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泡沫シリーズ

先日過去作を非公開にしたけど『うたかた』も本当は非公開にしようかな、と思ったことが何度かあって悩むのですが、なんせ『驟雨の夏をおわらせて』というやつが大のお気に入りで引っ込められなくなりました……ので、今日はど・暗いくせにシリーズ化させた泡沫シリーズの話をつらつらしてみます。毎度自己満足ですみません…(涙)書ききれず死んだら遺書にしてください………(遺言)

まず、当時女子高生だったわたしが当時流行っていた(と思う)禁断ラブ小説+ロードムービーが書きたいけど先生と生徒とかキョウダイじゃない禁断の関係ってないかな〜ないな〜ないから先生かキョウダイと車で逃避行させようかな。と悩んでいたら何か見つけて、あった〜みたいな本当に軽い気持ちで書き始めてしまったのがきっかけの泡沫シリーズ。犯罪者と被害者の恋の話。

当時のわたし、本当に何も考えずに夢中で悲恋を書き満足して…派生の短編も生み、何気なく書いた犯罪者側の目線の話で、目が覚めた。軽く書いちゃだめだった話だこれはって。

でも残念ながらもう書いちゃったので、重く、しっかり、最後まで向き合おう、と思ったのです。未熟な文章を見るたびに非公開にしたくなるけど……。

読む順番から語っていきます。


①序章『奇跡』…公開中

物語のプロローグ的な短編です。本編で主人公になる麻花の傷となっている眠り姫のお話。これは本編を書くにあたって先に書いておきたいなーと思って書いたことだけは覚えてる。マオは麻花が大好きで、麻花はマオがこわいのに愛しいの。でも…正直読んでなくても本編に支障は全くなくて、たぶん本編を読んでくれたほとんどの方も読んでないと思う(笑)

②本編『うたかた』…公開中

親友マオのお見舞いの帰り道に突然誘拐された麻花と、誘拐犯リトの物語。麻花はリトに名前をマカと名乗り、7日間車でゆっくり移動しながら色んな話をしながら時間と気持ちを共有して、恋をしてしまう。リトの意思ではない誘拐にしたくて組織をつくったけどそれが悪夢(シリーズ化)の始まり………。うたかた本編は当時たくさんの人に読んでいただきました。ちなみにロードムービーなはず。今書きなおすならもう少し旅感出したいしたぶん7日ではなく4日にするかな。さすがに長すぎ〜。日本どんだけ広いの?笑えないツッコミ。まあ書きなおさないと思うけど……(気力がない)

③サイドストーリー『刹那』…公開中

麻花目線だけだと物語の全貌がわたしにも全く見えず、組織とは?リトは何故?途中で出てきたユタって何者?なんで麻花は逃げられたの?という麻花からは見えない部分を書きたいと思って生まれたもの。これはリトが本当にかわいそうで、葛西はどうして?アズはどうして?という更なる疑問も感じてシリーズ化を決意…したのです。本編より好き。リトと関わる女の子、アズ・カオリ・ヨルがお気に入りです。リトの仲間?ユタ・ムカ・セツ・シイのことや後に出る組織の上層部?ケイ・タク・サキも出せてよかった。名前覚えてる自分に引く。

④アナザーストーリー『驟雨の夏をおわらせて』…公開中

ユタが誘拐したけど逃した女の子と、双子の姉が帰ってこなかった男の子のお話。こちらがわたしが気に入ってしまっているお話ですー。第5章を書くまではそこまで気持ちを入れてなかったんですけどね…彗くんが夕鳴ちゃんに星のことを打ち明けた瞬間からもうね…。今まで加害者と、被害者だけど彼らを責められない立場からしかこのシリーズを書いてなかったので、被害者家族の立場から見た、姿が全く見えない敵とその敵を守りたいとすら思ってる女の子、を書くのがなんか、このシリーズにやっと触れられた感覚がしてよかったの。あと夕鳴と彗の交わらないのに交わりたいけど交わらなかった関係がわたしは自分で書いといて本当に切なくてでもいいなって思ってます。

