見出し画像

トライアスロンスイムはクロック見よう

今日の練習メニューがとても良かったので一部ご紹介。

75m HARD /60s
50m EASY /120s
        ×15t

メニュー作成:M.E.コーチ

75mを60sで回るためには、50mを40sで泳ぐペース。
100mに換算すると1'20。
このペースでずっと回るのは正直自分にはムリだけど、HARDの後にサークル長めのEASYで呼吸を整えられます。

サークルアウトしてもEASYで帳尻を合わせられるメニューですが、自分にとっては意地でサークル内に回ることが大事。
このメニューを見て泳ぐ前に考える大きなポイントは、

【15本がんばりきるために、75mはどれくらいのタイムで泳ぐべきか】

「仮に全力で75mを泳ぐとすると、自分の泳力では52~53秒くらい。なので、そこに+5秒して、57~58秒でおよぐと、2,3秒余らせてEASYに入れるし、15本体力が持つのではないか」
という感じで考えて、75mのタイムは57秒に設定しました。

こういうメニューは、コース貸切の時かスクール(前後の人との泳力が同じくらい)じゃないとできないので大変貴重。
前後の人と目標タイムを確認し(いつメンなのでだいたい分かってるけど、メドレーやスタイルワンで泳ぐ人もいるので、想定を聞いて、前後の位置関係を調整)
心拍はガーミンで確認しながら本日は2番手からスタートしました。

泳ぎながら考えるべき大きなポイントは、
【感覚とタイムのずれのアジャストと、EASYでどれだけ心拍を落とせるか】です。

リザルトはこんな感じ。

  • 1~2t
    心拍あがり切らず、ゆっくりすぎて59秒くらい(タッチアンドゴー)になってしまった。心拍115くらい。

  • 3~4t
    心拍140くらいまであがってきた。58秒くらい。EASYで下げることを意識するとEASY泳ぎ終わってすぐに110以下に下がる。

  • 5~7t
    楽に57秒。心拍は130くらいに一旦下がる。パフォーマンスが一番出てた頃。

  • 8t
    レスト中でも115以上になってきてちょっとつらくなってきた頃。57秒をキープしようと意識すると、キツい。

  • 9t~13t
    57秒は厳守にしないこととし、とにかく心拍が上がりきらないように泳ぐ。58秒溢れることもあり。

  • 14t
    ラスト前なのでちょっと頑張る。56秒台だったかも。心拍一番高く155。

  • 15t
    体力ギリギリだったけど最後は回れればいいので、タイム設定どおり70秒でフィニッシュ。ダウン代わりにEASY。

心拍数(garminデータ)

時々、HARDだけ頑張ってEASYを歩いたり、バックで泳いだりする人が居ますが、もったいないのでトライアスリートはそんなことはしない方がいいです。
また、EASYのことを休憩~みたいな指導をする人もいますが、EASYこそ、トライアスロンのレースを想定し、
「つらい状態でも」「フォームを崩さずに」「最低限のスピードで、クロールで泳ぐ」
ためのムチャクチャ重要な時間です。

無茶なタイム設定のHARD練ばかりしていても、ロングを泳ぎ切るスキル・体力はなかなか身につきません。
HARDとEASYのメリハリをつけて、今の自分の実力だとどういうタイムでどういう戦略でメニューを泳ぎ切るか、というシミュレーションを組み立て、
PDCAを実践することが実際のレースでも生きてきます。
今、何秒くらいで泳いだはず。という自分の感覚と、そのずれを確認することと、こういう泳ぎをしたらどういう影響があるか(いいか、悪いか)という確認にもなります。ので、練習の時は絶対にクロックは見ましょう!majide!

ということで、今日のメニューは絶妙なタイム設定をしていただき、とても良い練習ができました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?