エオルゼア文芸部。感想文 老人と海 アーネスト・ヘミングウェイ

さて、「老人と海」がお題。
私、感想文は非常に苦手であり。
まともに書けないと思いますが、暖かい目で読んで下さるとありがたいです。

この作品を読むにあたって考えたことがある。
近くの図書館に借りに行くか……。
そう思った私は、ネットで近くの図書館を調べる。
借りているレンタル倉庫のある、駅前のスーパーと駐車場のちょうど中間に、その建物は建っていた。場所はわかっている。
しかーしだ。
改装中のため、閉館(令和5年3月まで)。
なんてこった。
ここで神に見放された私は、どうしようか、古本屋で100円だろうかと考える。
しかし、天は我を見放さない、サイトの上の方をよく調べるとあったのだ。
「電子書籍サービス」
こ、これだろ。休みの日に遠くても市内の図書館に行って図書館資料利用券を作ればいいのだ。
利用権の作り方を調べる。
なるほど、中央図書館に行けば、受付にいかなくても作れるみたいである。
さて、そこで電子書籍に「老人と海」があるか調べた。
あの、ノーベル文学賞をとった作家である。
絶対あるのだ。それは確信し、実際にあったのだが。
「老人と海(青空文庫)」
えっ?……。
私は五度見したが、間違いない青空文庫と書いてある。
と、いうわけで私は図書館に行く必要性も感じられず、ネットで青空文庫版の「老人と海」を読んだのだった。

さて、感想文を書くことを前提に読もうとするのは、学生の時以来である。
ここはあれだな、ネットでとりあえず感想文の書き方を調べるしかない。
そうして調べると。
「老人と海 感想文の書き方」
そう、ずばり出てきたのだった。
そこには、この話は四部構成でできており、まず、この本を手にするまでのいきさつ、あらすじ、四部それぞれに自分の意見と感想を書いてってとか書いてある。
この自分の意見と感想を書くことができないから、困っているのである。
ラーメン屋さんで塩・しょうゆ・みそ・ネギラーメンとかあって、店員さんに「どれがおすすめ?」と聞いたら、「全部~」とおばちゃんに答えられた……あの日と同じである。
あぅ、そうだ。
どうせ、誰かに評価してもらう感想文でもないのである。
好きなことを書くのだ。
こう心に決めて書き始めたのが、この文章である。

さて、この話。運に見放されたとみんなに言われてる、まるで自分のような男を題材にした本である。
最初の出だしで、全然、魚が捕れてないと書いてあるのに、船の燃料とかどうしてるのだろう? と思って読み進めていたが、途中でオールの文字が出てきたときに「そうですよね、人力ですよね」と思ったのだ。
デカいカジキを釣り、載せきれないので船につないでいったらサメに食われた話。
ん、これどっかで……。
私の記憶がよみがえった。
釣りキチ三平である、まったく同じような話が載っているのだ。
しかも、サメが寄ってきて食われてしまうのも同じである。
まさか、釣りキチ三平の話の元ネタがここにあったとは驚きである。

はっきり言おう。決して手放しで考えさせられるとか書く作品ではない。
実生活でこれを基準に何を考えろというのか、はなはな疑問だ。
努力をしても報われないこともあるよとか、当たり前の事を書くつもりもない。
努力は報われるとは限らないが、報われるものは必ず努力しているのである。
たぶん、ヘミングウェイも高尚な文学論や、主人公の気持ちとか考えないで自分の面白いと思ったものを書いただけだと思う。
そう、物語は面白いかどうかである。
ヘミングウェイ、あんた最高だよ。あの世でいいライオンの夢を見な。
そんな気持ちにさせられる作品であった。

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