おかきの病気のこと2

翌日、さっそくおかきのお見舞いに行きました。
コロナ禍ということもあり
面会はひとりだけかつ一時間のみです。
育休中の夫におもちを預けて
ひとりでお見舞いに行きました。

おかきは大部屋の隅のベッドで眠っていました。
おかきより少しおにいさんおねえさんの子たちが
いる部屋でした。
みんな小さいのに親と離れ離れになりながら
がんばってるんだなぁと思うと
泣けてきました…

こんなに小さい子が
鼻から胃へ管を通され
点滴を打たれ
管をいじらないように両手をぐるぐる巻きにされ
固定されている姿を見ると
胸が締め付けられる思いでした。

看護師さんによると、
おかきは大泣きすることもなく大人しくしているそう。
まだなんにもわからない、たった生後1か月の子です。
親がいなくて寂しいとかそんな感情もなく
ただただ寝ているんだろうな(笑)

面会時間はあっという間に終わり、
名残惜しくも家に帰りました。

家について家事を終えて一息ついたころ、
病院からわたしの携帯に連絡がありました。
おかきの主治医からでした。

「先ほど精密検査をしましたが、やはり肥厚性幽門狭窄症で
間違いないと思われます。
診断が下りた以上は、これ以上様子を見ていても
おかきくんがつらいだけなので…
今から手術をしたいと考えています。
お母さん、いまから病院に来られますか?」

え!いまからですか!?

突然のことに驚きましたが、
手術日を延ばしてもおかきがつらいだけという
先生の言葉を聞いて
それなら一刻も早く手術してもらおうと思えました。

そして病院に戻り、
先生の元で手術についての説明を受けました。

ちなみに
肥厚性幽門狭窄症を治すためには主にふたつの治療法があります。
ひとつは手術、もうひとつは投薬治療です。
そもそも肥厚性幽門狭窄症とは、
幽門(胃の出口)部分の筋層が徐々に厚くなり、胃の出口が狭くなる疾患です。
そのため飲んだミルクが腸に流れていかなくなり、
おかきのように大量に吐き出してしまうようになります。

手術の場合は、
肥厚した筋肉を切開することで通りをよくすることができます。
メリットは短期間で治療を終えられること、
術後すぐにミルクを(少量からですが)飲むことができることです。
デメリットは手術時に全身麻酔が必要なこと、傷跡が残ることです。

投薬の場合は、
胃の出口を広げる薬を使って症状をよくすることができます。
メリットは全身麻酔の必要がなく、傷跡が残らないことです。
デメリットは、長期間の治療となること
効果が出る確率は60%ほどで、効果が出なかった場合は
結局手術をすることになるだろうということです。

全身麻酔は不安でしたが、
主治医からも手術での治療を推奨されました。
わたしとしても手術で早くに完治してほしい!という
気持ちが強かったです。

そして手術の同意書にサインをして
おかきの手術がおこなわれることになりました。

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