ほとんど家に帰らない日々


家族団欒のはずの夕飯ですら

今日は喧嘩が始まらないか。
お父さんが、またいきなりキレ出さないか。
ご飯を食べてる時にゴミ箱が飛んでこないか。

そんな事を考えながら
食べる日々。


父と母の顔色を伺い、
どちらの機嫌も損なわないよう


二人を繋ぐ伝書鳩のように
直接二人が話さなくて良いよう
伝言係として気を使い始めた。



次第にどちらも
私に八つ当たりをし

自分が悪い事をしていなくても
イライラをぶつけられるようになり
ただ言われた事を伝えただけなのに


“それ、お父さんに言えって言われたん?”

と母親からキレられた瞬間
今までの我慢が全て切れ


いい加減にしろ!!!!
話があんならてめえらで
直接話し合え!
知るかよそんなもん!!、

なんで私が怒られなきゃなんねえんだよ!!!


と、それを機にほとんど家に帰らず
通っていた専門学校も
何がやりたいのか分からなくなり

ずっと彼氏や友達の家に入り浸る日々


ガソリン代がない
お金が無い


と親から貰ってはその日のうちに
使い切り、何のために
何を頑張れば良いのか
分からない時期だった。


本来なら自分の為
学びに行くはずの学校を


学校に通わない事で、
学費をドブに捨てるような行為で
親に復讐していたんだと思う。


決して裕福な家では無いため
必死で工面してくれた学費と
分かってわざと無駄にしていた。


そうする事でしか
自分の辛さを人に伝える術が
分からなかった。

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