にじさんじ甲子園2023-6「勝負の年へ。」

横須賀流星、さらなる加速へ。

躍進とも言える動きを見せたのは横須賀流星。夏大会ベスト8と激戦区1年目でまさかの勝利数となる中、続く夏合宿で2年先輩のキャッチャーBなどを含め青特を乱獲。秋大会は夏の激戦を繰り広げたライバル校に惜敗し、県二回戦で敗退するものの、育成面では一年生が投打両面で特訓でパワーアップを果たすなど大きな躍進、さらにはスカウトで好リードの捕手を確定させるなどの大きな上振れを見せた。Aの他チームがやや足踏みする中で、ここは大きなリードとなりうるか。
新入生はスカウト組も含めやや送球に難があるメンバーが揃うものの、卒業生の本屋などでやや改善の兆しと、好調要素は多い。

選手層
投打両面での全体的なレベルアップが大きく、不破湊に打球反応○、守備職人、花畑チャイカに牽制○やダメ押し、さらには投手威圧感という強特能もつき、今後に期待できる。
正捕手となったソ・ナギのキャッチャーBによるバックアップもあり、どこまでステータスを伸ばせるかが今後の鍵となる。

野手陣もヴォックスを中心に強化。桜凛月に広角打法などがつき、アルバーンも走力が強化されつつあり、走塁Bと脚を活かせる特能と基礎が噛み合いを見せる。一塁手となったクレアにはアベレージヒッターやムード○がつくなどの野手陣の厚みを増す強化もあり、パワーヒッター持ちの虎姫コトカなどの新入生加入も合わせて、打の攻勢を強める横須賀はどこまで激戦区を勝ち抜けるかが見ものだ。

まめねこ工科、磐石なる構え。

秋大会は地方一回戦で敗北となったまめねこ工科。続く練習試合でも敗北が続き、合宿や特訓も試行回数は多いものの失敗が続くが、年度末の3月で練習試合で勝利したことで中堅校へとアップ。現状唯一の一年目中堅を達成した唯一のチームとなった。

その恩恵を受けるかのように2年目組も強く、野良で遊撃手として守備最強格の転生宮本慎也の獲得もあり、野手層の厚みで他チームを圧倒することに。昨年から一転し順調なペースで進めるまめねこ工科。2年目甲子園行きの切符はもうすぐかもしれない。

選手層
やはり今年のまめねこ工科は野手陣が分厚い。
2年目の新入生で転生宮本こと東堂コハクの入部もあり、小野町春香の内野コンバートも合わせて二遊間はほぼ解決。スカウト組も合わせて外野手もある程度の解決を見込める。課題は正三塁手の起用をどうするのかということだろう。初年度組である佐伯イッテツは送球Eを鑑みて外野の方針のため、自ずとオ・ジユ、ボンニフィエール、イ・ロハらスカウト組捕手の配置転換になるだろうと言えるが、ここら辺は監督次第だろうか。

課題は投手陣であり、野手とは対照的に2年目組のオリバー・エバンス、レイン・パターソンのステータスはやや低めで、現在フル回転中のエース笹木咲が息切れした時に不安が見られる。彼女もシュート6に加えて変化球も2種類増え、キレ○の取得やコントロールやスタミナも成長しているため、ここにこそキャッチャーBなどが来ればいいのだが現在レオス監督の特訓運が非常に悪いのが懸念事項だ。

覚醒 VR関西。

やや苦戦を強いられていたVR関西だったが、練習試合での初勝利などを機にその真価が開花し始める。月ノが捕手としての地位を確立し、2年目4月にエース夜見が覚醒とバッテリーが大幅に強化された。練習試合でも勝利を拾い、スカウト組も悪くないと上向きの要素が多い。
激戦区を勝ち抜く力がここにきて一気につき始めている、あとは結果が伴うか。

選手層
今年は扇の要として、月ノ美兎が大成長を遂げる。キャッチャー+1を2回成功によるキャッチャーB取得に加え威圧感取得、すでにあったムード◯などと合わせて一気にチームの柱へと成長する中、呼応するようにエース夜見も覚醒し、投手、野手能力が激増とまめねこ工科とは対照的に一気にバッテリーの成長が著しい。野手陣は圧倒的ではないものの、スカウト組のましろ爻や鈴木勝などが使いやすく育てやすい印象だ。

