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花暦2022.5*君子欄

我が家の玄関前の君子蘭が咲いた。

春が来たら、
屋内から引っ張りだし、
同じ木の下に置く。
反日蔭の
少し雨よけのある
いつもの場所。
ここが毎年、何年も定位置。

そして、雪がちらつく前に屋内にしまい込む。
窓の下、日の指す
冷気に当たらぬ壁から離れた
農作業用の物置小屋に
しまいこむ。

君子欄をしまい込まないと、
我が家に冬はやってこない。

毎年同じ時期に
出したり、しまったり。
大嫌いだった母が
大事にしてた君子蘭。
枯らしたら
夢にでも出てきそうで嫌。
母なんぞに
会いたくはない。

そうは思ってるが実は
この花を見るためかも?なんて。

そんな君子蘭が咲いて、
それから、夏がやってくるのだ。


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