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<星から目線で考える>2020年が変化の年と言われていた理由

※この原稿は、スターピープルオンラインで連載している「シンクロ占星術」4月8日UP分の、”全体的な星回りから読み解く「社会の様相」”部分の原稿です。


今回の満月は「スーパームーン」

4月8日の11:34に天秤座の満月が起こります。

今回の満月は、今年の満月の中で、地球から最も近い位置で起こります。
月の公転軌道は楕円を描いており、
軌道上で地球から最も近い近地点と最も遠い遠地点では、4万㎞程度の差があります。
今回の満月は、月の近地点で起こるため、最も大きく見える満月。
いわゆる「スーパームーン」となるのです。

そんな今回の満月ですが、ホロスコープで見ると、全体的に緊張感が高い配置となっています。

私たち一人ひとりに「自立した個人として、自分なりの判断をすること」
「他者に対して、妥協や迎合からでなく、信頼感をもって向き合い、協力し合うこと」を促すような配置です。少々アクシデントが起きやすい配置でもあるので、突発的な事故やケガには十分気をつけてお過ごしくださいね。

また、東京を起点として生成した満月のホロスコープ図は、大きな決断や変化を強いられるような配置となっています。奇しくも、この満月のタイミングで、日本では新型コロナウイルスの感染拡大防止のため
7都府県にて緊急事態宣言が発出されることとなりました。

占星術師の共通認識=2020年は大きな変化の年

2020年が始まったときには、たった数か月で
世界がこのような状況となるとは誰も想像することができなかったと思います。

ただ、占星術師や占星術愛好家の皆さんの間では、
「2020年はかつてない大きな変化が起こる年」という共通認識がありました。

それは、2020年は
・山羊座に影響力の大きな3つの天体―「幸運の星・木星」、「具現化の星・土星」、「破壊と再生の星・冥王星」が同時に滞在する
 
・山羊座で「具現化の星・土星」と「破壊と再生の星・冥王星」の合(※合=ホロスコープ上でぴったりと重なること)

・山羊座で「幸運の星・木星」と「破壊と再生の星・冥王星」の合

・「エネルギーの星・火星」が支配サインの牡羊座に約5か月滞在
 
・水瓶座で「幸運の星・木星」と「具現化の星・土星」の合
 
など、十数年~何百年に一度の珍しい天体配置がいくつも起こる年であり、
これらの天体配置の象意をすべて合わせると、
「今までの社会システムが大きく揺らぎ、新しい社会への転換が始まる年」と解釈できたためです。

私も昨年末(2019年12月25日)、本コーナーでこのようにお伝えしています。
「今回の新月日食や、土星と冥王星が重なる年明けからの配置は、『既存の社会システムの終わりの始まり』が訪れるシグナル。これまでの世界を支えていた確固たる社会基盤や秩序がほころび揺らいでいく、既存のシステムの終わりと新しい秩序の萌芽を感じるときとなるでしょう。」

天体配置から読み取れる今後の変化

実際に、私たちは世界規模での急速かつ大きな変化に見舞われています。
しかし、その変化がウイルスによってもたらされるということを私は到底予測できませんでしたし、
これを具体的に予測できた人はおそらくいないのではと思います。

占星術では、このように、変化の時期や起こることの大まかなニュアンスは分かっても、
具体的にどのようなできごとが起こるかを前もって細部にわたり把握することは難しいです
(そのため、鑑定の際には、ただ天体配置を読むだけでなく、
ご相談者の個別のご事情をしっかり伺って現象と照らし合わせる作業が非常に大切になります)。

それゆえ、今後の社会の動きについても具体的な「予知」はできませんが、
これからの天体配置からこのようなことが起こるだろう、ということはお伝えできそうですし、
このようなときだからこそ、少し先の展望を共有することには価値があると思います。

