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【美術ブックリスト】『物語で読む国宝の謎100』かみゆ歴史編集部

国宝といっても絵画、彫刻、工芸、歴史的資料、建造物など多岐にわたり、現在のところ1131件もの登録がある。という。その国宝にまつわるウンチクを100問のQ&A方式で解説したもの。第1章「知っておきたい国宝の基礎知識」は、重要文化財や重要美術品とどう違うか、国宝は誰が決めているのかなどの基本を教えてくれて勉強になる。第2章から個々の美術品や建造物についての、知っていると話しのネタにはなる小噺が続く。
ここまでが概要。

ここからが感想。
「物語で読む」「ドラマがある」という割には、それほどの物語ではなかったりする。まあ、歴史自体が物語とも言えなくもないので、いいかと思いながら読み進めた。カラー版で写真も豊富なのだけど、金印などいくつか写真がないのは残念。

それでも、まずは国宝について知る第一歩にはなる。

世界遺産検定があるんだから、国宝検定があってもいいなあ、と思って調べたら、2018年に第一回国宝検定というのがあったみたい。二回目が実施されていないようなのですが、どうなったんでしょうか。

新書判 208ページ 1100円 イースト・プレス

第1章 知っておきたい国宝の基礎知識
第2章 国宝の「絵画」の謎
第3章 国宝の「彫刻」の謎
第4章 国宝の「工芸品」の謎
第5章 国宝の「考古・古文書」の謎
第6章 国宝の「建造物」の謎
第7章 データでみる国宝の謎

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