2018年夏 高3

台風の暴風爆音に重ねて叫びたい
そんな気分だったので窓を開けました
顔面にぬるい強風とおおきな雨粒を受けました
部屋にはたくさんの雨粒が入りました
行動はしたので窓を閉めました
まだ顔に受けた雨が乾かない
もういちど
服までびちゃびちゃに濡らしました
水がぬるくも冷たくも無く
温度がもうわからないようでした
雨の乾いていく匂いがします
自分の肌の上で雨が滑り落ちていくのがわかります
暴風の音にさえ怯んでしまった自分が情けないと思いました
泣きたいような気がしました
雨のひきつった匂い
横隔膜がひっぱり上げられて
胃を押しつぶされて気分が悪い
すべてがこわいので 今を乗り越えたらぜんぶ変わるのだと信じる
あたたかい毛布にくるまっていれば忘れる
それではいけない
ので喉に向かって指を入れる
めだまを触る度胸試し
臍に物を入れるのは恐ろしいけど
貴方がやってみせて
そうしたら私は怖いもの無し

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