実りのない種

好奇心旺盛。
なんでもやってみたい。アレもコレも気になる。

そのエネルギーは素晴らしい。長所とも言える。

けれど、いろんなものに手をつけて情報を入れすぎて、どうすればいいか分からなくなる。
結局取り組めない。手元に何も残らない。

気まぐれ。浮気性。私はまさにコレ。

空中に理想像の輪郭だけを描き、それらは色を持たず透明なままプカプカ浮いている。

実をつけていない。

失敗したくないから、初めから正解はどれか探してしまう。最短ルートで行こうとして、方法と知識をふんだんに詰め込み頭の中は大荷物でスタートをきる。

道具を買ってやってみる
上手くいかない(初心者なので当たり前だ)
理想と現実にギャップがありすぎる
出来ない自分は才能がない(結論が早い)
こんなじゃ人に笑われる(誰も見ていない)

子供の頃、描いた水彩画を人に笑われたことがあって、未だに記憶に残っている。ひどく傷ついた。

それ以来、
下手だと笑われるんだ。
笑われるのは怖い。
失敗しちゃいけない。
なんでも完璧にやらなければ。
という思考回路が出来上がった。

それからは『楽しいか』という基準に重きを置かず、なるべく笑われないためにどうすればいいかということで頭がカチコチになっていった。

私に欠けているのは、『育てる楽しみ』。
種を植え徐々に成長する過程を、焦らずじっくり育てていきたい。

真っ赤に熟れた実を収穫できる喜びを知りたい。

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