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講義「アーティストになるための武器」

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過去に美術大学で講義した内容をもとに、画家・美術家になる方法を解説しています。ステートメント、CV、バイオグラフィーの書き方、ギャラリーの分類、展覧会の開き方など、アーティストと… もっと読む
美術雑誌の編集と美術コンクール運営の経験をもとに、画家・美術家をめざす方が知っておくべき事柄をまと… もっと詳しく
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第6講 名刺とポートレイト 〜アートをビジネスに変えるチャンスツール

 名刺はビジネスの第一歩である。  大企業ほどデザインを凝らすだけでなく、渡すときのマナーや扱い方にも気をつけて指導している。会社のイメージを左右するからである。アーティストの場合はデザイン力、独創性、画力、コミュニケーション力、人間力を示してチャンスを作る格好のツールである。 1 良い名刺とは何か?​ ・自分を覚えてもらう​名刺 ・連絡しやすい​名刺 ・仕事を依頼される​名刺 2 自分を覚えてもらう工夫とは? アーティストとして覚えてもらいたいのは名前、作品、顔である。

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第8講 画廊にアプローチする 〜パートナーの選び方

前回の「画廊を知る」に続く後編です。ここでは商業画廊の取扱い作家になる道筋を説明します。 1 アーティストにとって画廊はエージェントでありパートナーである  作品を販売するだけならば、画廊(商業画廊、以下画廊)に頼らずとも作家自身でできなくはない。しかしそれができたとしても社会性に乏しく、アーティストとしての世間的認知はないに等しい。  画廊で展覧会を開き、作品が市場で流通することでアーティストとしての地位を築くことができる。(自分でプロモーションする方法については別に説明

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第12講 お客様・コレクター 〜「見る」から「買う」への飛躍

 作品を買ってくれるお客さんとはいったいどのような人たちか、考えたことはあるだろうか。人が美術品に何を求めるのか、コレクターは何に惹かれているのか、考えてみよう。 1 美術好き=コレクターではない  美術品の購入者が美術ファンであることは当然だと思うだろう。しかしその逆は成り立たない。美術が好きな人のなかで、作品を購入する人はごく一部だからだ。美術館めぐりをする人は入館料を払って名品を鑑賞し、図録や画集や美術本を購入する立派な美術ファンである。大学で美術史を学んでルネサンス

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第13講 表紙画・挿絵、絵本、カレンダー、画集

「小説の表紙を自分の絵で飾りたい」「挿絵を担当したい」「絵本を作りたい」「企業のカレンダーに採用されないだろうか」と願う画家は多い。そのほか出版に関わる疑問も多いようだ。どうすればいいだろう。 1 出版社に問い合わせる? 美術雑誌の編集者はよく、「出版社の知り合いの方はいませんか?」「小説などの本の表紙に起用されるにはどうすれば?」と聞かれる。結論からいうと、知り合いはいるが、私にもその人にも特定の画家の絵を表紙にしてあげる力はない。  理由は簡単で、仮に私が書籍の担当編

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