にじさんじ甲子園2023-9「全校展望 勝負の3年目はどうなる:Bグループ編」

前回Aがかなり拮抗しているという文言を記載したのだが、今回紹介するBグループはそれ以上の魔境になるかもしれないということだけ、先に言っておこうと思う。各校それぞれにエース投手が注目株として据えられる中、それぞれの強みが出されれば、どのチームにも勝ちのチャンスはあるはずだという好材料が揃っているからだ。
Bは趣向を変えて、全チーム投手・バッテリー守備面、そして野手・打撃面で分けながら書き連ねていく。

投手編。

ここはとにかく全チームのエースを紹介する。

まずはまめねこ工科、笹木咲。強豪校となったまめねこ工科3年生の大エースであり、神宮ベスト4、春甲子園優勝の原動力。マウンドに立ち続けた彼女の成長と春甲子園後の覚醒も合わせて凡才からの大エースとして君臨。

既に最速155キロ、さらに変化量7のシュート含め4種の変化球とツーシームファストを多彩に操る本格派。コントロールB、スタミナSと既に本戦を見据えた仕上がりに加え、キレ◯、勝ち運、奪三振、対強打者◯、対ランナー◯、ナチュラルシュート、ゴロピッチャーと強特能が揃う。ここからの成長の余地は彼女自身の投球にもかかっている。

対ピンチEであることや正捕手となるイ・ロハや代打からの交代枠の加賀美ハヤトのリード特能はデフォルトのDであることは他チームと比較しての懸念だが、十分に戦えるスペックであることには変わりない。

守備陣も転生宮本慎也の東堂コハク、攻守でチームの主軸を担い続ける小野町春香の二遊間という盤石さに加え、外野もセンター飛鳥ひな、ライト佐伯イッテツ、レフトレンゾットと足の速いメンバーが揃う。

最後の夏大会で更なる栄冠を勝ち取れるか。

そしてこんな投手がいても一強にならないのがBグループの恐ろしいところである。

続いてはにじさんじ高校の葛葉の紹介。
既に知っての通り転生大谷翔平という素体があるため、現在星評価は800越えと過去最高。二刀流選手であるものの、主に今回は投手としての出場がメインになる。もちろん打席には立つが。

初の2年目夏甲子園優勝後も圧巻の投球を続け、神宮大会前にして160キロコンスタAAながら、投打躍動に加え、勝ち運、打球反応◯、キレ◯、ジャイロボール、内角攻め、奪三振、立ち上がり◯などの強特能を揃えつつ、フォークや高速シンカーを軸とした4種の変化球に、世界大会の恩恵である対ピンチAの上位互換である強心臓と過去最高値評価を裏切らない育成にはまだ一年弱の期間を残す。その後の春甲子園優勝で夏春連覇を果たし、原動力となった正捕手の獅子堂あかりのキャッチャーAも合わせて他校への優位を保ち続ける。セカンドであるラトナプティ、ショート奈羅花、外野陣の舞元力一ミリーも守備での安定感を見せる中、他校に付け入る余地を与えない育成ができるかは今後に期待だ。

そしてこの二校への目立った対抗軸となる帝国立コーヴァス、ローレン・イロアス。
にじさんじ甲子園初の天才肌投手としての育成、データや試行を繰り返したイブラヒム監督の育成と試合での成長を遂げ基礎ステータス面での成長著しく、夏甲子園出場の原動力としてエースとしてふさわしい活躍している。2年目夏にして既に星500越えの評価を受け、コンスタは既にCD、変化量の多いカットボールを軸に変化球4種と既に他校に引けを取らない。クイックFではあるものの、試合と世界大会を通じて手に入れたキレ◯と奪三振などを武器に今後も磨きをかける。
また野手能力の総合力も高く、降板後のサブポジとしての野手としての活躍も見込める。
着々と勝利を重ねれば強くなる大器晩成型の投手のため、ここからの成長と育成にはどれだけの勝利数を積めるかが行方を左右する。

また投手陣を支える正捕手であるセレン龍月はキャッチャーAと最大級の安定感を見せ、今後ショートコンバートの想定がなされる叶などの守備陣も合わせ、ここも他校にとっては大きいな壁として立ちはだかる可能性の高い強豪であるだろう。

凡才からのフル回転による成長、さらにチームとしての優勝から覚醒を遂げた笹木、
もともとの転生の素体から更なる進化を見せ、投打含めてチームを押し上げ続ける怪物葛葉、
天才としての圧倒的な成長速度を見せつつもバッテリーの安定感を含めチームを牽引する天才ローレン、
とここだけでもかなり圧倒的な面々となる中、他の二校もまだまだ付け入る余地を残す。

