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【ゆるく書くブルアカ】エデン条約編-2「エデン条約編をもっと考える」

開幕して日が経ちましたエデン条約編。第一章9話までの公開となりましたが、嵐の前の静けさを想起させる、あるいはシリアス展開の前のギャグチックのパートとしては十二分な威力があったと言えるでしょう。
まずプロローグ、そして第一話、第二話ではティーパーティーメンバーの全貌が明らかになりました。ナギサの他にミカ、そしてプロローグでの意味深な発言が気になるセイアの3人での連立でトリニティの生徒会長、という形をとっていることが判明しました。トリニティという言葉には三位一体という意味もありますし、今の学園の形になる前には3つのグループに分かれていたことから現在のティーパーティーの体制が取られることとなったという説明もありました。

序盤、特にプロローグではエデン条約編のこの先のストーリー展開が平穏無事なものではないことを改めて理解させるものとなりました。セイアからの言葉である第五の古則の『楽園証明のパラドックス』に通じるものがあるとされるエデン条約。証明できない問いが存在する意味とこの条約がそこから生じる単なる甘い夢なのか、そうでないのかということを示してきます。さらにこの条約はかの連邦生徒会長が提唱したものが元になっており、失踪前は彼女の主導だったようです。

目を逸らさないこと、その先を選択した貴方の義務である…この先の物語に含まれるのがかなり大きな意味、出来事としての強さを持って先生に返ってくるということが示唆されるセイアのセリフです。細かいことですが、気になるのはプロローグの時系列がどこなのか、セイアを知らなさそうなそれ以降の先生の言動とのチグハグさが気になります。現在公開中のエピソード以降のことでしょうか。

そして今回のメインとも言える補習授業部全メンバー登場と先生の目的です。達成すべきは「3回限りの試験の中で部員4人全員の同時合格」。ちなみにこれは表の目的です。

部長であったヒフミ自身もなかなかのぶっ飛んだ理由で試験をすっぽかすということになっていましたが、それを上回る3人の問題児っぷりに振り回されることになります。思いっきり戦闘狂の、というよりは思考に偏りのあるアズサ、学力の足りなさとプライドの高さが反比例するかのようなコハル。行動、言動、それに加えて雰囲気とのギャップと、クセがありすぎるせいでいまいちつかみどころがないハナコ。読めば理解できますが本当に前途多難な面々です。それを示すかのように第一次試験での惨憺たる結果はヒフミの胃を殺しかねませんでした。そしてこれ以降どうやら合宿に入るようですが…?

そして9話で明かされる補習授業部の真の目的。ここで水面下で進むエデン条約との関連が示されます。

「あの4人の中に裏切り者がいて、エデン条約阻止を狙っている。」
「先生は誰が裏切り者なのか探してもらう。」
「もし合格ができない以上、4人にはまとめて退学してもらう。そのための部活である。」

連邦生徒会長の失踪後、一度は潰れた条約をようやくゲヘナとの条約の実現、交渉のテーブルにまでこぎつけたと話すナギサ。そこに入ってくる裏切り者の情報に彼女はシャーレを利用して強引な一手を打ったのです。もちろん先生は全員合格を目指すことにして、その目的に関しては「自分なりに対処する」とのこと。果たして彼女たちの中にいるのか。そしてこれ以降何が進行するのか…

というのが第9話までの一連の流れです。

裏切り者は存在する?

ナギサが言う以上、いったんは信じるほかありませんが果たして4人の中に本当に裏切り者という存在はいるのでしょうか。

まず気になるのは彼らのみが集められたという基準です。学力とアズサやハナコなどは素行不良(戦闘行為、校内での不審な行動)ということなのでしょうが、学力と裏切り者であることの相関、因果は果たしてどれくらいあるのでしょうか?学力などであったらもう少し人が集まっていても良さそうですが、それがないと考えると「私たちには明かされていない基準や情報」というものが明確にあり、それによって彼らは集められたのではないかということが有力な気もします。

仮に4人の中に確実にいるとして容疑者(こんなこと言いたくありませんが)として上がるのはアズサです。度重なる校内での戦闘行為と自身の戦闘経験、さらには転校生という要素も重なり、怪しさだけなら随一です。スパイとして疑われるのはまあなんというか、納得はできてしまいます。

ただ気になるのはメタ視点で見た際に2ndPVでの立ち位置が妙だなというか、明確に敵、というポジションで出ている存在ではなさそうというのが気になる点です。今後敵対する可能性のある組織と協調関係にあるというわけではなさそうなのが窺えてしまう内容のため、いまいち彼女を疑う理由が薄れていますが、無論2重スパイのように敵対組織からの途中離脱のようなことで立ち位置が今後変わることもあり得そうなのでなんとも言えません。

ハナコも素行不良な点が気になりますが、現在の彼女の行動がどう今後条約阻止に結びつくのかがいまいちわかりません。そもそも一生徒としてトリニティに潜るなら、事を荒げないのが普通のことなのでは?と疑いたくなります。普段から問題行為を起こせば今回のような事態によって最悪退学もあります。
「問題児であること=裏切り者」と言えるのかどうかということが気がかりです。

とすると実は至って普通の生徒に見えるヒフミだったり前は正義実現委員会のコハルだったりということが言えてしまいますが、これに関しては空想の域を出ません。

彼女たちの中に本当に裏切り者は存在するのか、エデン条約阻止を狙う輩がトリニティに潜り込んでいるのか、先生はどのように対処し、彼女たちの退学を阻止できるのか。さまざまな疑念を抱きつつも、エデン条約編の進行が待たれます。

今は絶賛夏イベント「夏空のウィッシュリスト」の進行中です。この夏を超えた先の彼女たちの行く末は果たして何色になっているのでしょうか



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