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競馬のおもひで 2021

去年の2月、ウマ娘を始めてからしばらくして競馬にも興味を持ったので、競馬を見始めた。せっかくなので思い出を綴っていこうと思う。

春競馬

初めて見たレースはヴィクティファルスのスプリングS…のはずなのだが、正直記憶にない。ダノンスマッシュの高松宮記念も同様。まだ競馬がどんなものかわかっていなかったからしょうがないかな、と今は思う。

大阪杯。調べると、無敗の三冠馬が現役にいることがわかった。なんと、そんな強い馬が走るところが見れるのか!とワクワクしていたのだが、当日は旅行に行ったためリアルタイムで見れなかった。他にもマイルの女王グランアレグリア、コントレイルのライバルサリオス等揃った豪華メンバー。しかし、勝ったのは意外な馬だった。

「三冠馬も、快速馬も、サリオスも退けました!」なんと勝ったのは4番人気レイパパレ。6連勝でG1を制した。2着には道悪巧者モズベッロ、コントレイルは3着だった。
「三冠馬って、負けるんだ…」正直、失望の気持ちは隠せなかった。それくらいショックだった。

桜花賞もそんなに記憶が無い。もちろん、勝った馬は覚えているが。

「まさに白い桜が咲き誇りました阪神競馬場!」
白毛馬初のクラシック制覇。当時はどんなにすごいか分からなかったが、今はわかる。

皐月賞、これも用事があって見れなかった。混戦模様の皐月賞、果たして栄冠を掴むのは…

「横山武史、クラシック制覇ああああああああああああああ!!!!!エフフォーリアああああああああああああああああ!!!!」
いやうるさwこれが青嶋アナか…と別の意味で衝撃だった。結果は3馬身差の圧勝。ダービーが楽しみになった。

1週空いて天皇賞・春。こちらも混戦。阪神大賞典圧勝のディープボンド、菊花賞馬ワールドプレミア、コントレイルと接戦を演じたアリストテレス、そしてカレンブーケドール等…よく分からなかったがだいぶ実力は拮抗しているようだ。勝ったのは…

「これが菊花賞馬のプライドだ!」
勝ったのは2年前の菊花賞馬ワールドプレミア。長距離レースは長い分、ドキドキが長くていいな…と思った。

NHKマイルカップ…も申し訳ないが記憶が無い。見てたっけ…?ただはっきり覚えているのは、「バスラットレオンはなんだか嫌な予感がする…」と思っていたら本当に落馬してびっくりしたことだ。

結果は接戦、ソングラインを僅かにシュネルマイスターが差した。3着はグレナディアガーズで馬券内3頭同じ勝負服だった。

ここで残念なニュースが入ってきた。

無敗の三冠牝馬、デアリングタクトが繋靭帯炎を発症、復帰に1年掛かる…そんな絶望的なニュースだった。彼女の走りを1度見たかったので、本当に残念だった。

ヴィクトリアマイル。そろそろ競馬に慣れてきて、グランアレグリアがとんでもない馬だということがわかった。「いや絶対勝つだろ…」そう思った。

「強い!!!強い!!!!!」
実況はそう叫んだ。いや強すぎる。牝馬限定戦に出していい馬じゃないでしょ。

オークス。ソダシが断然の人気だった。が、ここは不安だった。距離は持つのか…?さすがに無理じゃないか…?その予感は的中した。

ソダシは伸びない、下がっていく。真ん中から力強く伸びてきたのがユーバーレーベンだった。なんとゴルシ産駒、しかも産駒初G1とのことで驚いた。ウマ娘が流行る中、こんなタイムリーなことがあるとは…

日本ダービー。エフフォーリアが断然の人気。自分はサトノレイナスを応援していた。距離が伸びたら絶対もっと強いと思っていたし、何より牝馬がダービーを勝つところが見たかった。まあ、そんなに上手くはいかないものだ。

「シャフリヤール福永祐一がやってきた!シャフリヤール!!!」
エフフォーリアが少し早めに抜け出したところ、計ったかのようにシャフリヤールが伸びてきた。結果は、ハナ差躱してシャフリヤールの勝利。ダービーレコードだった。「エフフォーリアに勝つなんて、なんてすごいんだ。」そう思った。

安田記念。7週続いたG1も終わり。ここで初めて馬券を買った(何買ったっけ…)。まあグランアレグリアが勝つだろう、どんな勝ち方をするだろう、そんなことを考えていた。だが、競馬に絶対は無かった。

「ようやく掴んだ王冠!その名に恥じない1等賞!ダノンキングリーだ!!!」
グランアレグリアは馬群の中、割ってくるのに苦労している。やっと抜け出した時にはもう遅かった。外からダノンキングリーが差し切った。天皇賞・秋ビリからの休み明けって、こんなの買えるかよ…
そう思った。どんなに強い馬でも負けるんだな…

