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コロナと新社会人

お久しぶりです。中の人は社会人になりました。

新社会人としての生活がはじまり、早3か月強。どんな生活をしているのか、と尋ねられることも多いです。会社が特定されない形で、感じたことも含めて簡単に書いてみます。


「テレ研修」と肩こり ​

ものすごく大雑把に言うと、ICT関連の会社に勤めています。私はエンジニア職で、しかもプログラム未経験。ゆえに、研修のスケジュールがみっちり入っています。本来は集合研修という形で、同期とワイワイやる予定でした。しかし、昨今の事情から、Zoomによる「テレ研修」というスタイルが採用されることになりました。

どうやって研修をしているのか、よく質問されますので、ここでまとめておきます。

まず、朝礼から研修、夕礼に至るまで、Zoomにつなぎっぱなしです。顔だけだします。たまに、体操とかで全身が移ることもあります。油断大敵。

研修のテキストはPDFで配布されます。開発に必要な環境は、クラウド上にアップされたファイルを用いて、講師の画面共有をもとに、一緒にセットアップしていきます。これは、講義中も同じ。デバッグのための教えあいなどを同期どうしでする際も当然Zoomを介して行います。ハッカソンではSlackで技術的な質問を投げることもできました。

勤怠管理はPCのログをもとに、自分たちで入力するかたちです。ここまでのテレ研修の環境を整えるのに、かなりの時間と労力をさいています。大変です。先輩方のサポートなしでは、できません。感謝です。

そのうえで、実はもっと大変だったことがあります。それは、「腰痛」「肩こり」「眠気」対策。8時間近く、椅子に座ってコーディングしていると、体調を崩します。PCを目線より低い位置に置かない、座椅子で作業しない、散歩ストレッチを欠かさない、などやってはいるものの、なかなか効果はありません。Googleのオフィスを見習って、最近は部屋の中に「立ち席」を用意し、1時間ごとに交代しながらやっています。結構いいですよ。

「横のつながり」

テレ研修で、もう一点工夫を求められる点があるとすれば、同期との人間関係をどうするか、ではないでしょうか。集合研修だと、教えあいや雑談、食事、帰り道などでどんどん仲良くなるものらしいです。しかし、Zoomを通じてのコミュニケーションが続くと、日数のわりに人間関係を構築できていない、と実感することが多々あります。これは、配属後に大きな痛手となってしまいます。
そこで、会社側もいろいろなプラットフォームを提供してくれたり、同期どうしの「Zoom飲み会」を企画する人がいたり、といった動きがあるのですが、暗中模索です。こればっかりは、どうしようもないよね。

「テレ研修」で得たもの

では一方で、テレ研修だからこそ得たものはなんでしょうか。まず時間です。通勤時間を予習・復習・睡眠に充当できます。これは本当に大きい。

次に、自分で調べきる力かもしれません。PCなどのセットアップ、コーディングなどででてくるあらゆる疑問。「周りの動きを見てなんとなく」といったことが不可能なので、わからなければ、いち早く質問するか、裏でググるしかありません。

最後に、得たものとして「テレワークへの抵抗感のなさ」かもしれません。テレワークスタイルがスタンダードになりつつある昨今、あらゆるツールを駆使して、上司や同期とコミュニケーションをとりつつ、プロジェクトを円滑に動かすための技量。これは、本来新人教育が意図するものではないのかもしれませんが、「新しい生活様式」のなかでは確実に求められるものでしょう。「技術革新」だけではここ数十年、構造変革はおきませんでした。

今回のような、「災い」により不確実な社会を生き抜く中で、いかに柔軟に世間の変容をうけとめて、それに合わせた技量を身につけられるのか。
名刺交換、電話対応、お辞儀の角度。今年の新入社員に求められる能力は、そういった三次元における「旧来的」な対人コミュニケーションではなく、むしろ二次元でも十分に仕事をすすめられる力なのかもしれません。


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