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囲碁のように Twixtのように

はじめに自己紹介など

これは Splathon vol.1 Advent Calendar 2020 9日目の記事になります。
こんにちは。231と申します。Splathonではよくプラべ募集にノさせていただいております。最近は蛮族プラべ、にわか鬼滅プラべなど楽しいプラべが多くてQOLが高いです。見ればわかる!よもやよもやだ!

最近のこと

最近、「ウルトラハンコの連続スタンプ開始時は右スティック(=画面の方向)の影響があるが、連続スタンプ中の進行方向は右スティックの直接的影響はなく、左スティック入力時に画面の方向が相対的に影響する」ということに気づいてちょっとまたその辺を研究していますが、それ以上語れることは現時点で無いので、今日はウルトラハンコ以外の話です。

また、これも最近ですがシレン5に挑戦したところ早速フリーズ⇒アイテム全喪失バグを踏み心に深い傷を負いました。シレン勢の皆様は手動データバックアップして挑みましょう。許すまじチュンソフト。

Twixtはいいぞ

アドベントカレンダーで皆さまのおすすめゲーム記事を読み大変勉強になっております。僕も何かお役に立てればという想いがある反面、あまり流行のゲームには詳しくないので温故知新の心でTwixtという古のボードゲームをお勧めしてみようと思いますが、それにはまず囲碁という真に古のボードゲームの話から始めるのがスプラトゥーンを嗜む皆様には丁度よろしいかと思いますので迂遠ですがまずそのあたりから。

囲碁とは盤上ナワバリバトルである

囲碁というボードゲームはSplathon内ではあまり流行っていないようですが他所では大変人気があり、ナワバリバトルよりも多くのプロ選手が古くから存在する。囲碁は2000年の歴史を持つナワバリバトルと同等の長い歴史があるとも言われており、ナワバリバトルにも参考になる知識が隠れている可能性は大いにある。別の分野の知識を学ぶことで好きなものが上達する、これは趣味の持つ価値の一端でしょう。
囲碁は反射神経・運動神経がなくてもできる、インクの枯れた老人でも気軽に参加できるナワバリバトルの別形態であり、老眼で画面見るのがつらくなってきた年齢高めの皆様はもちろん、若者がナワバリバトルの戦略を学ぶ上でも有効である可能性があります。

ナワバリバトルと囲碁の共通点としては以下のようなものが挙げられます。
・敵味方2色に分かれて行う陣取り合戦である
・ゲーム終了時に自陣が広いほうが勝つ
・敵を囲めば倒せる

また、囲碁がナワバリバトルとは異なる点として以下のような点が挙げられます。
・リアルタイム製ではなく交互に一手づつ行動する
・基本的にマップ(俯瞰視点)のみを見ながら戦う
・ブキ差/ギア差がなく全員近接ブキのみ持つ
・リスポーンの概念が無い。互いにどこにでも出現できる。(但し即死する場所には出現できない)
・今どきの若者は2方向から囲まれるだけで大体やられてしまうが、囲碁では前後左右4方向から囲わないと倒せない。昔の戦人の強靭さが窺える。
・囲碁のフィールドには障害物や段差はなく19×19の一様な平地上で戦う。(9×9、13×13の縮小版もあるよ。)
・常時視覚サポート。白黒である(見やすい)

上記で分かるように、囲碁はナワバリバトルから多くの要素(射程、地形、個々の対面力など)を削ぎ落とした大変シンプルなルールなのですが、それにもかかわらずその試合展開にはナワバリバトルに引けを取らない多様性があります。
ナワバリバトルでは敵を倒すことで優位になる場面が多いのですが、対面力が均一な囲碁では個力での突破は発生せず、陣形の構造/将来への布石/実利を取るか厚みを取るかの判断/間に合う間に合わないのリスク判断/急所の理解/等々で徐々に形勢が傾いたり、ひっくり返ったりします。
今年将軍戦のコーチをしていた際、必ずしも1on1対面で勝つことが勝利の条件ではなく、もっと色々な勝ち方があるという話をしたかった(が上手く説明できなかった)が、結局この辺の話に帰着するような気がする……ので、個力以外の武器が欲しいと悩むイカタコ各位は囲碁とかちょっと触ってみると良いのではないかと思う次第です。

