2y4m7d 未だベビーカー

朝、あと一つ角を曲がれば保育園というところで同じクラスの女の子とそのお父さんが前を歩いているのが見えた。

いつもその子の歩くペースに合わせてゆっくりゆっくり登園してきていて、お父さんと顔見知りでなかった頃はベビーカーでよく追い抜いていた。

2歳と4か月の〈まー〉は歩くことだけに集中するということがまだできない。途中で目にする色んなものに気が散ってしまったり、疲れて歩かなくなってしまったりと、それはもう時間がかかる。

足腰の発達のためにほんとうは歩かせて登園したいのだけど、大人の脚で15分ほどのところにある保育園まで1時間もかかってしまい、残念ながら諦めた。だからよく時間あるなーと思いつつ、本音では羨ましかった。

しかし不思議なのはこの父娘、2歳児の脚でもせいぜいあと2〜3分という道のりを、なぜか5分も10分もかけてやって来ていたこと。追い抜いて先に〈まー〉を預け、そろそろ来るかなと思ってもまだ門にすら到着していない。

後ろから眺めていてその謎がようやく解けた。〈まー〉と4か月違いのその子もやっぱり歩いていて色んなものに気が散っていて、だけどそのお父さんはその一つひとつを女の子の気が済むまで待っている。何分かけて登園してるのかは知らないけど、すごい。

翻って自分。そもそもベビーカーの拘束を嫌い歩きたがっている〈まー〉を時間がないから、暑いからと有無を言わせず乗せてしまっている。好奇心と運動能力の発達を妨げてしまっているようで少しうしろめたい。

よし、ベビーカーやめよう

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