宝塚記念。上半期最後のG1、グランプリレースで豪華メンバー集結…かと思ったが、メンバーは手薄だった。それもそのはず、コントレイルは疲れが抜けず回避、デアリングタクトは怪我で出れず…G1馬は3頭、1頭は古豪のキセキ。他の重賞馬達もあまり強くない。やはりグランプリ連覇中のクロノジェネシスか、6連勝中のレイパパレか…といった感じだった。当時はろくに調べもせずレイパパレに賭けていた。

結果は案の定、クロノジェネシスの圧勝だった。グラスワンダー以来、そして牝馬初のグランプリ3連覇。こんなに強いのになんで賭けなかったんだ…ごめんね…

とつらつら書いてきたが、今の今までG1しか書いてない。それもそのはず、この時はG2G3は見ていなかった。そこまで熱を持って競馬を見ていなかったからだ。ただ、ここからが転換期だった。

まずは歴史を知ろうとこの動画を見始めたこと。これで一気に競馬への知識が深まり、本格的に面白いな、と思い始めた。

また、ステイゴールドという馬に出会ったのも大きい。「競馬って、こんなに感動できるものなんだ。」そう思わせてくれたのは、彼のおかげなのだ。

そして極めつけは、8月末の札幌記念と北九州記念だった。

ソダシはラヴズオンリーユー相手に堂々勝利。ヨカヨカも、生まれのことを知ったらとても嬉しかった。「なんだ、G1以外も面白いじゃないか。」こう思わせてくれて、ありがとう。
ここでステイフーリッシュという馬に出会った。父ステイゴールドにして、父と同じ勝負服、似た戦績、似た名前…推さざるを得なかった。まぁこのレースでは心房細動を起こしてしまうのだが。でも無事でよかった。

そして、また悲しいニュースが入ってきた。

ドゥラメンテ、死亡__

もちろん、知っていた。キタサンブラックと同期の二冠馬。何より皐月賞の勝ち方が化け物過ぎて記憶から離れてくれない。本当に好きな1頭だった。悲しすぎる…

時は流れスプリンターズステークスの時間がやってきた。秋初戦のG1、ダノンスマッシュ、レシステンシア、モズスーパーフレアなど豪華メンバーが集う中、俺は密かにメイケイエール(以下エールちゃんって呼びます)を応援していた。チューリップ賞を見た時驚愕したからだ。なぜあんなレースをして勝ってしまうのか。もしかしたらとんでもない能力を持っているのではないか、そう期待せずにはいられなかった。(まぁ前走は大敗したけど)
豊さんが凱旋門賞に行くので池添Jに乗り替わり。気性難の馬でおなじみの彼だが果たしてエールちゃんを乗りこなせるのか…?

しかし勝ったのはピクシーナイト、同じ3歳馬だった。その裏で、エールちゃんは4着に来ていた。
4着!?ととても驚いた。相変わらず掛かってはいたが、能力の高さを改めて知れた一戦だった。勝ったピクシーナイトももちろんすごいが。

また、この日は凱旋門賞も行われた。日本からは2頭、宝塚記念を勝ちグランプリ3連覇を成し遂げたクロノジェネシスと、前哨戦フォワ賞を逃げ切ったディープボンド。どちらも可能性十分…なんてことはなかった。

勝ったのはなんと13番人気、ドイツのトルカータータッソ。日本の2頭は惨敗、世界の壁は、やはり今年も高かった。

10月10日。この日は重賞が2つ、毎日王冠と京都大賞典が行われた。ファンファーレを作曲したすぎやまこういちさんが亡くなり、この日は府中にG1ファンファーレが流れた。

ダノンキングリーが早めに上がっていき、最後の直線堂々先頭に立つ。しかし外からシュネルマイスターが猛追。わずかにシュネルが交わしたところがゴール板だった。3歳にしてこのポテンシャル、なんと強いのだろう…

一方その頃阪神競馬場では、京都大賞典が始まろうとしていた。
4年ぶりの勝利目指すキセキ、復活目指すアリストテレス、良血ヒートオンビート、ステイフーリッシュなどのメンバーが集まる中、もう1頭、5年ぶりの勝利を目指す馬がいた。

「和田竜二、闘魂注入、ムチが飛ぶ!」このお馴染みのフレーズと共にキセキが上がっていき、そして先頭に立った。しかし外からアリストテレスが迫る。2頭の激しい競り合いの中、わずかにアリストテレスが前に出た時だった。