今後の社会について、天体配置から読み取れる確実なことは、

・今起きている変化は、今後の大きな変化の序章である

・今まさに揺らいでいる「効率と経済活動を重視し」「経済活動中心の」「ルールと上下関係を重んじる、ヒエラルキー構造の組織を中心として回る」社会システムは、元のかたちに完全には戻らない

・今後新たなかたちの、「普遍性と道義的責任を重視し」「一人ひとりの人生が中心の」「個性と対等な関係、フラットな構造の共同体を中心として回る」社会システムへと移行していく可能性が高い

・私たち一人ひとりが、性別、年齢、国籍、そして今までのスタンダードな「人生の型」「家族のあり方」にとらわれず、より自由に生き方を選ぶようになる

・新しい科学技術と同時に普遍的な倫理観、地球環境の持続可能性が同じぐらい重要視される

この5点です。

土星と冥王星が水瓶座に滞在するとどうなるか

すべて占星術の知識がなくても予測可能なことではありますが、占星術の視点を踏まえると、これらの変化は

社会変革、フラットな社会構造、革新的な技術」を表す水瓶座へ、今年から約2年半「具現化の星・土星」が滞在し(滞在期間:2020/3/22~7/2、2020/12/17~2023/3/7)、

その後「破壊と再生の星・冥王星」が20年弱もの間、長期滞在する(滞在期間:2023/3/23~6/11、2024/1/21~9/2、2024/11/20~2043/3/9)ことから読み取ることができます。

ちなみに、冥王星が前回水瓶座に滞在していたのは1777~1798年ごろです。その間にアメリカがイギリスから正式に独立し、フランスでは革命が起き、王政から共和制へとシステムが変わるというできごとが起こっています。

今後、一般的な企業や国家組織などのヒエラルキー構造の組織は、
抜本的な内部改革を行わない限り、揺らぎ、崩れていく可能性が非常に高いと思われます。

私たち一人ひとりはどう生きていくべきか

私たち一人ひとりも、
「仕事を生活の中心に据える」「会社ありきで考える」「組織に忠誠を誓い、組織の中で上を目指す働き方」をする人生から、

「自分自身の人生を中心に据える」「地球規模でのより良いありかたを考える」「一人ひとりの意志と個性を重視した働き方」そして「ゆるやかなつながりと支え合い」をする人生へのシフトチェンジを行っていけばいくほど、この変化にスムーズに、望ましいかたちで対応することができるでしょう。

「元に戻らない」と割り切って過ごす

今現在、私たちは「感染の危険と隣り合わせで仕事をしなければいけない」もしくは「極端に人と接触を避け、なるべく家で過ごさなければいけない」という、今までにないような困難を体験しています。
ストレスのたまる時期ですが、今後の天体配置の流れを考えると、
「少しでも早く生活を元のかたちに戻すこと」に意識の中心を置きすぎないことをおすすめします。

適宜落ち着いて身の安全を守るための状況判断を行いながら、
日々の生活の中でささやかな楽しみや喜びを見つけてしっかりと味わいながら、
人生を長い目で見たときにあなた自身がどう生きていたいか、
より望ましい暮らし方、働き方について考えてみるのが良いと思います。

なぜなら、今後の水瓶座土星時期、水瓶座冥王星時期は、「ふつう」「一般的」という概念が徐々に崩れていくため、どのような人生を歩むかの選択の自由が広がり、その分「自分自身がどうしたいか」がとても大切になっていくからです。

金星は双子座に滞在

現在「魅力の星・金星」は双子座に滞在中です。オンラインでの人との交流がこの今の難局を乗り切る助けとなってくれるでしょう。

4月19日には、太陽が牡羊座から牡牛座に移動します。約1か月ほどは、私たちの意識にとって「身体感覚」「安定感」「心地よさ」が大事になります。心がざわざわするときには、五感へアプローチするのがおすすめです。ストレスを感じたら、おいしい食べ物、着心地の良いもの、肌触りの良いもの、好きな香りや音楽に触れてみましょう。心の落ち着きを感じやすくるはず。

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