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アイビスサマーダッシュの調教傾向と考察について

先週の中京記念は、アルナシームの単勝こそ当たったものの、馬連とワイドはハズレとなかなか大勝とはいきませんね。
今週のアイビスサマーダッシュは、ここ2年荒れているレースで、難解なレースとなっています。調教傾向としてはわかりやすいレースとなっているので、高額配当ゲットといきたいところですね。

それではまず、アイビスサマーダッシュの過去6年の調教傾向を見ていきましょう。

①3着以内に好走した馬の調教タイプは、併用調教、トラック単一調教、坂路単一調教がそれぞれ6頭だった。 また併用調教かトラック単一調教で好走したのは関東馬(ロードベイリーフを除く)、坂路単一調教で好走したのは関西馬だった。
②3着以内に好走した18頭中14頭が調教本数が標準より少ない馬だった。また近3年は多め併用の馬が人気薄で3着に好走している。
③基本的に最終追い切りで上がり1ハロン最速を出している馬が好走しているが、上がり1ハロン最速を出していない馬は坂路で4ハロン52秒台、2ハロン24秒台を出していた(ロードベイリーフを除く)。
④過去6年の勝馬は、全て標準より少ない本数の馬だった。

ということで、調教タイプはトラック単一調教と坂路単一調教、併用調教に3分されており、基本的に標準以下の調教本数の馬が、好走する傾向にあるようです。

それでは今回の出走馬の調教タイプを見てみましょう。

リプレーザ(標準併用)
ショウナンマッハ(乗り込み坂路)
ロードベイリーフ(標準坂路)
ジャスパークローネ(標準坂路)
マウンテンムスメ(少なめトラック)
クムシラコ(少なめ併用坂路主体)
ハギノメーテル(標準トラック)
マイヨアポア(少なめ併用トラック主体)
グレイトゲイナー(乗り込み坂路)
ファイアダンサー(標準併用)
アビッグチア(標準トラック)
ウイングレイテスト(少なめトラック)
チェイスザドリーム(少なめ坂路)
デュエリスト(標準坂路)
モズメイメイ(多め坂路)
ディヴィナシオン(多め坂路)
テイエムスパーダ(標準坂路)
メディーヴァル(標準併用)

調教本数が標準より多い馬は過去6年でも1頭しか馬券になっていなかったので、調教本数が標準よりも多かった馬を挙げると

ショウナンマッハ(乗り込み坂路)
グレイトゲイナー(乗り込み坂路)
モズメイメイ(多め坂路)
ディヴィナシオン(多め坂路)

の4頭となりました。そこでこの4頭は消しとします。

次に近3年で人気薄で好走していた多め併用の馬はいませんでした。
また関東馬で坂路単一調教だった馬(該当馬なし)と関西馬でトラック単一調教だった馬と併用調教だった馬を挙げると

リプレーザ(標準併用)
ハギノメーテル(標準トラック)
メディーヴァル(標準併用)

の3頭でした。この3頭も消しとします。

これまで7頭を消しとしましたが、まだまだ11頭います。
残った11頭は次の通りですが、ここからは1頭ずつ検討していきたいと思います。

ロードベイリーフ(標準坂路)
ジャスパークローネ(標準坂路)
マウンテンムスメ(少なめトラック)
クムシラコ(少なめ併用坂路主体)
マイヨアポア(少なめ併用トラック主体)
ファイアダンサー(標準併用)
アビッグチア(標準トラック)
ウイングレイテスト(少なめトラック)
チェイスザドリーム(少なめ坂路)
デュエリスト(標準坂路)
テイエムスパーダ(標準坂路)

ロードベイリーフは、2022年、2023年と2年連続で調教タイプの多め併用で3着しましたが、今回は標準坂路と調教タイプが変わっています。近走は良いところが見られませんし、不利な内枠に入ったことから、今回は消しとします。
ジャスパークローネは、内有利な馬場で逃げて重賞を2連勝し、その後のスプリンターズSも同様に内有利な馬場で逃げて4着と馬場傾向にマッチした競馬で好走しました。その後は、海外の競馬ということもあり良いところがありませんでしたし、前走は逃げることすらできずに敗けてしまっています。斤量も他馬より重い58㌔ということに加えて、不利な内枠ということもあり、消しとします。
マウンテンムスメは、前走で絶好のスタートから内枠ながら逃げて2着に粘りこみました。調教タイプも少なめトラックで勝馬が出ていますし、藤田菜七子騎手の結婚後初の重賞勝ちを応援したい気持ちはあるものの、前走は最も軽いハンデだったこともあり、ここでは押さえまでとします。
クムシラコは1000㍍の距離との相性が良く、3勝クラスでありながら格上挑戦してきました。斤量の57㌔は決して楽ではありませんが、最終追い切りで自己ベストを更新してきたこともあり、買いたい一頭です。
マイヨアポアも近走では1000㍍の距離にこだわって使われていることもあり、押さえておきたい1頭です。
ファイアダンサーは、前年のアイビスSDで1番人気ながら人気を裏切り最下位に沈みました。ただその時は熱中症の症状が出ていたとのことだったので、今回こそはというところだと思うのですが、実は1000直のレースでは勝ったことがありません。調教タイプも標準併用ということで勝馬が出たことがない調教タイプであり、消しとします。
アビッグチアは前々走の韋駄天Sで1.1秒差の13着と全くいいところがありませんでした。前走も全くいいところがなくさすがにここでも厳しいと思われますので、消しとします。
ウイングレイテストは、前走の函館スプリントSで内有利な馬場でありながら、コーナーを内から4頭目で回りながら0.2秒差の2着しました。勝ったサトノレーヴは最内を回っていましたので、実質の勝馬はウイングレイストであり、圧勝していたと言える内容でしたので、1000直が初ということがあるとはいえ、このメンバーでは力が抜けていると思います。しかも勝馬を量産している調教タイプが少なめトラックとなれば、絶対に買わなければならない馬だと思います。
チェイスザドリームは前走で初めて芝を使い勝利したことにより1番人気が予想されていますが、1走だけで高い評価をしても良いのでしょうか。調教タイプは少なめ坂路で、決して悪くはないのですが、買っても押さえまでという評価にしたいと思います。
デュエリストは、初の1000直で初の芝ということではありますが、オープン実績は豊富で今回の1000直が良いほうに出る可能性もあると考えています。調教タイプも好走例の多い標準坂路であり、買っておきたい1頭です。
テイエムスパーダは過去に勝馬を出したことのある調教タイプが標準坂路の馬であり、調教の動きも悪くないので押さえておこうと考えています。

結論はウイングレイストを本命とします。斤量59㌔も前走で克服していますし、力もこのメンバーでは上位となれば買わない理由はありません。

対抗は外枠に入ったこともあり、デュエリストにします。人気は全くないのですが、穴をあけるならここだと思っています。

単穴はクムシラコです。格上挑戦は楽ではないと思いますが、ここでは買っておきたい馬です。

あとは相手としてマウンテンムスメ、マイヨアポア、テイエムスパーダを考えています。


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