「大外マカヒキダービー馬も来た!マカヒキか!!!!!!!?!?!!?!?!?!?」


マカヒキ。2016年のダービー馬であり、サトノダイヤモンドの同期だ。2016年のニエル賞を勝って以来、今日まで1勝も出来ない日々が続いていた。同期が軒並み引退しても、彼は走り続けた。「いつ引退するんだ」「もう無理だ」そんな声が響いても。復活勝利を目指して…

そして彼はゴール寸前、アリストテレスを交わしてみせた。5年ぶりの勝利だった。どんなに負けても諦めなかったダービー馬の意地と執念を感じた勝利だった。見ていて本当にびっくりしたし、感動した。

秋華賞。ソダシが1番人気、札幌記念を勝ってきたし侮れない存在だった。しかし俺の本命はアカイトリノムスメ。春二冠惜しい競馬が続いているし、ここで勝つんじゃないか…とまぁなんとなく選んだのだが。

「最後の一冠に羽ばたいたのは、アカイトリノムスメ!!!」
大当たりだった!(馬券は外した😭)
まぁ外したのは悔しかったが、予想が当たったのは嬉しかった。競馬はこういう面でも楽しいんだなあと思えたいい日だった。

菊花賞。前日にコロナワクチンを打ち、39度の熱を出しながら挑んだ1戦だった。またも混戦ムードの中、俺の本命はタイトルホルダー。ドゥラメンテのこともあったし、何より父の取れなかったタイトルを…と満身創痍ながら祈っていた。

タイトルホルダーはいいスタートを決めて、やっぱり逃げた。俺はレースを見ながら、ふとセイウンスカイのことを思い出していた。確か彼も、同じような逃げ方をしていたな…そんなことを思いながら最後の直線に入った。
タイトルホルダーが逃げる。しかも、その差がどんどん広がっていく。後続もようやく追い込んでくるが届かない。結果は5馬身差の圧勝だった。

「これは1頭ものが違ったタイトルホルダー!!!」

ドゥラメンテが亡くなった年に、彼の息子が菊花賞を勝つ。こんな奇跡を目の当たりに出来たことが本当に嬉しかった。しかもセイウンスカイ以来23年ぶり菊花賞逃げ切り勝ち、鞍上は典さんの息子の武史。ドラマが満載のすごいレースだった。
ちなみに馬券を初めて当てた。やったぜ✌️

天皇賞・秋。本命はもちろんコントレイル。次走のJCでの引退が決まっているのに、俺はまだ彼の勝ったところを見たことがない。見たいのだ、かっこいい彼を…
しかしそれを阻もうとするのは強力なライバル達、今年の皐月賞馬エフフォーリアと、マイルの女王グランアレグリア。この3強、果たして勝つのは誰か…!

「やはり3強!やはり3強!エフフォーリアだ!」

3強それぞれが、王者でありながら前走負けている。もう負けられない。そんな気持ちがぶつかり合う中、勝ったのは3歳馬エフフォーリア。歴戦の古馬達をねじ伏せて、一気に頂点へ躍り出た。コントレイルも追い詰めたが、2着だった…

11月6日。アメリカに向かった2頭がいた。2年前のオークス馬ラヴズオンリーユーと、ダートの女傑マルシュロレーヌ。2頭は日本馬初の快挙を目指し、アメリカへやってきた。結果は…

ラヴズオンリーユーは見事に勝利。16年ぶりに日本馬が米G1を勝った。しかし帯同馬として来たマルシュロレーヌは、なんと日本馬として初めて、しかも牝馬で、本場アメリカのダートG1を勝った。これがどれくらい凄いことなのかというと、サッカーで日本がドイツに勝つくらいのこと。それだけの偉業を彼女たちは成し遂げたのだった。
ちなみに彼女たちは非常に仲が良いので気になったら調べてほしい。

エリザベス女王杯。本命はアカイトリノムスメにした。母アパパネの無念を晴らして欲しい!そう思って臨んだ1戦だったが、待っていたのはとんでもない波乱だった。

「これが運命の赤い糸!!!」

まさかまさかの、アカはアカでもアカイイト。10番人気のアカイイト。2着に7番人気のステラリア、3着に9番人気クラヴェル。
三連単はなんと339万となった。俺は膝から崩れ落ちた。分かるかこんなもん。

気を取り直してマイルCS。マイルの女王、グランアレグリアの引退レースだ。中2週という不安要素もあったが、まあ負けないだろう。だって彼女はグランアレグリアだから。

内側の馬たちが争う中、ただ1頭、大外からまとめて抜き去った。なんと強いのだろう。引退の花道を、連覇で飾ったのだった。

ジャパンカップ。こちらも、去年の三冠馬、コントレイルの引退レースになった。彼を知ってまだ半年しか経ってない。なんて寂しいんだろう。俺は三冠達成の瞬間も、去年の伝説のジャパンカップも見れなかった。なんなら彼が勝つところもまだ見れてない。なんとか、なんとか勝って欲しい。祈りを込めて、レースに臨んだ。

