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劇団四季『バケモノの子』のセラピー効果

劇団四季の『バケモノの子』にはとんでもないセラピー効果がある!と実感したので、最近なんとなく違和感を感じる事が多くなったよ、という方に劇団四季の『バケモノの子』と出会うきっかけになればと思い書いています。
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私と『バケモノの子』の出会いは大阪駅で帰りの電車待ちをしている時だったんだけど、原作のアニメも見たことがないし・・どんな内容なのかな?となんとなく気になって、1回目は遊びに来ていた両親と一緒に観劇しました。心が動きすぎて興奮したけど親の前で泣くのが恥ずかしくって、涙をぐっとぐっと我慢して平気なふりしてた。(両親は涙ポロポロこぼしてたけど・・)
アニメの原作は全く知らなかったけど、3時間ほどを劇場で過ごしたら今までずっとずっと我慢していた思いがワァッと開いてしまって、2,3日は仕事も手につかないくらい心がザワザワし続けてた。
1回目の体験は色んなこと我慢して素直に受け取れなかったからか、次は自分の感情に素直になってバケモノの世界を体験したい!という思いが強くなって、3日後に今度は一人で大阪四季劇場に行った。2回目は自由に泣けて嬉しかった・・・。

子供時代、学生時代そして大人と言われるようになってずいぶんと時間が経ったけど、今感じる輪郭のない違和感は幼少期の親子関係のなかで自分が作り出した、正義と思い込みすぎた価値観のせいなんだと気づいた。例えば優等生でいなくちゃとか、周りに心配かけないようにいつも気丈に振る舞わなくちゃとか・・・。私だけじゃなくてきっと誰でも親から愛情を得るための方法として無意識に身につけた価値観があると思うけど、時間の経過とともに今度はその価値観が自分を強く強く縛りすぎて、ずいぶん後になって違和感とか息苦しさとなって表面化する事があるんだよね。そして違和感に気づけても、一人で解決するのはすごく難しい・・・。だって自分で決めた生き方だから方向転換するのはすっごく勇気がいるし。

この日は7回目の『バケモノの子』だったけれど、心開いて体験することで少しずつ自分にOKが出せるようになる自分に気づいて不思議。どのキャラクターもちゃんと自立してる、私の場合は見るたびに感情移入するキャラクターが変化するんだけど、自分を投影させたキャラクターが一緒に不安とか孤独を解消してくれるのが、すごくすごく心強い。キャラクターの仕草、台詞、音楽、風景それぞれが癒しそのもので、とても心地よいセラピーだなって思う。

信じることに依存すると自分の気持ちを大切にすることを忘れてしまう(一郎彦の場合は、自分への愛よりも親への愛が強すぎたのかな)。疑ったりやり直すことはすごく怖い、今までのことを手放すのも怖い・・・だけど違和感に蓋をするとあとでとんでもなく苦しくなる。
どの場面にもすごく洗練されたメッセージが沢山詰まっていて、私の心を心地よく動かしてくれる。こんな素敵な場所に出会えたことがとても嬉しいし。
友人は1回目は私の隣でボロボロ涙してセラピー効果あるよ!って優しい表情をしてた。帰りにご飯食べながら追加で2回分を予約してたけど、お互い一人で観に行く予定(笑)。大阪は5月25日が千秋楽なんだけど、できるだけ多くの人にこのセラピーを体験して欲しくて急いでnoteに書いてみました。好きなキャラクターや俳優さんについては、今後ぼちぼちと自分のために書き残していきたいと思っています。


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