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<星から目線で考える>インパクトの大きい夏至の日食


※この原稿は、スターピープルオンラインで連載している「シンクロ占星術」6月21日UP分の、”全体的な星回りから読み解く「社会の様相」”部分の原稿です。

6月21日は夏至の日食

6月21日の15:41ごろに蟹座の新月が起こります。
夏至は、北半球では昼間が最も長く、夜が最も短い日です。
太陽が1年間のうち最も高く昇り、北回帰線(北緯23.27度)に達する日です。
占星術的には太陽が蟹座に移動する日でもあります。

今回の新月はこの夏至の日に起こり、しかも日食を伴います。日食は、太陽、月、地球が直線状に並び、地球からだと月がすっぽりと太陽を隠すように見える天文現象です。

これは、太陽が月の400倍の大きさで、地球から太陽の距離が地球から月の400倍であるため、地球からだと太陽と月の大きさがほぼ同じに見えることから起きる現象です。

(日食について、詳しくは「<図解と動画の紹介>日食のしくみをおさらいしたいあなたへ」をご覧ください。)

今回、アフリカの東部やアラビア半島南部、中国、台湾などでは金環日食が見られ、インドの北部で最大食となります。

日本では、晴れていれば部分日食が見られそうです。
緯度が低ければ低いほど、欠ける部分が大きい日食が見られます。
そのため、沖縄あたりではほとんど月が太陽を覆うような日食が見られますが、
名古屋あたりだと半分ほど、北海道のあたりだと、三分の一ほどが欠けた日食が見られるようです。食が最大となる時間は北海道辺りで17:01ごろ、沖縄あたりで17:16ごろとなるようです。

日食を日本で観察できる機会は実はそんなに多くなく、次にしっかり見ることのできるのは、2030年です。ただ、古来から、日食は太陽が一度死んで生まれ変わるときと考えられてきました。そのため「日食は不吉なので見ないほうがいい」という教えもあります。日食を目にすることのできるレアな機会ではありますが、ご自身の直観に従い、見るか見ないかを決められるのが良いと思います。また、見る際には、日食観察用のフィルターなど用意の上、目を傷めずに見るようにしましょう。

日食の占星術的な意味

占星術的には、月の交点であるドラゴンヘッド、ドラゴンテイルは
月(個人性)の通り道と太陽(社会性)の通り道が交わる点であり、
人々の集合意識や過去生などを表すポイントとされます。

そのドラゴンヘッド、ドラゴンテイル付近で起こる満月が月食となり、
新月が日食となります。

日食は、集合意識や社会レベルでの変化が生じるタイミングとなります。個人レベルでは、人とのご縁が宿命的に切り替わったり、使命を得たり、価値観が大きく変化したり、というときです。

今回の日食は、北回帰線、つまり一番緯度の高いところまで登った太陽が月に食われる(日食)というドラマチックな天体配置です。

太陽が最も高く昇る日である夏至と同日に日食が起こるのは、実は相当に珍しいことです。過去1000年間では4回しかなく、1回目は14世紀(1360年)、2回目は17世紀(1648年)、3回目は2001年、4回目が今回、2020年。次回は2430年と、400年も先のことです(2039年は欧米だと夏至の日に日食が起こります)。

夏至と同日の日食、1000年中4回のうちの2回がこの21世紀の前半に集まっているのも興味深いことです。それだけのパラダイムシフトが起こる時期に、我々は生きているということなのでしょうね。

今回の夏至日食の意味は「権威の刷新、価値観の転換」

今回の夏至日食の配置が表すのは、「権威の刷新」「今まで世界を動かしてきたシステム、権威的存在の終わりの始まり」であり、「価値観の転換」です。また、個人レベルでは「原点回帰」「陰陽の統合」を強く促すものとなるでしょう。

この半年ほど特に、世界を支配してきた既存のシステム、権威・権力が終わりを迎えると感じるようなできごとが多く起きていますが、それがさらに加速することになりそうです。今まで優勢だった価値観とは異なる、新たな価値観が人々の中に浸透し、これまでのスタンダードと肩を並べるほどの存在感となり、結果既存の権威を刷新していくようなこともありそうです。

また、個人レベルでは、自身の根源的な価値観を揺さぶられるとき。自分自身の建前でない本音や薄暗い本心に気づいたり、未熟で未完成な自分、弱い自分と向き合わざるを得ないできごとがあるかもしれません。でも、認めたくないようなありのままの自分を認め受け入れ、表の自分と統合することで、より自由な価値観を手に入れ、無理のない生き方ができるようになる機会でもあります。なので、目をそらさずに自分と向き合うのがおすすめです。

前回の夏至日食が起きた2001年は、例年になく大きな自然災害や世間を揺るがす事件が多い年でした。
今年もすでに世界中で大規模な自然災害やできごとが起こっています。
この6月後半から7月の初めにかけての天体配置もなかなか激しいものがあるので、
自然災害(地震、水害等)に対する備えは怠らないよう心がけましょう。

天体の動きが多い2週間

ここ2週間は、連続する「食」のさなかにあります。

6月6日:半影月食
6月21日:夏至・部分日食
7月5日:半影月食

また、6月18日から思考の星・水星が蟹座で逆行しています。逆行は7月12日まで続きます。

そして、6月23日からビジョンの星・海王星が逆行を開始します。
6月23日、24日は逆行天体が6つ(水星、金星、木星、土星、海王星、冥王星)となります。

「食」のさなかであり、逆行天体の多い期間です。
食は人とのつながりが宿命的に入れ替わるときで、天体の逆行はものごとがいつも通りと違う進みをするとき。

今までのやり方が通用しなくて戸惑ったり、いつも通りにものごとが進まず霧の中にいるような心もとなさを覚えることがあるかもしれません。自らのインナースペースに深く潜行していくような感覚が強まり、外向的な行動を起こす気になれないこともありそうです。その分、原点に立ち返り、人生を大きく深い視点でとらえなおしたり、大事にしたいことを見つめなおす機会となるでしょう。

6月25日、魅力の星・金星が逆行を終え順行に転じます。金銭面、恋愛面での妙ないざこざ、不調和は収まっていきそう。

6月28日に、エネルギーの星・火星が牡羊座に移動します。火星は牡羊座の支配星です。ここから半年近く、火星は牡羊座に滞在します。停滞感が薄れ、活力をもってものごとを進めやすくなるでしょう。思い切った決断もしやすくなりそう。この期間に自他の境界線の引き直しをするのも◎。領域侵犯にははっきり「NO」と言う勇気を与えてくれるはずです。

7月2日に逆行中の土星が水瓶座から山羊座へ移動します。土星は山羊座の支配星です。ここまでイレギュラー事項が多く起こって混乱しているなら、体制を立て直すのに適した時期。ただ、「これまで通りにやっていけば大丈夫」という感覚は、見通しの甘さにつながってしまう可能性大。既存システムを捨てるような大胆な決断も含め、既定路線にとらわれず今後を模索していくほうが、来年以降後悔せずにすむでしょう。

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