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高松宮記念の調教傾向と考察について

先週の阪神大賞典は、↑のとおり一度はテーオーロイヤル、ブローザホーン、ワープスピードに絞りながらも、最後に加えたサヴォーナから馬券を買い惨敗するという何とも不甲斐ない結果に終わりました。
今週は、捻った買い方をせずに、調教傾向を信じて買おうと思います。

さてそれでは、高松宮記念の予想をしていきましょう。まず18年~23年の好走馬の調教傾向は次のとおりです。

①過去6年の勝馬は、調教本数が標準以上の併用調教馬が3頭、標準以上の坂路単一調教馬が3頭だった。
②勝馬の最終追い切りの場所はトラックが2頭、坂路が4頭だった。また最終追い切りの場所がトラックなら上がり1ハロン最速を出していることが条件で、 坂路なら上がり1ハロン最速か4ハロン48秒台より速い時計を出していた。
③勝馬以外で3着以内に好走した馬は標準以上の本数の併用調教馬が4頭、標準以下の本数のトラック単一調教馬が2頭、多め以下の坂路単一調教馬が6頭だった。
④勝馬以外で3着以内に好走した馬は、最終追い切りで上がり1ハロン最速を出しているか、坂路4ハロン53秒台より速い時計を出していた。

ということで高松宮記念は、基本的に坂路単一調教馬が多く好走しているレースで9頭、次いで併用調教馬が7頭となっています。
トラック単一調教馬は18頭中わずか2頭で、その2頭はともに3着でした。

また勝馬の調教タイプは、調教本数の多い併用調教馬が3頭、調教本数が多い坂路単一調教馬が2頭、調教本数が標準の坂路単一調教馬が1頭で、6頭中5頭が調教本数が多い馬となっています。

今回の出走馬の中で調教本数が多い馬は、
【乗り込み併用】
 テイエムスパーダ
 ナムラクレア

【多め併用】
 シャンパンカラー
 シュバルツカイザー
 ママコチャ
 ロータスランド

【多め坂路】
 ディヴィーナ

となります。


この中でテイエムスパーダは、前走で得意な逃げに持ち込めたものの、1.4秒差の14着と惨敗しました。中間の調教を見ても迫力を感じず、デキもそこまで良いという訳では無いのかな?といった印象です。
また、シャンパンカラーは、NHKマイルCを勝った時は雨で内側が荒れていた影響で、外差し有利な馬場の中、馬場にピッタリのレースをしての勝利なので、そこまで評価できませんし、負かした馬たちは殆ど活躍できていません。
次いでシュバルツカイザーの前走は、地力が問われる馬場で1.0秒差の13着ですので評価できません。
最後にスプリンターズS覇者のママコチャですが、スプリンターズSの時の最終追い切りは、併せ馬で上がり1ハロンが11.6秒と凄いキレ味で先着だったのですが、今回は単走で上がり1ハロンが12.1秒とキレが足りない内容でした。馬場が悪いのもマイナス材料ですし、今回は思い切って消しとします。

そのため、テイエムスパーダ、シャンパンカラー、シュバルツカイザー、ママコチャの4頭を消しとします。

【残った馬】
 ナムラクレア
 ロータスランド
 ディヴィーナ

次に調教本数が標準の馬を見てみましょう。
【標準併用】
 ウインカーネリアン
 マッドクール

【標準坂路】
 ルガル
 マテンロウオリオン

ウインカーネリアンは前走の東京新聞杯で、内有利な馬場にマッチした逃げのレースをして最後はサクラトゥジュールに差されて0.2秒差の2着。調教の動きも良かっただけに、残念な敗戦でした。
今回も調教の動きは良く、デキは問題なさそうです。あとは初めての1200㍍がどうかだけでしょう。
マッドクールは、2走前のスプリンターズSでタイム差なしの2着。この時の馬場は内有利でコーナーを最内回しながらなので、コーナーを3頭目で回しながら勝ったママコチャや更に外を回ったナムラクレアには敵わなかった内容でしたが、3着なら消しという訳にはいきません。
ルガルも前走のシルクロードSで2着のアグリに(0.5秒差をつけて圧勝しており、ここも期待できそうです。
最後にマテンロウオリオンですが、近走の惨敗続きには強調材料が無いため、マテンロウオリオンのみ消しとします。

次に調教本数の少ない坂路単一調教馬を見てみましょう。
【少なめ坂路】
 ソーダズリング
 ビッグシーザー
 メイケイエール
 モズメイメイ

ソーダズリングは2週続けて、坂路で速い時計をマークし調教ではデキの良さを見せています。中4週で2本と後1本欲しい気もしますが、あの動きを見てしまうと買わざるを得ません。
ビッグシーザーは、前走は完敗の2着ですが、58㌔を背負って勝ったこともあり、成長が見込める4歳馬です。中京の1200㍍は2戦2勝なので押さえておきたい1頭です。
メイケイエールとモズメイメイは、最近の走りを見る限りでは、強調材料も少なく消しとします。

最後に好走事例の少ないトラック単一調教馬です。
【標準トラック】
 ウインマーベル
 トウシンマカオ

この2頭は重賞2連勝中であり、消すのが怖い馬ではありますが、ウインマーベルは1400㍍がベストだということ、トウシンマカオは馬場が悪くなった時と左回りが不安ということで、思い切って消しとします。

最終的に残ったのは、
 ナムラクレア
 ロータスランド
 ディヴィーナ
 ウインカーネリアン
 マッドクール
 ルガル
 ソーダズリング
 ビッグシーザー
の8頭に香港馬のビクターザウイナーを加えた9頭とします。

本命はディヴィーナにしました。

過去6年で2勝2着1回の調教タイプに加えて、ディヴィーナの全勝鞍は左回りで中京の成績は4-2-0-1と得意としています。初の1200㍍ですが、友道調教師も距離が長くなるよりも競馬がしやすいと言っていますし、最近好調なミルコ・デムーロが乗るのも良さそうです。人気はありませんが、一発に期待します。

あとは、前走が強かったルガルと昨年の2着馬のナムラクレアを相手本線として、残りの馬に流したいと思います。

【今日の馬場から】
正直、土曜日の段階で中京の馬場は、内有利だったので、15番枠というのは大きなマイナス材料です。ただ、明日も高松宮記念の前に6回芝のレースがあるので、馬場が荒れたことによってフラットとか外有利になった場合の本命です。もし、内有利のままなら、内有利な馬場といえば岩田康誠なのでロータスランドの単勝も押さえておこうと思います。

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