勇者育成 次なる試練へ。

中堅校入りを射程に捉えていた勇者育成。
しかし練習試合などではやや不運な失点が絡み、連敗となり一年目中堅は達成ならず。その影響か、ややスカウト組含めピーキーなメンツが揃う2年目新入生も含め、さらに試練が降りかかっていく。ここを乗り越えられるか、勇者の2年目が始まろうとしている。

エースであるナリの投球はまずまずであるものの、エラーの絡む失点が多い印象であり、火を吹くはずの打力もやや燻りを見せる中で敗北が続く。しかし、安打の本数の内容は悪くなく、モイラやエクス・アルビオなど個人の長打が飛び出すものの、つながりに欠けており、それらの安打が得点につながらないことが多い。

新入生はスカウト組以外はやや一芸特化の印象が大きく、層の厚みよりは個性がかなり目立つ印象であり、コンバートも含めてやや扱いにくさを残す。
ナリの重い球取得なども含め、上向く要素もあるため、今後の育成に期待したい。

聖アザラシ、飛躍なるか。

秋大会は2勝、地区大会は格上の名門に破れた聖アザラシ。評判は弱小のままであったものの、スカウト含め転生プロも獲得した少数精鋭ともいうべき6人が揃い、十分な戦力が整う。
それぞれが持ち味を発揮する中、丹念に整備されたグラウンドがどれくらい効力を持つか、夏以降の戦果に期待したい。

本間ひまわり、闇ノシュウという二枚看板は順調な育成を見せつつも、新入生のナギサ・アルシニアが突如重い球とジャイロボールを取得し、荒れ球も含めたロマンある速球派へと変貌を遂げた投手陣に加え、野手陣もスカウト組を含め厚みを増す。特にスカウト後に即守備型ショートとしてコンバートされた四季凪アキラは既に守備面では安定し、自身の定位置を確立。それ以外のメンバーも明確な弱点が少ないため、基礎ステータスや特訓次第でいかようにもなりそうなメンバーが揃う。2年目にそこそこへとようやく到達を見せた聖アザラシ。ここから夏大会でどこまで躍進できるか。

にじさんじ、再出発なるか。

転生大谷翔平こと葛葉で話題を攫った以後、やや低調な育成が続くにじさんじ高校。合宿では葛葉の対左FはEに上がり、特訓では舞元に内野安打◯などがつくものの、大きな変化自体は少なく、2年目新入生もスカウト組は強いものの、それ以外がやや低めだったり、赤特があるなどの弱点を残す。他のチームが流れを掴む中、卒業生に本屋などもいるためここからのにじさんじ高校の再出発と躍進はどこまで到達できるかが今後を左右するだろう。

コーヴァス 望み繋ぐ。

ついに帰還したイブラヒム監督。天才投手の育成の術を学び、夏大会は格上に惜敗するものの、練習試合は勝利、その後秋大会は昨年を思い出す延長戦でのサヨナラ勝ちとまたしてもドラマチックな栄冠を巻き起こしている。戦術などは確かなはずなのだが、その外の部分で毎回何かを引き起こしている。
しかし、それでも勝利自体は積み重なっている分、着実な成長は天才投手であるローレン含め全員が実感できるものだろう。
ここからどこまで躍進できるか。手腕が問われます。

既に変化球や基礎ステータスで1試合ごとに大きく成長を見せるローレン・イロアスを筆頭に練習試合でホームランも放ち、今後に向けて守備職人と獲得した叶、自身のリアル誕生日にサヨナラ打を放った勇気ちひろなど、一年選手の躍動も印象的だ。

王立ヘルエスタ 次なるフェーズへ。

秋大会は2勝とそこそこの成績を収めた王立ヘルエスタ。やや不運な負けやイベント進行が続く中だったものの、連敗中の猛特訓イベントで魔使マオがキャッチャーBなどを含む特能を複数獲得し、正捕手の座を確固たるものとしつつ、フレンのパワヒ獲得などでの打力育成で上向き要素も多く、スカウト組含め新入生も育てやすく、今後に期待したい。

