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「地球温暖化問題」とは 11/13

気象庁HPからの抜粋です。

地球温暖化問題とは

 私たちの社会はそれぞれの地域の気候を背景にかたちづくられています。その気候が、地球規模で、私たちが経験したことのないものに変わりつつあります。
 現在の地球は過去1400年で最も暖かくなっています。この地球規模で気温や海水温が上昇し氷河や氷床が縮小する現象、すなわち地球温暖化は、平均的な気温の上昇のみならず、異常高温(熱波)や大雨干ばつの増加などのさまざまな気候の変化をともなっています。その影響は、早い春の訪れなどによる生物活動の変化や、水資源や農作物への影響など、自然生態系や人間社会にすでに現れています。将来、地球の気温はさらに上昇すると予想され、水、生態系、食糧、沿岸域、健康などでより深刻な影響が生じると考えられています。
 これらの地球温暖化に伴う気候の変化がもたらす様々な自然・社会・経済的影響に対して、世界各国との協力体制を構築し、解決策を見いだしていかなければなりません。これが、地球温暖化問題です。

ひまわり6号が撮影した地球



地球温暖化の原因

 20世紀半ば以降に見られる地球規模の気温の上昇、すなわち現在問題となっている地球温暖化の支配的な原因は、人間活動による温室効果ガスの増加である可能性が極めて高いと考えられています。
 大気中に含まれる二酸化炭素などの温室効果ガスには、海や陸などの地球の表面から地球の外に向かう熱を大気に蓄積し、再び地球の表面に戻す性質(温室効果)があります。18世紀半ばの産業革命の開始以降、人間活動による化石燃料の使用や森林の減少などにより、大気中の温室効果ガスの濃度は急激に増加しました。この急激に増加した温室効果ガスにより、大気の温室効果が強まったことが、地球温暖化の原因と考えられています。



温室効果とは

 地球の大気には二酸化炭素などの温室効果ガスと呼ばれる気体がわずかに含まれています。これらの気体は赤外線を吸収し、再び放出する性質があります。この性質のため、太陽からの光で暖められた地球の表面から地球の外に向かう赤外線の多くが、熱として大気に蓄積され、再び地球の表面に戻ってきます。この戻ってきた赤外線が、地球の表面付近の大気を暖めます。これを温室効果と呼びます。
 温室効果が無い場合の地球の表面の温度は氷点下19℃と見積もられていますが、温室効果のために現在の世界の平均気温はおよそ14℃となっています。
 大気中の温室効果ガスが増えると温室効果が強まり、地球の表面の気温が高くなります

温室効果の模式図



温室効果ガスの種類

 人間活動によって増加した主な温室効果ガスには、二酸化炭素メタン一酸化二窒素フロンガスがあります。
 二酸化炭素は地球温暖化に及ぼす影響がもっとも大きな温室効果ガスです。石炭や石油の消費、セメントの生産などにより大量の二酸化炭素が大気中に放出されます。また、大気中の二酸化炭素の吸収源である森林が減少しています。これらの結果として大気中の二酸化炭素は年々増加しています。
 メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスです。メタンは、湿地や池、水田で枯れた植物が分解する際に発生します。家畜のげっぷにもメタンが含まれています。このほか、天然ガスを採掘する時にもメタンが発生します。

人為起源の温室効果ガスの総排出量に占めるガスの種類別の割合



温室効果ガスの濃度の変化

 二酸化炭素の大気中の濃度は過去数百年にわたって280ppm(※)程度でしたが、18世紀半ばから上昇を始め、特にここ数十年で急激に増加しています。これは、動力などの燃料として石炭や石油が大量に使われるようになったためです。
 二酸化炭素以外の温室効果ガス(メタン、一酸化二窒素など)も、同様に18世紀半ばから急激に増加しています。これは、増加した人口をささえるための農業や畜産業などの活発化にともなう、耕地の拡大、肥料の使用の増加、家畜の増加などによるものと考えられています。

西暦0年から2011年までの主な温室効果ガスの大気中の濃度の変化




地球規模の気候の変化

 地球温暖化にともなうものと考えられる様々な地球規模の変化が観測されています。

  • 温度計が使われるようになった1850年以降の記録からは、世界の平均気温の上昇傾向が明らかです。

  • 水温上昇にともなう海水の膨張や、氷床や氷河が融けて海に流れ込むことなどによって、世界平均の海面水位は上昇しています。世界平均の海面水位は1901~2010年の間に19cm上昇したと見積もられています。

