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ハルウララ 歩んだ軌跡 掴んだ奇跡

初めましてベリーと申します。しがないトレーナーをしています。今日はハルウララで有馬記念を勝つことができた
ので、いろいろ感想などを書いていきたいと思います。

ウマ娘と俺

そもそも俺は今年の2月後半まで、ウマ娘のウの字も知らなかった。ウマ娘を知ったのはこの1本のVTuberの動画の
おかげである。

「ほーん、ウマ娘か…」少し興味が湧いたので、まずは
アニメから見てみた。もちろん1期から。

めちゃめちゃおもろいやんけ!

と期せずして良アニメに会ってしまった。
これはゲームもおもろいに違いない!そう思いアプリを
インストールした。最初はいろいろ手探りだったが、
やはりなかなか楽しく、俺はどんどんのめり込んでいった。

ハルウララ

アプリがリリースされて1週間くらいたった頃だったろうか。俺はいつものようにTwitterを見ていた。そしてある1つの投稿が目に飛び込んで来た。

俺はこの時まだウララを育成していなかったので、
何が凄いのかよくわからなかった。が、後に嫌というくらい理解することになる…これがどれだけ難しいことで、それを
1週間でクリアしてしまうことの事の偉業さを…

とにかく、これがきっかけでウララ有馬チャレンジに興味が出た。といっても、「長距離3因子出たらやろうかな…」
というくらいの気持ちであまり積極的ではなかったのだが。

とりあえず、まずウララのことを知りたいと思った。

誕生日:2月27日 身長:140cm 体重:微増(でも気にしない) スリーサイズ:B74・W51・H73

いつでも連戦連敗……。才能はないが、決してくじけないウマ娘。故郷の高知で走っていたが、もっとワクワクしたいと思い、トレセン学園転入を目指す。試験はボロボロだったが、持ち前の明るさで面接入学を果たした。
ウマ娘たちを元気づける愛されムードメーカー。
(公式より引用)

背ちっさ…
もしかしてウマ娘のなかで一番低いんじゃないかと
思ったが、そんなことはなかった。
(ニシノフラワーが135cmで最小、イナリワンとスイープトウショウが139cm)
ちなみに胸はスズカより大きい(!?)

アニメでは高知で走っていたが、ゲーム版では中央で走っている。試験はボロボロだったが面接で受かったらしい。どんな面接だったんだ…

そんな彼女とはトレセン学園のターフで出会った。
種目別競技大会に向け倒れるほど練習をしていた。

更にこの自信。これはもしかしてとんでもない逸材なのでは…
と、思ったのも束の間

結果は遅れた最下位、怪我や調子が悪いようにも見えない、つまりこれが今の彼女の実力だった。
しかし諦めずに頑張って走る姿には、不思議と惹かれるものがあった…
どうやら次の選抜レースにも出るらしい。頑張ってほしいものだ。
ある日、商店街で彼女を見つけた。何をしているのか聞くと

どうやら余った人参を売るのを手伝っているらしい。山のようにあるらしいが果たして完売できるのか…?

完売した。彼女の頑張る姿に商店街が活気づいて瞬く間に売れてしまった。すごい…
どうやら彼女は商店街で人気があるようだ。

ここ好き

なんとどうやらトレーニング中だったらしい。しかし農家のおじちゃんが困っていたから見過ごせなかったとのこと。優しいねえ…


彼女を学園に返してからこんなことを聞いた。どうやら今までトレーニングでも模擬レースでも1着を取ったことがないらしい。これは驚いた。トレセン学園にそんな子がいたとは…
それでも諦めずに、前向きに頑張る彼女。

そんな彼女に、1着を取らせてあげたくなった。

そして選抜レース当日。彼女の調子は良さそうだ。頑張れ!

が、結果は9着。10人中9着だった。しかし彼女にとっては初めての着順らしい。おめでとう!

負け続け、それでも前に進むことは簡単なことじゃない。
だからこそ、みんな彼女に惹かれる。そして俺も…
だから、君と一緒に頑張りたい。
君に1着を取らせてあげたい。

君をスカウトさせてくれ!

