23時マス

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最近の記事

4月読書ログ

4月に読んだ本の記録です。 免疫「超」入門/吉村昭彦 「「超」入門」だけあって初心者にもわかりやすいように、かなり噛み砕いて説明してくれている本。でも難しい学問なだけあってやはり専門用語が多い。 なんとなく研究者の苦難も察せられる一冊。 新しい文学のために/大江健三郎 「異化」についての記述が面白かった。 自分が物語を読むのは、きっと色んな人の「異化」の仕方が興味深いからだろう。 創造する無意識/C.G.ユング ユングの創造に対しての考え方が述べられている。 フロ

    • 3月読書ログ

      今月は色んな本を併読していたけど、そのうちの3冊が読み終わりました。 精神分析入門講義(下)/フロイト 上巻に続いて下巻も読みました。 上巻は夢の話がメインでしたが、下巻は神経症の話が主。その他に精神医としての話もあって面白かった。 檸檬 他/梶井基次郎 ずっと『檸檬』という話があるというタイトルだけ知っていたので読んでみました。読んだ数日後にXの一部で話題になっていたらしく驚いた。 こんな話だとは思っていなかった!温度感が事細かに感じられる作品でした。 あと『桜の樹

      • 2月読書ログ

        他の月に比べて短い2月ですが、有休や連休があったりで少し読書する時間が取れました。 真理のメタファーとしての光 コペルニクス的転回と宇宙における人間の位置づけ/H.ブルーメング タイトルに惹かれて読み始めました。二つの題が合わさってこの長い名前になっています。 「真理のメタファー〜」はあらゆる思想における「光」について書かれたもので、自分にはまだ理解できない内容でした。いろんな本を読んだ後にもう一度読み返してみたいと思います。 一方で少し知ってる内容に触れていた「コペルニ

        • 1月読書ログ

          1月はジャンルがバラバラな4冊を読みました。 精神分析入門講義(上)/フロイト ちょっと前に関連書籍を読んでいて原本を読みたくなっていたところ、ちょうど発売されたので購入。 上巻は主に失錯行為と夢について。 ほんまかいなと思うところも多々ありつつ、実際の例も挙げて分かりやすく説明されていて面白い。 序盤の「精神分析学?やめとけやめとけ」みたいなくだりが好き。 スサノヲの正体/関裕ニ スサノヲの正体が知りたかったので読んだ。 今まで考えたことのないような解釈をされていて

        4月読書ログ

          2023年読んだ本

          2023年読んだ本の記録です。抜けもあるかもしれません。 記録してある媒体がばらばら(手帳、日記、マストドンなど)で纏めるのが大変だったので、今後は1ヶ月毎にnoteに書いていこうと思います。 ・陰獣/江戸川乱歩 ・斜陽/太宰治 ・ウィタ・セクスアリス/森鴎外 ・黒死館殺人事件/小栗虫太郎 ・ドグラ・マグラ(上)/夢野久作 ・堕落論/坂口安吾【再読】 ・夏と冬の奏鳴曲 ・痾 ・鴉 ・名探偵木更津悠也/麻耶雄嵩 ・無能探偵ハイムリック北崎シリーズ/斜線堂有紀  (無能、有能

          2023年読んだ本

          ガラパゴス時空

          どうも23時マスです。 じゃぱねっと鯖!!アド!カレ!!!第2会場!! Advent Calendar 2023 https://adventar.org/calendars/9894 に寄稿するSFなSSです。 ちょっとした読書にどうぞ。 この世界にはいずれ、そしてかつてタイムマシンがあったらしい。 いずれ、そしてかつてというのは、この先未来でタイムマシンが作られる。そして過去に戻り改変を繰り返した結果時空が壊れかけ、この時空への出入りを禁じる法律ができたという。

          ガラパゴス時空