  • 北半球の積雪面積や北極海の海氷面積が減っています。

気温は約1℃上昇、海面水位は19cm上昇
(上)世界平均地上気温、(下)潮位計と人工衛星データによる世界平均海面水位の変化。気温の変化は、1961~1990年の平均からの差。色はデータセットの違いを表す。( IPCC第5次評価報告書 より)

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気温・降水量の長期変化傾向
気候変動監視レポート



日本の気候の変化

 日本の平均気温は、1898年(明治31年)以降では100年あたりおよそ1.2℃の割合で上昇しています。特に、1990年代以降、高温となる年が頻繁にあらわれています。日本の気温上昇が世界の平均に比べて大きいのは、日本が、地球温暖化による気温の上昇率が比較的大きい北半球の中緯度に位置しているためと考えられます。
 気温の上昇にともなって、熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上の夜)や猛暑日(1日の最高気温が35℃以上の日)はえ、冬日(1日の最低気温が0℃未満の日)はなくなっています。
 1日に降る雨の量が100ミリ以上というような大雨の日数は、長期的にえる傾向にあり、地球温暖化が影響している可能性があります。

日本の平均気温の変化
全国の地上気象観測地点のうち、観測データの均質性が長期間確保でき、かつ都市化等による環境の変化が比較的小さい地点から、地域的に偏りなく分布するように選出した15地点のデータをもとに、日本の平均気温の偏差(平均気温から1991年~2020年の30年平均値を差し引いたもの)を求めた。
ただし、これらの観測点も都市化の影響が全くないわけではない。長期的な変化を見やすくするために、5年の移動平均処理(ある年を中心とする連続した5年の平均値をその年の値とする)を行った。

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気温・降水量の長期変化傾向
気候変動監視レポート



さくらの開花日の変化

 さくらの開花の時期は、春先の気温の変化にともなって早まってきていることが長年の観測結果からわかります。
例えば、4月1日までに開花するところは、1956年~1985年の平年値では三浦半島から紀伊半島にかけての本州の太平洋沿岸と四国、中国地方でしたが、1991年~2020年の平年値では関東地方北部から北陸西部まで北上するようになっています。

さくら(ソメイヨシノ)の4月1日の開花ラインの変化




地球温暖化と海洋

 地球温暖化を考える際、地球表面の7割を占める海洋の存在を無視することはできません。海洋は地球温暖化の進行をやわらげる役割を担っています。例えば、1971年から2010年までの40年間に地球全体で蓄積された熱エネルギーの9割以上は海洋に吸収されています 。また、地球温暖化の原因である人間活動によって放出された二酸化炭素の約3割を海洋が吸収して、大気中の二酸化炭素の濃度の上昇を抑えています。
 一方、海洋は熱を吸収することで、自身も温暖化しています。海水温の上昇により海水が膨張し、海面水位が世界的に上昇しています。海洋は大気に比べて変化しにくいですが、いったん変化してしまうとその状態が長く続きます。このため、地球温暖化により海水温の分布や海流が変われば、長期間にわたって気候に影響を及ぼすことが懸念されています。このように、海洋の温暖化は、直接的、間接的に、私たちの社会に大きな影響を与える可能性があります。
 世界の海洋の変化を把握するため、世界気象機関(WMO)をはじめとした国際機関や世界各国の政府や研究機関が連携して、海洋の観測が行われています。日本では、気象庁が1930年代に観測船による海洋観測を開始しました。また、海洋の二酸化炭素濃度などの温室効果ガスの観測を1984年から続けています。

観測船による海洋観測

海の中の温度や塩分を測定するセンサーと海水を採取する装置を組み合わせた観測機器が、現代の海洋観測の主役です。


地球規模の気候変化の予測

 気候が将来どのように変化するか、世界中の研究機関が、それぞれ開発した気候モデルを使って、コンピュータによる将来の予測を行っています。予測結果は、それぞれの気候モデルの特性や、用いるシナリオ(将来の温室効果ガス排出量の違いに応じた大気中濃度の見通し)によって少しずつ異なります。このため、それらの予測結果のどれかひとつだけを正しいと決めることはできません。
  気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書 にまとめられた世界中の研究機関の気温の予測結果は、以下のようになります。

