マスクという壁

冬から春にかけて、わたしは毎日マスクをして外出する。マスクをしないと外出ができない。何故かというと、風邪予防でもあり、花粉症の為でもあるけど、一番は自分と外の世界、他人との間にマスクという壁を作る為である。

思い返せば、高校生で受験生だった頃だろうか。風邪をひかないようにと毎日マスクをして学校へ向かった。それから数年して社会人になって、マスクをしていると自分の顔や表情を隠せるし、自分と外の世界との間に一枚の壁を作れるような感覚になって、それがとても落ち着くと感じるようになった。

しかし、夏が近づいてくると、さすがに暑いのでマスクはしていられない。ただでさえ、汗っかきなので、マスクをしていると内側に蒸気が溜まって不快である。だから、暑い時期はマスクをして出かけられない。我慢してマスクをせずに出かけるのだが、とても落ち着かない。でも毎日耐えて外へ出る。先日、口元に出来物ができてしまって、醜く、他人に見られたくないのでマスクをした。とても暑かった。でも、久々のマスクに「あぁ~落ち着く~」と思い、数日はマスクをして出かけた。でももうそろそろ、出来物も治ってきたのでマスクは外そう。さようなら、マスクよ。涼しくなるまで、またね。

という、何でもない日記。