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当たり前の生活を丁寧に

1月のウェルフェアズパークでは、「当たり前の介護を丁寧に」と題して、ライフパートナー代表 園 吉洋 さんからお話を伺いました。

 介護に限定されず、私たちが日々過ごす日常をいかに当たり前のものとして保持していくことができるのか、介護という範囲ではなく人生の全般を考えることができる「当たり前の生活を丁寧に」という題でもハマる回でした。

 食事、入浴、排せつの生活の中の継続。生活の中でも個々の習慣や当たり前はあるもの。その生活を保持し続けるための「ケア=気に掛ける」を実践するプロとしてなんのためにそこにいるのでしょうか。この問いかけは普段してなかったことであり、大きな気づきをいただきました。

 プロであるからこそ、人生の主人公が誰なのか毎日の中でも意識したいことです。

 「あなたが人生の主人公」 

誕生日の日にご家族を招待し、主人公はドレスアップをして記念写真を撮影されるそうです。一緒に住んでいた頃は当たり前にできていた事、プラスできなかった経験を家族と共有し、家族関係が深まる貴重な機会を企画されています。参加される皆さんの笑顔が思い浮かびます。

 認知症=病気ではなく症状である 

その症状があったとしても当たり前にその人が役割を続け、生活習慣を続けるための「ケア」を黒子として支える。畑仕事をして汗を書いたら風呂に入る。おなかが空いたらごはんを食べる。足りないときはお代わりをする。決められた時間ではなく、自分が行きたいときにトイレに行く。この当たり前が介護保険制度の施設ではどの程度実現されているのでしょうか。正直、数が少ないように感じます。

 環境・生活習慣・人間関係・・等、私たち個々人が今、自分の生活で大切にしていることを継続すること。当たり前なのに制度を利用すると、できていなかったことです。

 当たり前の生活を人生の主人公の本人とケアをする黒子が時間を共有していくことでお互いを知り、されに主人公に合ったケアが実現されているように感じました。また、長い時間共有し、家族と共に最期の時を共有することで看取り介護の研修という形を設定しなくとも、その方が居心地のよい時間を創造していくことができます。

 今回のまとめは一部抜粋ではありますが、一部を取り上げても人としての生活の基本的なことを実現するケアや人材育成の可能性、幅の広がりを感じました。

 「当たり前」を理想と表現される方もいるかもしれません。しかし、この当たり前を実現できる場所こそ、これからも選ばれる場所であると感じました。「当たり前の生活を丁寧に」どこに住んでいてもこの言葉が当たり前と思える世の中になりますように。

次の学びにつなげていきます。
今回のご紹介は、ウェルフェアズパーク内の勉強会からのご紹介でした。

ウェルフェアズパーク(Welfare’s Park)とは、

日本の福祉業界を担う志ある福祉ワーカーたちが集うコミュニティです。福祉ワーカーのための学びの場、交流の場を提供し、独立やキャリアアップ、共同事業などに挑戦していける場所です。

詳しくは、こちらから

https://welfare-s-park.mystrikingly.com

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