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34 意外と自分が老害だった

教員がパーティー係を務める「お楽しみ会」。教員同士で「やってられないですよね」と言い合って「でも皆でやっちゃいましょう」と協力しあえたなら、案外楽しかったんじゃないかと思う。

実際には文句を言えない雰囲気だし、教員同士の協力もない。
例えば公式飲み会で、まだ片付けが残っていようが自身が幹事だろうが、同僚の先生方は「お先に失礼します」と素早く消えてしまう。残された自分と学生が場を締めて、費用を清算する羽目になる。
例えばメールで「誰か意見ありますか」と聞かれ、誰も反応しないので自分が馬鹿正直に反応すると、「では全部頼みます」と言われてしまう。
この職場には「皆で協力しあえば負担は軽くなり早く終わる」という発想がなく、早く消えた者勝ち、黙っていた者勝ちなのである。

こういう雰囲気が実は最もつらいのかもしれない。とことん個人主義で、希薄な人間関係。自分はもっと助け合いたい。
これって老害的発想?

現状で「お楽しみ会、やっちゃいましょう」と一人で張り切っても、「じゃあ毎年よろしく」「あの先生は、ああいうのが好きだから」と利用されて終わりなので、少しずつ仲間を探したい。
きっと一人はいるはずだ。学生のために働きたい、皆で協力したい、そういう同じ問題意識をもつ人が。「お楽しみ会よりも教育研究に資することをやろう」と、ともに改革してくれる人が。