ところで、ここ数年の囲碁界を揺るがせた出来事に、AlphaGOというプログラムがトップ級プロ棋士に勝利しまくったというちょっとした事件がありました。これは古代の脊椎動物の脳細胞構造をモデル化したニューラルネットがベースとなっており、なぜより高度な我々イカタコの脳を模さなかったのかは大いなる疑問ではあるものの、プロをも凌駕するその能力には世界中から注目が集まりました。その内部ロジックについて僕は詳しくないのでスキップしますが、現在の盤面をどう評価し、取れる選択肢をどう選ぶかという点に関して、抽象化してスプラにも適用できそうだな、という印象を持っています。
このAIはその後Starcraft方面への挑戦をしてそこでも強いことは示したものの戦略系ではなく対面強強系に育ったと風の噂で聴きました。今後の活躍が楽しみですね。

Twixtについて

囲碁はナワバリバトルのヒントになる要素が沢山ある非常に興味深いゲームなのですが、いざ真面目に始めようとすると定石として覚えるべき事柄が大量にあり結構大変です。そこでお手軽類似ゲームのTwixtですよ。
作者であるアレックス・ランドルフ氏はガイスターやハゲタカの餌食などのボードゲーム作者として有名なのですが、彼の初期作品であるTwixtというゲームも世界で根強い人気があります。
これは彼が日本に移住して囲碁を学び、その要素を再構成して作り上げたといわれる、二人零和有限確定完全情報ゲーム。つまりナワバリバトルの従姉妹のようなものなのですが、なんとなくガチホコルールに近いものを感じる部分があります。
50年以上前に作られたこのゲームは、囲碁より分かりやすく、しかし毎年世界大会が開かれる(らしいがその辺は僕はあまり詳しくない)程度にはやり込める奥深さがあります。紙とペン(2色)があれば容易に対戦できるので、友人との旅行の時に印刷して持っていって空き時間に遊ぶなどすることができ、便利なので日本twixt協会(←?)のHPでPDFをダウンロードしておきましょう。
http://www.jptwixt.com/s/download/ツイクストPP(Paper_amp_Pencil)
ルールも一緒に書かれているのでそれを読むと良いですが、要は
・自色のペグ(囲碁でいう石)を1ターンに1箇所置く
・チェスで言うナイト、将棋の桂馬のような位置関係にある自ペグ同士を線で結べる
・相手の線を跨いで自分の線を結ぶことはできない
・先行プレイヤーは上端から下端まで自分の線を繋ぐと勝ち。後攻プレイヤーは左端から右端まで自分の線を繋ぐと勝ち
と言う感じですね。
この辺
https://twixtlive.com/Play.aspx
で弱めのコンピュータ相手に練習できるのでやってみると大枠はわかると思います。ルールがシンプルで、かつ囲碁より勝利条件がイメージしやすいので、初心者でもそこそこ戦えるのが素晴らしいところです。
ルールを覚えたてだと攻めも防衛もシンプルですが、慣れてくると囲碁でいう布石のような概念ができてきて、状況判断が複雑になっていき、部分と全体のダイナミクスが生じるなど、囲碁から派生したゲームというのが結構色濃く感じられ、作者のゲームデザイン技量の高さが伺えます。

これを遊ぶとSplatoonが強くなるか?というとちょこぺろの動画を見るほうが時間効率は良いと思いますが、遠回りもまた趣味の醍醐味といったところでしょう。コロナの影響もあり非活性ですが #ボドゲ というチャンネルもあるのでボドゲ好きな人は新旧ボドゲ話でもしましょう。

以上です。読んでいただきありがとうございました。明日はゴンべさんの「 パネルでポン25周年!」のようです。僕は断然、爆発せり上げON派です。

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