アイビスSDの調教傾向と考察



アイビスSDの過去5年の好走馬の調教傾向は次のとおりです。

①好走馬は、調教本数が標準より少ない馬が多い。
②基本的に最終追い切りで上がり1ハロン最速を出している馬が好走しているが、上がり1ハロン最速を出していない馬は坂路で4ハロン52秒台、2ハロン24秒台を出していた。
③近2年は、多め併用の馬が人気薄で好走している。

調教の場所は、関東馬なら南Wか美浦Pコース、関西馬なら坂路で最終追い切りをした馬が好走しています。
いつもの様に今回のW最速馬は、
ファイアダンサー  標準トラック  1番人気
ジャングロ     乗り込み坂路  4番人気
オールアットワンス 少なめトラック 8番人気
の3頭でした。
過去のW最速馬のデータから、1番人気のW最速馬は、勝率37.9%、連対率55.2%、複勝率69.0%、単回値101%、複回値98%となっており、軸として買うには最適です。ここはファイアダンサーを本命とします。
次にジャングロですが、4番人気のW最速馬は、勝率6.3%、連対率18.8%、複勝率25.0%、単回値58%、複回値64%で当てにできる数字ではありません。また、調教も順調さを欠いている期間があり、不安があるのも事実です。買っても押さえ程度で良いのではないでしょうか。
最後にオールアットワンスですが、6番人気〜10番人気のW最速馬は、勝ちこそ少ないものの先週のセルバーグの様に穴を開ける馬が多いのが特徴で、勝率2.2%、連対率11.2%、複勝率15.7%、単回値44%、複回値79%とW最速馬全体の複回値67.9%を上回っています。好走例のある少なめトラックですし、押さえておいて損はないと思います。

W最速馬以外の馬では最内という厳しい枠に入ってしまいましたが、スワーヴシャルルに注目しています。
スワーヴシャルルは、1週前追い切りで50.1 36.2 23.8 11.9と加速ラップで速い時計をマーク。最終追い切りこそ軽めの調整ですが、これがこの馬のいつも通りの調整ですし、1週前追い切りを50秒台で追われた時は2-2-1-1と83.3%の複勝率なので、最内でも単穴です。
他には、ここ2年で穴を開けている多め併用の馬ですが、今回はロードベイルーフが該当するものの残念ながら時計も遅く、上がり1ハロン最速ではありませんでした。昨年は自己ベストを出して3着でしたが、今回は推せません。その代わりとしてレジェーロは乗り込み併用で、最終追い切りも上がり1ハロン最速の加速ラップ、坂路2ハロン24.3秒と速い時計を出してきました。この馬を対抗とします。
他では1週前追い切りを坂路で速い時計を出したシンシティとヴァガボンド、少なめトラックで最終追い切りが上がり1ハロン最速のトキメキ、好走例の多い美浦Pコースで追われたサトノファビュラスを押さえます。

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