今だからこそ知りたいにじさんじ甲子園過去大会の名選手-第一回編-

注意:ベストナインではありません。ついでに独断と偏見は多いですし、議論が難しい点もありますので今回は一部選手を抜粋するという形をとっております。

主に育成配信、本戦の結果を総合的に判断しての選出とし、第4回大会でも議論の焦点となりそうなものの話題提供、そして過去大会をざっくりと知りたい人への軽い入門としての面を重視しております。

2020年、初回大会。

月ノ美兎(VR関西圏立) 投手

初回大会最強投手。元々は平凡だったものの、2年後半から急激に成長を見せ、引退した先輩の武器だったジャイロボールを修得後、速球を武器にしたピッチャーへと進化。
MAX158km/hの直球にはジャイロ回転が乗り、重い球質や手元のノビと合わせて、分かっていても打てない、当たらない至極のストレートと言えよう。
しかも彼女は金特「内角無双」持ち。内角に決まれば手が出せない。これに合わせてカーブなどの変化球も「クロスファイヤー」で対角線上に決まれば一級品と誰もが思うカッコよさを体現したエースの姿である。(ちなみに変化球の総変化量が足りないので対エースには乗らない。)

高校通算防御率は激戦区の大阪で1.10を記録。決勝でもにじさんじ高校打線を6回無失点と完璧すぎる投球。

余談:ただ後述するが、この投球をしても、チームは逆転負けを喫してしまうというある意味では悲劇のエースとも言える。
前身であるVtuber甲子園のキズナアイ、そしてこのエースと次回大会に出る「彼」の存在が長らく続いていた「最強投手は優勝できない」というジンクスとなっていた。
(バッテリーとなっていたキャッチャー特能がデフォルトのDであった点、そのため6〜7回での降板となって後続のリリーフの投げ合いで失点したり、打線が点が取れなかったりなど、様々な理由が絡み合っている。)

捕手 ユードリック(にじさんじ高校)
今や環境トップとなった「キャッチャーA +高い打撃力」という公式を作り上げた打てる捕手の先駆け。
ユードリックの育成前には打力に定評があるがキャッチャーBであった戌亥とこ(王立ヘルエスタ)か打撃力はやや劣るがキャッチャーAを持つ雨森小夜(にじさんじ農業)かどちらがいいかというファンの議論が白熱していたが、彼の育成によってもう彼でいいじゃんとなってしまった典型例。

育成配信当初から目を見張る打撃力をしていたが、本戦でも爆発して予選の2戦では2試合連続でホームランを放ち、大会本塁打王。
全試合で打線の3番を請け負いながら、夢追翔、グウェルオスガールの2人の投手リレーをバックアップし、扇の要としてもにじさんじ高校優勝に貢献。

元企画であるパワクズ、前身のVtuber甲子園、そしてこの第一回にじさんじ甲子園とデビューもしていないこのユードリックは野球関連の大会企画の三冠王となり、優勝請負人という呼び名までついていた。

この捕手こそが、第二回以降のとんでもない捕手たちの登場、そして現在における捕手が最重要ポジションであることへの影響、それによる捕手戦国時代を生み出したきっかけなのかもしれない。

二塁手 夜見れな(王立ヘルエスタ)
走塁、盗塁、守備の面で沸かせたのがこの王ヘルのセカンド。転生元である大石大二郎を受け継ぎ、初年度から正二塁手、不動の1番に定着すると、走攻守で大活躍。守備では一二塁間を抜かせない守備、塁に出れば盗塁、さらに打率も良しと圧巻。

本戦では大会通じて4盗塁で盗塁王。特に後続であったキャッチャーの戌亥とことの相性が良く、ワンヒットで先制点をもぎ取るパターンは2020年の王ヘルを象徴する攻撃であった。特に走力や守備の面で影響力を与えた選手の先駆けとも言える存在。

そして時を超えた第3回ではまたしてもこの系譜を受け継ぐ不動のセカンドが誕生。
自ずと今年の王ヘルの二塁手にも期待がかかる。

外野手 

花畑チャイカ(にじさんじ)
天才肌外野手として注目されていたが、実はその評価はあまり高くなかった。チャンスでの凡退などで印象が悪く、さらに想定以下に打率も伴わないことから椎名監督を含めお手上げとも言える始末であった。
さらに、当時チームメイトには前述の強すぎる捕手として有名だったユードリック、イヤらしい戦法で相手投手を苦しめる戦法で結果を出していた渋谷ハジメなどがいたため、余計に印象が悪化していた。

それでも監督は守備や走力面を考えての我慢の起用を続けていき、本戦を迎えた。
予選ではダメ押しのスリーランなどの一定の爆発を見せたものの、勝負を決める場面での一打などは回ってこなかった。

そして決勝。VR関西圏立の月ノ相手に6回まで無得点と湿気り続けていた打線。しかし、リリースへと交代したことで奮起した打線陣はじわじわと追い上げを見せる。そして、一打逆転の場面でチャイカは逆転のタイムリーツーベースを放ち、にじさんじ高校を勝利へと導く。さらに、その裏の回にV西4番の御伽原江良のセンター前に落ちる打球をスライディングキャッチするなどの好守も見せて、守備面でも天才たる由縁を見せつけた。

その後天才肌チャイカの因縁は次回大会にまで続き、チャイカ打たない問題にファンや監督陣は長らく苦しめられることになるのだが……ある意味で期待以上の結果を求められる天才肌の宿命なのかもしれない。

余談:ちなみに天才肌選手として入学し、スタメンを張っていた選手は結構少なく、その中でも初年度入学などの理由で主力級と言える活躍をしたと言えば、この初回大会でのチャイカ、次回大会にいる2人の野手とそして何より、長らく語り継がれる伝説の天才肌捕手くらいのものである。

次回は第二回大会。

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