学生最後の日
親の子供扱いがうっとおしくてしょうがなかった学生時代
大人になりたかったんだろう。自立したかったんだろう。
明日から社会人。
形だけかもしれないが一応明日から大人だ。自立だ。
いざそうなるとどうだろう、
大人になることが怖いのだ。心配なのだ。
生粋の心配性な私は、心配や不安に襲われた時は
その理由を探すことにしている。
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今現在私の社会に持つイメージはこうだ。
働くということは「社会」という土俵に立つこと。
そこに立つ「大人」は全員同じ土俵にいる。
書籍も出版するような経営者も、大企業の社長も
クイズ番組なんかをみながらドヤ顔で全部答える博識な私の父親とだって
同じ土俵なのだ。
そう、だから怖いんだなと。
同じ土俵で同じように戦う自信がないから怖いのである。
土俵に自信を持って立ちたい。
心配性の私にとって正直到底無理だ。
けれどコツコツ努力した、その事実で自分を少しだけ奮い立たせることができるかもしれない。ひょっとしたらその努力が報われて結果に現れるかもしれない。
幼き頃の子供扱いが鬱陶しかった自分を思い出すんだ。
まだ大人になっていない不安から、子供扱いする親に不機嫌になっていたのだと思う。
それで必死に親を真似た。
親が美味しいという辛いものは辛くても無理して食べた。
親の真似して妹を叱った。(ごめん、妹)
親たちの世間話に参加しようとした。
それでいいんだ。
明日からは社会の土俵で働く人々の多くを盗むんだ。
毎朝早くにきて出社するのだというなら真似る。
先輩が読んでいる本は読む。
尊敬する人が辛いものが美味しいというなら、
また無理して食べるかもしれない。
それでいい。
明日からも今まで通り、自分らしく。
さあ怖くないぞ!
(…怖いけど笑)
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