しなきゃ病
昔からの悪いクセである。
ルールに従わなきゃ
真面目にしなきゃ
上手くやらなきゃ
そういった強迫観念みたいなものが、私の頭の中を占領していてずっと苦しかった。
『こうじゃなきゃいけない』という理想像があると、それに当てはまらないものは全て間違いになってしまう。
自分の理想像を他人にも強要して、そこから少しでもズレていると不機嫌になり相手を否定するようにもなっていた。
そんな私を見兼ねて、忠告してくれる友人もいたが、私はそれすらも跳ね返していた。
頭も心も表情もサイボーグ化していった。
もっと寛容になりたい。
もっと軽やかに生きたい。
そう思ってから、口癖にするようになった言葉がある。
『まぁ、いっか。』
だらしない言葉に感じられるが、完璧主義の私にとってはちょうどいいユルさになる。
ぎゅっと固く縮こまっている状態だと、人の優しさや気遣いも入り込むスペースがない。
人と調和するためには、自分に余白がなければ。
私の頭よ。ほぐれてけ、ほぐれてけ。
私の心よ。開いてけ、開いてけ。
私の表情よ。和らいでけ、和らいでけ。
つぼみが花開く時のようなイメージで外に向かって広がっていきたい。
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