「AはBである」が誤りのときは, 「AはBでない」は正しいか?

「3は偶数である」は誤り。「3は偶数でない」は正しい。ではこれを一般化して,
「AはBである」が誤りのときは, 「AはBでない」と言えるだろうか?

こういうのはどうだろう?

「10以下の整数は偶数である」は誤り。(5が反例)
「10以下の整数は偶数でない」も誤り。(4が反例)
正しいのは
「10以下の整数は偶数でないときもある」
である。

「筑波大関係者はサッカーが上手である」は誤り。私はサッカー下手なので私が反例。
「筑波大関係者はサッカーが上手でない」も誤り。三笘薫選手が反例。
正しいのは
「筑波大関係者にはサッカーが上手でない人もいる」
である。

Aがひとつのことに絞られる時は, 「AはBである」が誤りのとき「AはBでない」が正しくなる。でもAが複数のことを指す場合は要注意だ。そういう場合は,
「AはBである」が誤りのときは, 「AはBでないことがある」が正しい。

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