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ゲーミングPCの選び方 Battlefield V編

 今回はバトルフィールドシリーズのBattlefield V(BFV、BF5)を例に、PCの選び方を説明します。

動作環境

 まずは、BFVの公式サイトでPCの条件を調べます。
 PCの専門用語が並びますが、後で一つずつ説明します。

4つの動作環境

 動作環境には、以下の4つがあります。
①最小環境
②DXR向け最小環境
③推奨環境
④DXR向け推奨環境
 DXRは光と影の描写や水面や鏡の反射、水やガラスの透過をとても綺麗に表現します。
 ただしPCにかかる負荷が高いので高性能で高価格なPCが必要になります。
 ④DXR向け推奨環境を満たすPCが予算を超える場合は、②DXR向け最小環境を目安にします。それでも予算に収まらなければ、DXRを諦め③推奨環境を基準にします。①最小環境でもゲームはできますが、動きがカクカクする可能性があるのでお勧めしません。

DXR向け推奨環境

OS:Windows 10 64ビット版 October 2018 Update (1809) 適用済み
CPU(AMD):AMD Ryzen 7 2700
CPU(Intel):Intel Core i7 8700
メモリ:16GB RAM
グラフィックカード(NVIDIA):NVIDIA GeForce® RTX 2080
DirectX:DirectX Raytracing(DXR)対応ビデオカード
インターネット接続:512kbps以上のインターネット接続
ハードディスク空き容量:50GB

 項目ごとに説明します。

OS:Windows 10 64ビット版 October 2018 Update (1809) 適用済み

 OSはPCの基本的プログラムです。
 パーツではなくソフトウェアです。
 まずOSが動き、その後にゲームなどのプログラムが動きます。
 Windows10はいわゆるウィンドウズPCで最新版です。
 最新のゲーミングPCは全てWindows10なので特に確認することはありません。
 なお、Macではこのゲームはできません。

CPU(AMD):AMD Ryzen 7 2700
CPU(Intel):Intel Core i7 8700

 CPUはプロセッサとも呼びます。PCの頭脳にあたります。
 AMD社のRyzen 7 2700か、Intel社のCore i7 8700のどちらかが必要です。
 インテルが有名でシェアも大きいですが、最近はAMDも人気があります。
 Ryzen 7 2700はモデルチェンジし、現在はRyzen 7 3700です。
 Core i7 8700も2世代進化し、現在はCore i7 10700です。
 どちらを選ぶかはPC全体の値段などを総合的に見て判断します。

メモリ:16GB RAM

 メモリ(RAM)はPCの作業場所みたいなものです。
 16GB必要ということです。これはゲーミングPCの標準的な容量です。

グラフィックカード(NVIDIA):NVIDIA GeForce® RTX 2080
DirectX:DirectX Raytracing(DXR)対応ビデオカード

 グラフィックカードはビデオカードやグラフィックボード(グラボ)やGPUなどの呼び方があります。
 映像を担当するパーツです。
 NVIDIA社のGeForceシリーズのRTX2080が必要ということです。
 RTX2080はモデルチェンジし、現在はRTX2080SUPERです。
 なお、下位モデルのRTX2070がモデルチェンジしRTX2070SUPERになったところ、性能が引き上げられRTX2080に匹敵することになったのでRTX2070SUPERも候補になります。
 DirectXの項目については、「GeForceRTX」の文字があれば対応しています。


インターネット接続:512kbps以上のインターネット接続

 PC本体とは別の話です。
 インターネット回線が必要ということです。
 512kbpsはネット回線の速度としては驚くほど低速です。
 低速でも構いませんが途切れては困るので無線接続(Wi-Fi)よりは有線接続をお勧めします。

ハードディスク空き容量:50GB

 プログラムなどの保管場所です。
 ハードディスク(HDD)に50GBの空き容量が必要ということです。
 Windows10の容量が40GB程度必要なので、合計で90GB以上あればいいということです。
 なお、現在のゲーミングPCではHDDより高速なSSDが主流です。
 最新のゲーミングPCならSSDは250GBや500GBが標準的な容量です。
 SSDの中でも更に高速なM.2SSDもありますが若干割高なので、PC全体の値段などを総合的に見て判断します。

BFV用PCのスペック
 BFVのDXR向け推奨動作環境を満たすPCは以下のようになります。
 OS:Windows10
 CPU:Ryzen 7 3700 または Core i7 10700
 メモリ:16GB
 グラフィックカード:RTX2080SUPER または RTX2070SUPER
 HDD:(SSD)90GB

デスクトップPCの原則

 ここでデスクトップPCの原則を説明をします。
 基本構成は必要最低限の機能しかないので、必要に応じて注文時にカスタマイズして購入します。
 このような受注生産方式をBTO(Build To Order)と呼びます。

 モニタ(ディスプレイ画面)は別売りです。
 ゲーム機を買ってもTVが付いてこないのと同じです。
 21~24インチで1~2万円が相場です。
 通常のモニタよりも動きが滑らかに見えるゲーミングモニタもあります。

 キーボードとマウスも別売りです。
 いずれも千円未満から1万円超えまで多くの商品があります。
 ゲーム用のキーボードやマウスを購入する人が増えたので、標準で付属することは減りました。

 DVDドライブ(光学ドライブ)も別売りです。
 ネットからダウンロードできるので必要性が減りました。
 DVDなら3千円程度、BDなら1万円程度で追加できます。
 USB接続の外付けタイプもあります。

 マイクロソフトオフィスも別売りです。
 2万円前後ですが無料版もあります。
 ワードやエクセルをどの程度使うかで決めることになります。

デスクトップかノートか
 ゲーミングPCはタワー型のデスクトップPCが基本です。
 止むを得ずノートPCにする場合は、CPUやGPUがデスクトップ用より性能が低いことがあるので注意してください。画面の大きさ、本体の重さ、バッテリーの重さ、充電時間、キーボード配列なども慎重に選んでください。

どこで買うか

 PCは家電量販店でもPC専門店でもネット通販でも買えます。
 前述のDXR向け推奨環境を満たしていればどこで買っても構いません。
 ただ、国産メーカーとして信頼のある富士通、NEC、東芝(ダイナブック)、ソニー(VAIO)、パナソニック、エプソンはグラフィックカードを搭載したPCをほとんど扱っていません。
 ゲーミングPCの販売店としては、国内では、ドスパラG-TUNEmouseパソコン工房ツクモフロンティアなどが有名です。
 海外では、DELL・ALIENWAREHP・OMENacer・PREDATORASUSLenovoなどがあります。

具体的な候補

 各販売店のPCを比較した一覧表をニコニコロニーというサイトに掲載しています。
 週1回以上更新しているので、最新情報はこちらでご確認ください。


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