コントレイルはいいスタートを決めて、中団辺りにつける。道中スローを読んだキセキが先頭まで上がって行くが動じない。そのまま最後の直線へ。
オーソリティが抜け出した所を、コントレイルはシャフリヤールと一緒に伸びてくる。が、全く脚色が違う。全てを置き去りにして、2馬身突き放してゴールイン。見事に優秀の美を飾ってみせた。

「空の彼方に最後の軌跡!コントレイルやりました!」

最後の直線、好位にいて、力強く伸びてきた時、もう涙が溢れて止まらなかった。父と同じ無敗の三冠馬。だがこの1年勝てなかった。負ける度ネットの批判が大きくなる。最弱の三冠馬なんて言われたりして…心無いコメントも、多く見てきた。だからこそ、感極まった。彼は本当に強いんだと、弱い三冠馬などいないのだと、証明してみせたのだ。
ありがとう、コントレイル。かっこよくて、大好きでした…

いよいよ12月。まずはチャンピオンズカップ。しかしこの頃ダート界隈が全然わかってなかった。とりあえず2年くらい好走してたインティの複勝だけ勝った。

結果はテーオーケインズの圧勝劇。ほとんどムチを使わずに6馬身ちぎった。声が出なかった。強い。
ちなみにインティは4着でした。ボケィ

阪神JF。この日は神からのお告げがあった。なんと夢でウォーターナビレラが勝つ姿を見たのだ!しかもちゃんと右回り、これは勝った…思わずほくそ笑んだ、が

3着だった。トホホ…😇
しかし、諦めない。どこかでこの予言は当たるはず…!

また、この日は香港国際競走が行われていた…のだが、その中で痛ましい事故が起きてしまった。
香港スプリントでのことだ。日本馬はピクシーナイト、ダノンスマッシュ、レシステンシアの3頭か参戦。が、レース中外国馬の1頭が転倒、結果4頭が落馬、そのうち2頭が亡くなる悲しい事故が起こってしまった。ピクシーナイトも巻き込まれたが、幸いにも骨折だけで済んだ。騎手の福永Jも骨折だけで大事には至らなかった。ここは少し安心した。残念ながら亡くなってしまった2頭の冥福を祈る…

香港ヴァーズは日本馬グローリーヴェイズが本レース2度目の勝利。香港マイルは王者ゴールデンシックスティが完勝といった感じになった。
そして香港カップ。ここにも引退レースを迎える馬がいた。ラヴズオンリーユーだ。今年はドバイ、香港、アメリカに遠征。2度目の香港の地で、優秀の美を飾れるか…

直線進路が狭くなるも、彼女は負けない。根性の一振りで、2頭の間を突き抜けて、見事優秀の美を飾ってみせた。

朝日杯FS。ここは我らが藤田オーナーの、ドーブネを応援していた。

俺は競馬を始めてから、ずっと思っていたことがある。武豊がG1を勝つところが見たい、と。その思いが、こんなに早く叶うとは思わなかった。しかもデビュー以来ずっと勝っていなかった朝日杯をだ。俺は負けはしたけど、すごい嬉しかった。

いよいよ有馬記念…の前に、中山大障害。障害レースはよくわかっていなかったが、やはりオジュウチョウサンを応援していた。障害の絶対王者。10歳でもきっと勝てる。そう思っていた。

そうなった。10歳にしてこの走り。なんと、なんと強いのだろう。これが生ける伝説、障害の絶対王者オジュウチョウサンなのだ。

さあ有馬記念。本命はこのレースがラストラン、キセキとクロノジェネシスだ。相手もタイトルホルダー、エフフォーリアなど強いメンバーが揃ったが、同期に続いてラストランを飾ってほしい。そう願っていた。

「有馬も勝った!エフフォーリア!!!」

相変わらずうるさい青嶋アナ。勝ったのは、1番人気エフフォーリア。いやまさか、本当に勝つとは…強すぎるだろ…もう怖さすら覚えてしまった。これが本当に強い馬なんだ。時代の継承。来年は彼が競馬界を引っ張って行くのだろう。

おまけ、ホープフルステークス。名前が好きなのでオニャンコポンを応援していた。

また武史が勝ってしまった。何この若者…好き…

はい、つらつら書いてきましたがこんなもんです。振り返ってみると懐かしく面白いですね。今年の分はまた書きます。それでは。

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