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【ゆるく書くブルアカ】エデン条約編-7「世界の終末と魔女を作り上げた現実」

「発言まとめメーカー」でもってまとめておいた率直な感想集(前編)

そろそろいいかなと思うので雑多にでも色々書いておきます。
しかし、圧倒的な聖園ミカの強さは、他の重要なことがだいぶ霞んでしまうほどに強烈なインパクトを残したと言えるでしょう。

トリニティの作り上げた「魔女」

まずは彼女、聖園ミカに触れなければ始まりません。2章、3章と独自の存在感を発揮し続けていた彼女はまたしてもここでゲームチェンジャーとして全ての情勢を一変させてきました。
3章以降、一時的に勾留されていたままになっていた彼女は既に様々な処遇を受けており、ティーパーティーの立場も追われ…聴聞会次第では退学というところまできていました。

彼女自身はそれを受け入れるも、それが次第に彼女を縛る枷に変貌していきます。

暴徒と化す生徒の声、過去に犯した罪、そして今回の「ある事件」によってトリニティへの居場所を失くし、味方のいない現状(これは彼女の主観に近い。)だと感じた彼女はそのまま、全ての責任はアリウススクワッドリーダー、錠前サオリにあると決め、監獄を脱獄し、彼女に失われた分をお返しするべく、彼女への攻撃を目指すことになるわけです。
檻の中の慎ましい姫ではなく、むしろ檻に閉じ込めていた感情の怪物を解き放つ。身体的にも精神的にも歪んだ方に解放されたものが彼女自身の持つポテンシャルを引き出されてしまったと感じられます。
皮肉な話ですが。

ティーパーティー自体の体制が揺らぐ中で、ナギサ、セイア、ミカがそれぞれに3章以前に犯した過ちから目を逸らさずに自らを変革するものの、それが今回の出来事の中ではうまくいかない、悪い方向へと作用する描かれ方をした場面が目立ちました。
あの事件も本当にタイミングが悪いというかなんというか。話すこと、言語のコミュニケーションの難しさを感じています。

事態は最悪の方向へ向かい、エデン条約調印式襲撃事件の残したものが多くのメンバーに爪痕のように痛々しく残ります。
それはアリウススクワッドにも降りかかったのです。

なんかきた!?ってなるシーン

真の敵、ベアトリーチェ。


今回の事件の裏にいる真の敵、ゲマトリアの一員の「ベアトリーチェ」。彼女こそがゲマトリアの中で唯一、キヴォトスの一地域を支配下に収めた「成功例」として君臨しています。彼女は内戦状態のアリウスを征し、かつての教えを歪曲して、自らの実験の中に自治区と生徒の心身を支配、丸ごと組み込みました。

これもまた学校の一つの形と言えなくもありません。教育としては厳しすぎるものではありますが。

エデン条約調印式の最中のテロもこの一つの計画に過ぎなく、それが起こした事件については言うまでもないでしょう。

そしてその後の自治区で彼女の計画の最終局面へと進行。「ロイヤルブラッド」である秤アツコを生贄に、何かを呼び寄せるように儀式を始めようとします。
そしてそれは前半でセイアの予知夢で見た、終末の日の光景を予感させるものでした。

これを許す先生ではありません、図らずともアリウスとの接触に成功した先生は、生き残ったスクワッドメンバーを集めて、アリウス自治区への潜入を開始するも、そこに現れたのがあの聖園ミカでした。

中編感想集


サオリとミカ

二人はそれぞれ今回でかなり印象的に描かれた存在です。3章ではサオリが憎悪と復讐とともに他校への攻撃を仕掛け、それにより多くの生徒たちの平穏と安全を脅かすことになりました。そしてその一端を担ってしまったミカにもその後遺症が降りかかり、結果としてその災いをもたらしたサオリに復讐を仕掛けたのですが、その対決の中で、彼女を殺すことが自分自身を許すことじゃなくなる、ここで全ての罪を受け入れたサオリを殺せば、いずれそれはミカ自身をさらに苦しめることになる…ということに気づき始めるのです。アリウスとトリニティ、環境も違う両校の中で彼女達は似たような道をたどっていました。

そして、それを許すことが彼女達の生きる道へとつながり始めます。
そこで今回の主題の「キリエ」の回収へとつながるわけですが…ここら辺からの怒涛の展開、ミカ単騎の恐ろしさとついに本性が現れたベアトリーチェ、そして姫の行方はいかに…最後のエピローグが面白すぎて、そこらへんと合わさって変な気持ちになったんですけども。

アリウスとしても、トリニティとしても少しキツい終わりではないかとも思えますが、きっと少しずつ歩むことが、彼女達にとってのいい未来につながることを信じています。

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