⑤アフターストーリー『破片』…非公開

これはリトマカが再会する前、空白の5年間のマカとユタのお話。マカがただ待っていたわけじゃなく、高校に通いながらも組織絡みの人に絡まれたりリトがどんなふうに生きてきたのかをユタたちを通して知る時間でめちゃくちゃ書きたい、けどかなりページが長くなると思うから書き始められない…。まだ序章くらいしか書けてない…。でも頭の中にはめずらしくかなり具体的に浮かんでいるから、がんばりたいなあ。この話のなかでマカはアズの存在も知ります。驟雨の夏で登場する彗くんの隣人やケーキのことも出てきます。彗くんと麻花が関わります。彗以外の組織を憎む人(主にカサ)(カサは刹那にちらりと出る)も出ます。アズ妹も出ます。ユタのこともよく知ります。そうすると今度はユタの過去って?ユタが組織に入った経緯詳しく!ユタの幼なじみはユタを待ってるの?って疑問が浮かぶわけでさらに派生していくんですよ…。驟雨の夏のユウジンくんをできればちらっと出したい。

⑥アナザーストーリー『天使のくれた恋のうた』…非公開

これはユタと、ユタに恋してる幼なじみの女の子の物語。ユタは音楽をしていて、幼なじみの秋桜に全て捧げたいくらい大好きなんだけど、ユタの家族がその人生を狂わせます。ユタが居なくなってから秋桜がどう生きてきたのかを書くけど、ちょうかわいそうです。驟雨の夏に出る公園で歌っていた女の人やその歌がなんなのかも出てきます。が、秋桜目線なので、組織や麻花たちはあまり出ません。正直書かなくても読まなくても後回しにしても最悪良い気がしてる……

⑦アフターストーリー『愛情』…公開中

リトとマカの娘のお話。短編。これは愛寿捧が自分の名前に対して疑問を持つけど、家族がいないリトがマカのおかげでまた幸せに暮らし始めたことを書きたかった。あと幼なじみの繋くんも登場させておきたかった、の。リトやユタの話はいったんここらへんで落ちつきます。

⑧最終章『(仮)泡雪が秘めたその季節』…非公開

シリーズ最終章。「アナタの大好きなパパとママの秘密、教えてあげる」すべてはその台詞からはじまった──── みたいな煽りをつけたい。リトマカの娘・愛寿捧がふたりの出会いのきっかけと自分の名前に秘められた人物の正体を知って、彼氏の繋くんと組織に近づくお話。その過程で、カサ、彗やセツ、ムカ、シイ、カオリ、ケイ、サキ、タク、そしてアズ妹と愛寿捧が関わっていくの。マカリトやユタはあまり出ないかな。葛西の秘密に触れる。けど、葛西の秘密……いくつか考えてるけどピンとこなくて何も考えずにこんなテーマの話を書きはじめさらにシリーズ化させた自分を呪います。

・余力があれば、アナザーストーリー『神さまがいない恋』…非公開

本当に本編との関わりは薄いんですけど、たぶん最終章書いたら最終章って言ったくせに書きたくなる話。最終章ではじゃあケイの気持ちは?というね、疑問がまた生まれちゃうんだよ…。だから神恋があります。これは組織に連れてこられちゃった星が、弟と同じ名前のケイと関わるお話。組織内部の人たちの話があまりないから、書けることなら書きたい…です。できればね、被害者と犯罪者の恋からはじまりそれでシリーズを締めくくりたい…。少しだけ、彗と夕鳴が出せたらいい、なあ。一応出し方は決まってる。


以上が長々しい泡沫シリーズの本来あるべき順番と内容です。まあね、書けずに死んだとしてもこのほぼネタバレみたいなメモを見ればだいぶ見えて来る…はず…(逃げ)この遺書()5日間くらいかけて書いてて笑う。

書きたい気持ちはやまやま!うたかた本編を読んでくださってた方はもうほとんどサイトを離れてしまっているけど、わたしが自己満足のために完成させたい。おばあちゃんになるまで終わらなそうだけど…。

お付き合いいただきありがとうございます。泡沫シリーズ、がんばりたいです。