きみが遺伝子を遺してしまう

2021.11.11
言い訳ばかりしていると私自身
あ、もしかして出来るんじゃない?
と思います

そう思っても何一つ出来ていないので
なにも変わりやしないのです

憂鬱に溺れ
秋の涼しい夜風を吸って
あたたかい毛布に包まっている
毎年
愛おしくて
甘い、甘い死に近しくて
死ななくてもいいんじゃないかと思わせる
残酷な抱擁みたい
なにをしたって私は何にも救われないんです
じゃあどうすれば良かったのだろう
煙草だって吸いたくならないのだ
別に
覚醒剤みたいだね
なんの解決にもならないのに
快感だけ与えられて
生きててもいいって思わせるんだ
馬鹿みたい
はやく死ねばいいのに
きみが遺伝子を遺してしまう
きみではない誰かとの、混ざり物の遺伝子が

死にたいという言葉は厚みを持ち
今ではまた浅くなり
もうどうしようもないと繰り返すばかりで
堂々巡りにしかならない
ね、気を付けて
と言ってくれたら良かったのに
何もかも解決してないけれど何もかも満ち足りていたあの日々に
こうなっても結局変わらない
出来ていることも
きっと
笑っていたくない
ずっと夜に
太陽が落ちてしまえば
ぼくらは寒くて滅亡できるはずなのに
ハンディキャップ
良い奴ほどすぐ死ぬ
悪い奴のぼくはすぐ死ねない
健全に生きてこれたものに俺の不幸はわからない
全然、わからない
頑張れる時がなかった
わからない
何故出来ないのかが
何故頑張れないのか
やりたいはずなのに
何故やれないのかが

生きていたくないね
あなたはいつどこでこの曲を作ったのかい

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