自分

神様編
波長
私の妻には、時折家の男のオシラ様が降りてくる。
 「なんか今日頭重い」とか言ったと思えば、もうオシラ様が喋り出す。
 私はそういう事経験した事無いから分からないのだが、そうなる人とそうでない人何が違うのかと考えると、その人の波長みたい物が神様やそういう方々とピッタリ合って出てくるんじゃないかと思う。

 私が個別訪問の営業をやっていた頃、一日100〜200軒程のお宅を回るので、いろんな方々にお会いするのだが、いわゆる神様と呼ばれる方々の家にも行った事があり、御祈祷所という看板があり、中には立派な祭壇みたいなのがあって、相談しにくる人達のお祓いやご祈祷、神様おろし等をやっている。

 その方々の話を聞くと、よくそんなご苦労されてあなた今でも生きてますねと言いたくなるようなご苦労されてる方が多い。
 踏んだり蹴ったりで、更に踏んだり蹴ったりの経験して、ある時いきなり神様みたいなのが降りてきた感じになったと。

 そう言えば私の妻も、発達障害やてんかんの病気を持ってる長男が、毎日のように暴れたり叫んだりしてるのに加え、私がいない時間に姑や親戚にバカにされ、それでも息子の病気が良くなる事を祈ってる時にそうなった。

 ラジオの周波数が合う時みたいに、そういう普通じゃない事を経験してるうちに、周波数が段々合い出してきてビンゴするんじゃないかと思う。
 よく、そういう目に見えない物やスピリチュアル的な物を否定する方々もいるが、同じ目に見えない電波を使って、普通に携帯を使っている。
 確かに、偽物的な人達もたくさんいて、人の弱みにつけ込んで、商売としてそういう事をしてる人達もいるから、疑う気持ちになるのもよく分かる。
 しかし、身近にそういう人がいて、いろんな事を見せられると信じざるを得ない。

 苦労する人が皆んなそうなる訳ではなく、ある共通点がある事にも気付いた。
 他者優先。
 私はどちらかというと、他者優先のように見せるのがうまい自己中心的な人間なのだが、妻は根っからの他者優先。
 自分もお腹空いてるのに、一つしかない食べ物を困ってる人に全部与えるタイプ。
 いやまず半分こでもいいんじゃないの?
とか、そこまでしなくていいんじゃないの?
という事まで他人に施す。

 だから、分かる人には分かって妻を慕ってくる人もいるが、利用したりバカにする人間も出てくる。
 そういうバカにする人間がいると、また妻の心が傷付いて落ち込む。
 そういう人達から妻を守る為に私がいるのか、私にはそういう心が足りないよと、気付かされる為に妻みたいな人と一緒になったのか、その両方なのか。

 この世の中で一番合わない人と結婚する事になっているという言葉を聞いた事があるが、確かにその一番合わない人と一番長い時間一緒にいて、出来るだけ仲良くやろうとすれば、職場や社会の人間関係なんて屁でもない。

 まだまだ自分の波長が強い自分であるが、少しずつでも妻の波長に近づきたいと思う自分であった。

 

 

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