VR関西の夜見はバッテリーとの成長を軸に大阪で進化を見せ続けている。元々ノビAなどの強青特を持っていたものの、ステータスがやや低めだったが、2年夏にバッテリーを組んでいた月ノのリード力向上ののち、覚醒を遂げる。変化球2種の変化量が強化され、基礎ステータスも覚醒の影響で向上とバッテリー両面での強化がチームに良影響をもたらし、2年目にも勝利を重ねる。まだ甲子園出場はないものの、月ノが再びリード力向上でキャッチャーAとなった中で更なる進化となるか。

シンカー方向とスライダー方向の変化球を軸に総変化は9と他校エースに引けを取らない中、ノビA、キレ◯、勝ち運などの特能で速球と変化球両面を武器にできる正統派エース。月ノのキャッチャーAも含め大阪の激戦区を勝ち抜く3年目を期待したい。

そしてここに来て急成長を見せるのが虚空学院、天宮こころ。
虚空学院の苦しい時期から2年目夏の都大会優勝までマウンドに立ち続けたエース。

もともとの素養も悪くなかったのだが、公式戦未勝利に終わった一年の冬に特訓で対ランナー◯やキレ◯の取得などで更に成長を重ね、剣持監督とのコンビネーションもあってか2年目でも大舞台で度胸を見せる活躍。都大会優勝、甲子園出場と急成長を見せるチームとエースに更なる期待を寄せていきたい。

現在はシンキングツーシーム、シンカー、変化量のあるスラーブ、さらに下方向へのチェンジアップと現在は斜めから下への変化球を軸に組み立てる軟投派の投手。コンスタBBと抜群の成長を見せる中で、3年目では他のエースと肩を並べるほどの成績を見せられるかが注目である

打撃力編

やはりここもまめねこ工科から。もともと野手層に恵まれていたこともあり打線の得点力は抜群に高く、レン-東堂-佐伯-小野町の上位打線はもちろん、下位打線にもオ・ジユ、飛鳥ひな、ボン二フィエール、イ・ロハの2年目野手の層も厚く、長打も期待できる打線は春甲子園優勝の事実も相まって他校には脅威そのものである。
さらに、スタメン正捕手は譲ったものの、3年生加賀美ハヤトはチャンスA、逆境〇、代打〇とレオス監督の切り札、最強代打枠として成長。一発を狙い続けるバッティングスタイルは本線でどのように作用するのか注目である。

そしてこれに匹敵するのがにじさんじ高校。二刀流の葛葉を軸に破壊力ある打線が期待できる。

他の打者の評価も随一で、正二塁手として足と出塁率の高いプティ、渋い技で小回りが利く舞元と威圧感で投手を攻め立てる一塁手転向のりりむ、パワヒ広角持ちの打者葛葉に加えて後続の力一も広角打法によるパンチ力で得点力をサポート。その後ろもアベヒ持ちミリー、正捕手ながら打力も高い獅子堂と切れ目のない打線は圧倒的な武器。二刀流を軸にした破壊力は他校のエースにとっては初回からかなり体力を削られることになるかもしれない。

帝国立コーヴァスは昨年同様機動力重視の野球。アベヒ持ちの叶、野手能力も高いローレン、正捕手セレン、外野手転向のベンタクロウなどの3年生が中軸に据えられるが、最後の3年目に獲得した転生田淵幸一の1年生天ヶ瀬むゆの金特能アーチストにも注目がかかる。やや不足する点差をひっくり返す大量得点力の最後のピースとなるか。

3校と比べ、VR関西や虚空学院はやや打線面で他校に劣る部分がある。

VR関西は投打で柱となる威圧感持ちの月ノ、チャンスB広角の星川、同じく広角持ちの鈴木勝などが揃うものの、主に外野手などで迫力にまだ欠ける部分も多く、やや最後のポジション調整などでも樋口監督の苦慮する場面が見られた。投手面ががっちりとする分、ロースコアゲームに持ち込みながらもきっちりチャンスをモノにする力が最後の夏で完成するかが勝負の分かれ目となる。

虚空学院も1年生から中軸を務める流し打ちなどを持つ外野手戌亥、覚醒した黒井、広角粘り打ち、窮地◯の正捕手鈴鹿などを擁するがミート重視である点も響き、長打力ではやや不足する。一人一人の打てる力を活かし、つなぐ野球の流れを形成できれば、最後の夏でも勝利を重ね、2年連続の甲子園も見えてくるはずだろう。

すでに育成期間は大詰め、最後の夏の成績次第で本戦がどう動くのか期待である。

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