  • 21世紀末の地球の平均気温は20世紀末に比べ、温室効果ガスの大幅な削減を行った場合は約0.3~1.7℃、非常に高い温室効果ガス排出量が続いた場合は約2.6~4.8℃上昇する。

  • 気温の上昇の程度は地域によって異なり、陸上や北半球の高緯度で大きくなる(下図参照)。

  • 今後の温室効果ガスの排出量が多いほど気温の上昇が大きい。

 非常に高い温室効果ガス排出量が続いた場合、海面水位は21世紀末に約45~82cm上昇すると予測されており、また、今世紀中頃までに北極海の氷が夏季には完全に融けてしまう可能性が高いと予測されています。さらに、極端な高温や大雨の頻度が増加する可能性が高いと予測されています。

21世紀末(2081-2100年の平均)の気温の変化の予測

複数の気候モデルによるRCP8.5シナリオ(非常に高い温室効果ガス排出量が続いた場合)の予測結果を平均したもの。1986-2005年の平均気温からの変化を示す。( IPCC第5次評価報告書 より)



日本の気候変化の予測

 気象庁では、地球温暖化の知識に係る普及啓発や、緩和策・適応策の検討に資するため 、地球温暖化の予測を行い、「地球温暖化予測情報」として公表しています。 平成29年3月には、温室効果ガスの排出が高いレベルで続くと想定した場合の21世紀末の日本の気候予測を「地球温暖化予測情報第9巻」として取りまとめました。主な予測結果は以下の通りです(20世紀末との比較)。

  • 年平均気温は全国平均で4.5℃、地域によって3.3~4.9℃上昇する。猛暑日(最高気温が35℃以上の日)など極端に暑い日数は増加する。

  • 滝のように降る雨(1時間降水量50mm以上の短時間強雨)の発生回数は全国平均で2倍以上となる。雨の降らない日数は全国的に増加する。

  • 年降雪量は本州日本海側で大きく減少し、降雪期間及び積雪期間は短くなる一方、20世紀末と同程度の降雪量となる年もある。

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地球温暖化予測情報


台風の将来予測

 北大西洋では熱帯海域の海水温の上昇にともなって、1970年ごろから強い熱帯低気圧(ハリケーン)の活動が増えています。一方、台風(最大風速が秒速17.2メートル以上の北西太平洋の熱帯低気圧を台風と呼びます)の発生個数、日本への接近数、上陸数には、長期的な増加や減少の傾向は見られません。
 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書によると、地球温暖化の進行に伴い、台風など熱帯低気圧の強さが増す可能性が指摘されています。

気候モデルが予測した将来の台風
(「21世紀気候変動予測革新プログラム」の一環として気象研究所、海洋研究開発機構などによる研究グループが実施)


以上が気象庁の地球温暖化問題に書かれていた内容です。


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地球は大気があるので暖まります。大気がなければー200℃の世界で紫外線にやられ、生命維持は困難といわれています。

大気は地球のどの程度まであるのか?

地球の直径は、約13000kmです。
地球大気は、約500kmくらいまでといわれてますが、
雲の高度は、冬ならば上空約13~15kmです。

仮に、
地球を東京ドームのグランド120mとするならば、、、
 地球大気は、そのグランド外周に4~5mほどくっついているだけです。
すると、があるところはその外周の10cmのところに浮かんでるくらいです。
つまり、私たちは東京ドームグランドの端にへばりつき、10cm上空の雲を「きれいだね」と眺めているようなものなのです
イメージつきますでしょうか。

ちなみに人工衛星は用途によってさまざまで高度200km位から3万6000km付近のものまであるそうですから、地球直径よりも離れて回るのもあります。

地球表面にくっついて住みついている私たちは、自分たちで地球というところを住みづらくしているようです。
地球にとっては、温暖化というのはどうでもいいはずですから、地球に優しいということではなく、地球に私たち生物が住めなくなるよということです。

なんか言い方が冷たくなってしまいました。


気象庁|気象衛星ひまわり (jma.go.jp)
気象庁 | 天気分布予報・地域時系列予報 (jma.go.jp)

おはようございます。
昨日の疲れがたまっていませんか?
今日一日頑張れば、ゆっくり休んでください。
無理は少しにして
今日もいい日にしましょう。
good time!

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