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  新.京都競馬場コースガイド

別冊 京都競馬場コースガイド 傾向と対策

2020年第4回開催以来改修工事が大々的に行われて来た京都競馬場がリニューアルオープンします。スタンド改修、馬場改修、厩舎改築等が行われました。パドック等、芝、ダートコース、地下馬道も様変わりする様ですが、コースレイアウトは弄らない様なので、過去の開催前の傾向を踏まえて傾向と対策を書き添えておきます。

若い方は京都競馬場やられたこと無い方が多くいらっしゃると思いますので、知恵袋的に観ていただければ有り難いと思ってます。

京都競馬場は阪神、中山と同様に内回り、外回りコースが有ります。特に特徴的なのは3コーナーの登り坂。ここが最大のキモです。阪神、中山コース等はゴール前に坂が設けられてますが、この京都コースはその遥か手前の3コーナーに設置されていて、これが厄介です。

全体のレイアウトはこの様な感じになります。


京都コースの最大の特徴は淀の坂が3コーナーにある事。ここで一旦スピードが緩んでそこから惰性使って下り坂になって4コーナー辺りでは勢い余って外に膨れやすい傾向が有ります。
ぽっかりと内ラチ沿いが開くという事がかなり有ります。
コーナーリングの上手い馬や、インポケでジッと出来る馬などが上位争い出来る事が有ります。
あと直線が平坦なので前有利では有りますが、トップスピードに乗り易い馬にも有利で前がバテた訳でもないのに差し切り決まるパターンもあると言う特徴が有ります。

更に詳しくコース、距離別に詳しく書いていきたいと思います。

芝1200m

京阪杯やシルクロードSが使われる短距離コース。内回りを使って行われ、スタートしてすぐに淀の坂が待ち受けており、無理に出して行こうとするとそこで脚を使わされて終いの脚が鈍りやすくなります。如何に負担なく先行出来る脚を使えるかがキーポイントになります。

基本的には内枠先行馬有利になります。ハイペースにでもなれば勿論差しは届きます。

芝1400m(外回り)

スワンSやファンタジーSが行われるコースで、スタートから最初のコーナーまで511mあるので淀の坂はそれほど影響受けない事が多いです。最後の直線も400m強有るので差し馬でも届くチャンスは大いに有ります。外回り使う事でバンク使えるんですが、その分コーナーもキツいので外に膨れやすい傾向にあり、内でじっと出来る差し馬に展開向く場合も有ります。
注 下級クラスだと内回り使う事が有ります。

芝1600m(外回り)

マイルCSなどの重賞が行われるコースで、スタートしてから最初のコーナーまで711mもあるので枠の有利不利はそこまで考えなくても、先行出来る馬であれば問題は無い。淀の坂登ってそこから下り坂になるので加速しながら直線向くので、タイミングさえ合えば差し馬でも十分に届く可能性有ります。ただ前も同じ事が言えるので止まりづらい事も事実です。
注 この距離も下級クラスだと内回り使う事が有ります。

芝1800m

きさらぎ賞が行われるコースで、最初のコーナーまで911mも有るので統計的には内枠の先行馬が距離ロスなく走れる分有利な傾向は有りますが、馬場が悪くなって内側が痛んでくると、馬場が良い外を通れる外枠が有利になる場合もあります。この距離も外回りなので淀の坂登ってそこから下り坂になるので加速しながら直線向くので、タイミングさえ合えば差し馬でも十分に届く可能性有ります。

芝2000m

秋華賞などが行われるコースで内回りコースなので内枠、先行馬が有利な舞台設定で有ることは間違い無いです。G1ともなるとペース次第では差しも十分届きます。この楕円形のコーナー4つ回るのでコーナーリンクの上手さも重要だと思います。 

芝2200m

エリザベス女王杯などが行われるコースで、基本的には先行馬有利になる傾向が外回りでも出ています。何故かしら1番人気の回収率があまり良く無いのもその辺りの影響なのかも知れません。仕掛けるタイミングが難しい距離、舞台設定なのかも知れません。

芝2400m

京都大賞典などか行われるコースで最初のコーナーまで404m有るので割とゆったりとした流れになり易く、内枠、先行馬有利になる事多いです。直線平坦ですが淡々と淀みない流れの場合はスタミナも要求される事も有ります。

芝3000m

菊花賞が行われるコースです。スタートしてすぐに1回目の淀の坂を駆け上りもう一度2回目の淀の坂を登ってからが勝敗の分かれ目になる独特なコース。流石にスタミナ要求されるので、ごく稀に昔のセイウンスカイの様に逃げ残る事があっても、基本的に逃げ馬の成績は芳しく無いのが現実です。

芝3200m
天皇賞春だけしか使われませんが、3000m戦とほぼ同じ感覚で捉えてもらえれば良いと思います。

これはマップ無しになります。

ダ1200m

重賞などは行われないが、下級クラスではよく使われるコースで、最初のコーナーまでまで409mあって3コーナーのカーブも割と緩やかなので外枠の馬でもそれ程不利は受けづらいコース特徴有ります。

ダ1400m

重賞などは行われないコースで、最初のコーナーまで609mも有る割に、芝スタートな分先行争いが激化する事が多々有ります。外枠からスムーズに捌ける馬の方が良い場合が多いと言うのもその辺りにあるのかも知れません。

ダ1800m

みやこSなどが行われるコースで、スタートしてすぐに1コーナー迎える為、逃げ馬なら内枠の方が有利に働きます。ダートも基本淀の坂は有りますが、最後の直線は平坦なので前残りの場面が多い印象です。

ダ1900m

平安Sなどが行われるコースで、スタートしてから最初のコーナーまで長いんですが、淀の坂あるためそこまでハイペースにはなりづらいです。直線は短いですけど差しタイプはまだ来れます。追い込み馬は捲り競馬しない限りは難しい傾向にあります。


これらを踏まえて新しい京都競馬場たのしんでください✌️
馬券のヒントになれば嬉しいです。

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