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措置入院になり、10日間拘束続きで虐待通報を考えた事。

こんばんは。
少し前の話ですが、精神科の閉鎖病棟で過去最高に身体拘束と隔離続きの劣悪な処遇を受け、今も心に深い傷を負ったのを感じています。今後私としても同じことを繰り返したくないし、これからの精神科医療の行く末が心配になってくるので、ここに記しておこうと思います。人権侵害な扱いに、少しでも声を上げて抗わなくてはいけないと今回の入院で強く思いました。

措置入院に至るまでの経緯、流れ

5月の中旬頃、私は深夜の地元の駅前で暴れて他人にも危害を与える寸前まで自分の行動が止められないという事がありました。実は、数年前から外で自分を傷つけてしまう、自殺未遂といった行為を月に数度起こすのが日常化していました。しかし、そうすればするほど泥沼化し、最近は自分でも他害に向いそうなほど、家族や知らない人への嫌悪が強くなることも増えて行動も酷くなっている気がします。

今回の時は、駆けつけた警察に取り押さえられ、力技で拘束させられ、鎮圧されたのち保護という事で警察の保護房に入れられました。翌朝、9時過ぎ頃に保健所の職員さんが来られ、措置診察が必要かという事で少し話しました。一旦は措置診察不要で帰宅の流れになるものの、私がその時も落ち着かなかったので措置診察という事で最大2箇所病院に診察に行く事になりました。
一か所目の病院は、話を長く聞いてくれましたが要措置の判定となり二か所目の病院へ。二か所目の病院は私の通院先である県立精神医療センターでした。今回、事態が深刻なのもあり措置入院の事、病院名も含めてこの記事で書こうと思います。自身のプライバシー保護より優先させることがあると判断しました。都道府県については、この記事では関東とだけ言っておきます。私の過去記事を見てくれれば分かると思います。

ちなみに私は何度も措置診察には回されたことがあるので、分かりますが二か所目の病院が患者自身の通院先と自動的に決まってしまうケースがあります。通院先かつその病院が措置入院患者を受け入れている事、この両者の条件が当てはまる場合の様です。
それはさておき、二か所目の病院では当直医としても見たことない、顔も知らない医師が措置診察をしていました。それも関係したのか、今度は5分も話さないうちに要措置判定となり、もう何十回とお世話になった事のある精神科救急病棟に入院となりました。


入院になってから、身体拘束や隔離が拷問の様に続いた。

措置入院になる経緯も、今振り返っても良く理解できず適当過ぎるなと思いますが、更に酷かったのは入院してからでした。入院二日目位の夜、寝てばかりだったのが急に落ち着かなくなり保護室から外に出る事を2回繰り返しました。2回目で看護師と医師が大分集まってきて、外に置いてあった拘束具付のベッドに括り付けられました。何も説明せず、有無も言わさずというのが怖かったです。抵抗した私は更にきつく手足を縛られた挙句一瞬で眠りに誘う注射を静脈から打たれて夜を明かす事になりました。

翌朝、日勤帯の人に交代となりしばらくした後一時的に拘束は解除となりました。しかし、そこから8日後の退院の日まで夕方の4時から翌朝の9時半まで自動的に拘束、日勤帯の看護師が十分に動ける昼間の6時間半だけ拘束は解けるが保護室内から外には行けないという悪夢の日々が続きました。

最初の4日位は反抗心が強くなってしまい、拘束時間になった時、不穏な時は抵抗してしまう事が多かったです。そのたびに強く痛みを伴うほど看護師さんに体を押さえつけられ、拘束具で強く縛り付ける、注射するといった感じで仕返しに遭いました。拘束具できつくされた際には翌朝片手がパンパンに腫れてしびれるといった事が起こりました。


今回の入院で、看護師や医師の処遇の考え方が異常だと感じた。

私は今回措置入院として連れていかれた病院に15歳の時から10年以上通院しています。最初は児童精神科病棟に半年入院になり、クエチアピン、リーマス、デパケン、ヒルナミンといった多剤処方で薬漬けになってしまいました。今になってそれ自体もヤバい事だなと認識しているのですが、過去の入院では、隔離や拘束といった行動制限に関しては慎重で必要最低限を前提に進められていると感じる事は出来ました。最も、何十回も同じ病棟に入院するせいで繰り返すたびに隔離と拘束が増えて少しずつ厳しい処遇になっていったのですが。自分のせいかなと思い、我慢していました。

しかし、今回私を良く知っていて長い人でもう5年以上病棟で入院をするたびに接してくれている看護師さん達が、考えも無くなったかのように素早く身体拘束をやる、そして解除の時間を落ち着いていても伸ばす事すら考えてくれない。私から見て、看護師さんが心を病んだのか、忙しさか知りませんが身体拘束で抑え込んでスタッフの安全を第一にしか考えない人に急激に変貌してしまったように思えました。その姿に恐ろしさを感じました。

過去の入院から比較しても、患者の扱いが酷くなっていると感じます。例えば、拘束の時にカードコールを持たせてくれたのが、持たせてくれなくなった事。翌朝、拘束具をきつくした分緩めてくれていたのが無くなった事。トイレで一時的に外してくれていたのが、それが無くなり、今回は完全におむつ頼りでベッド上でトイレも出来なくなった事。

完全に看護師さんが長年忙しい重度の人ばかりを相手にする病棟に勤めて、身体拘束も常態化して抵抗が無くなっているなと危機感を抱きました。更に、看護師が不足して労働環境を良くするためか、人手不足を理由に身体拘束をさらに安易にやる傾向も感じました。看護師の都合を理由に、患者である私の人権が一方的に疎外され無視されるのは黙っているのは駄目だとやっと気づきました。

終わりに、まとめとして。

私も反省として、更に今後自発的な入院、措置入院をしないため生活を改めなければと今も強く思っています。
一方で、個人の努力としても限界があるし、精神科医療が更に崩壊している現実を知らない人に知ってもらうだけでも意味がある。今無縁に生活している人にもただの他人事として無視はして欲しくないなと考えています。今回、入院中の虐待通報も考えましたが結局私は出来ませんでした。しかし、せめてnote等で弱いかもしれないが、主張をして少しでも抗う事に意味があると入院中に考えて退院後、時間は空きましたが記事にしました。

長文になり、結局文章としてもまとまらず読みにくくなりすみません。
ここまで読んで下さりありがとうございました。ただの私の体験談として読んでくれたその事がとても嬉しいです。今後、力のある人にこのような意見が届き少しでも精神医療制度改革(痛みは伴うと思いますが)が進めば希望が持てるかもしれません。私も、今後理不尽な事は我慢し過ぎず、声を上げていけたらと考えます。それでは。