魔使マオがキャッチャーBを獲得したこともそうだが、順調にアンジュや緋八の2人も投手力は向上。先輩投手が覚醒という要素も含め二年目のヘルエスタの層は厚く、さらにスカウト組は即戦力のアイク・イーヴランドを筆頭にステータスは十分高いメンツが揃い、秋以降の期待度も高い。もちろん初年度組である周央サンゴ、先斗寧の2人も特訓、ステータスともに順調な育成が続く。
追い上げを見せるヘルエスタがAリーグの行方をさらにわからなくさせていく。

快盗学園の夏

夏も複数回勝利と一定の成績を収めた渡会監督。エース卯月は先発としての働きを見せ、三枝明那も堅実な守備面で支えを魅せる。
やや進捗自体がゆっくりであり、他校が見せ場を作る中でやや影に隠れるものの、十分にここから上振れを見せる要素は存在するため、今後の動きに注視したい。

虚空学院 始動。

延期もありつつ、ついに始動した虚空学院。3回目のリセマラまで持ち越したものの、コンスタがEE近くあり、チェンジアップ3と素養のある絶対的エース天宮こころの確立、渋い青特を持つギルザレン、既に外野手でも内野でも適正のある戌亥とこなども含め、十分なメンツが揃う。もう1人の投手であるえま★おうがすとのステータスの低さなど、やや懸念は残るものの、全体的にバランスの良さが他チームの初年度に比べて目立つ分、その安定感を投打の両面に生かしていきたい。

展望

Aリーグは全チーム横一線に近い印象。ややリードの印象が強いのは正捕手にキャッチャーBがついたことで安定感を増す横須賀流星と王立ヘルエスタ。

横須賀流星はチーム全体での打撃面での躍進が凄まじく、今後はVOX AKUMAを中心に圧倒的な打線の形成が期待できる。投手陣も既に球速と変化球はかなりの成長を見せる不破湊、威圧感を持ち自らの役割分担の進める花畑チャイカを含む本戦組の4人がどこまで育成し切れるかでリーグの試合での勝ち方などがやや変わるだろう。

王立ヘルエスタは特に2年目の新入生の扱いやすさは横須賀流星よりも優位であり、初年度の低調さをやや取り返しにかかる印象。投打両面での成長は十分ここまででも続いているため、成績がどこまで伴うかが注目である。

他の3チームのうち、圧倒的エースを擁するものの、やや秋以降の失速に目がいってしまう勇者育成はどこまで取り返せるか。打撃面で得点力さえつけばあるいは、という印象を受ける。

まだ進捗度合いでの比較がしにくいために未知数の快盗学園はいったん割愛するものの、聖アザラシはやや評判では遅れを見せるものの、初年度投手2人のステータスの高さ、野手陣の圧倒的ではないものの、着実に勝ちを積めるバランスの良さなどは他の高校とは違う良さがあるといえる。他の高校と違うのは夏大会の高校数の少なさ。連勝を重ねきれれば甲子園入りには試合数的に最も近い地区であるだけに、ぜひ狙いたいだろう。

Bリーグはまめねこ工科が一年目中堅の優位性で圧倒するかに見えたものの、ここに来てバッテリーを特訓と覚醒で伸ばしたVR関西が対抗軸に上がる。バッテリー以外での野手面の厚さのまめねこ工科、エースとバッテリー特化のVR関西は甲乙つけ難い。

コーヴァスは今後の育成次第であり、試合数を積ませた分、さらに注目選手に据えた分だけローレンのステータスも伸びるため、勝利がそのまま育成に直結しやすくなる。3年目までの戦い方次第ではNo. 1にもなる可能性もある。
本戦でのにじさんじ高校の葛葉との怪物的なマッチアップはどうなるのか。

そのにじさんじ高校は2年目次第でかなりチーム状況が変わるため、なんとしてでも勝利を掴みたい。投打で柱となる葛葉を軸に育ってきた初年度組を含めたメンバーの勝利を掴む力がどこまで発揮されるかが命運を分ける。

虚空学院は東東京地区の周りの状況も不明のため、まだ未知数に近い。明確な投打のタレント陣が揃うため、初期値準拠にはなるものの、軸となるプレイヤーは育ちそうな印象だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?