可愛い

そうして、彼女のトレーナーになった。

さて、ストーリー4話まで見たわけだが、だんだん競走馬としてのハルウララを知りたくなってきた。まぁ当時は競馬のことなど全く知らなかったので血統とかはよくわからなかったんだが。

ハルウララ 1996年2月27日生まれ 戦績 113戦0勝
父ニッポーテイオー、母ヒロイン、母父ラッキーソブリンという血統。決して悪くない血統だが、生まれた時から小さく、見栄えも悪かったため売れ残ってしまった。
仕方なく生まれた牧場が所有し、預託料の一番安かった高知競馬で走ることになった。
しかし馬体は400kgにも達しないほど小さく、臆病で、
しかも飽きやすいというあまり競走馬には向かない馬だった。1998年11月にデビュー、最下位だった。ここから彼女の連敗街道が始まる。
ハルウララは非常に丈夫で、短距離戦とはいえ年間約20回出走させられたが一切怪我をしなかった。時は流れ2003年。ハルウララは7歳。もう引退してもおかしくないという時に、突然彼女にスポットライトは当たり始めた。
高知競馬場の実況アナ・橋口浩二が新聞社に売り込んだことで記事に載り、当時財政が悪化していた高知競馬も彼女を売り出したことで全国区のブームを巻き起こした。
グッズが次々と作られ「当らない」交通安全のお守りとして外れ馬券が持ち帰られる始末。高知競馬はかつて無いほど盛り上がり、廃止目前だったところを救われた。
その後も勝てず、8歳の時に馬主とのゴタゴタがあってそのまま引退。113戦0勝たった。その後いろいろ振り回されて、今は千葉の牧場で余生を過ごしている。

メンコ可愛いね
というのは置いといて、結構壮絶な馬生を送ってきたみたいだ。ただ、馬券を「当たらない」から車のお守りにするというのは笑えないな、と思った。まるで彼女に勝つなと言っているようなものじゃないか。

でも、そんな彼女を、ウマ娘なら勝たせてあげられる。
さっそく育成を始めた。






しかし、彼女の育成シナリオは残酷だった。

抱いた感想は限りなくこの記事に近い。
最初は楽しそうだから、ただ1着を目指していた。
そんな子が、「勝ちたい」と思ってレースに臨めるようになった。
しかし結果は大惨敗。当たり前だ。芝も長距離も適正が全く合わないのだから。
そして彼女は泣いた。初めて、負けて悔しいと思えたからだ。そう思えるのは間違いなく成長した証だ。よく頑張ったな…






なんて言うと思ったか。




何が「成長した証」だ。
綺麗に纏めようとするな。
担当ウマ娘一人勝たせてやれなくて何がトレーナーか。
適正がないから?ステータスが足りないから?
違う…俺が悪い…勝たせてやれないのは…全部…俺のせいだ…
俺が悪いんだ…!

だから、泣かないでくれ。

俺は君の笑顔が好きなんだ。

泣いてるところなんて見たくないんだ。

だから、泣かないで…








…勝たなければ。

君を笑顔にするために。

君の涙を止めるために。


やってやる。それがどんなに険しい道でも…

因子厳選

ここからが長い戦いの始まりだった。まずは因子厳選。
キツい。当たり前だった。
そもそも長距離因子など狙って出せるものではないし、
青因子との兼ね合いも考えると妥協もしづらい。やっと長距離7できたと思ったら青が根性1とかやめてくれよ…

まぁ結構苦労した。やっと出来たと思ったら相性が合わず、またゴルシを入れて作り直す苦行を乗り越えた頃には、もう1ヶ月の月日が流れていた…

育成

まずは手探りでやっていった。

15着。ビリじゃない…!希望が見えた。これは頑張れば勝てる…!


そして11着


8着


6着


5着!初めて掲示板に乗れた!


4着…と段々順位を上げていくことができた。
しかしここからがキツかった。

勝てない。やはり簡単では無かった。理由は明白でいくつかある。
まずは因子だ。

フレンドは芝7スタ9、Twitterで掘り当てた神のような因子だ。が、自分のはどうだ。長距離7パワ3賢さ1だ。ゴミ過ぎる。後述するが青因子で盛るべきはスタミナやパワーであるため、これは作り直すべきだった。(ちなみにこれ相性△だった。バカかな?)

次はサポカだ。上の画像を見てもらえばわかるが
わけのわからない編成でやっている。クリークならまだわかるがなぜウンスやマベサンを入れているのか分からない。
一体俺は何を考えていたんだろうか…

あとは俺の育成が下手すぎたのもあった。スタサポを2枚も入れてスタミナ500切ってるのは今見ても意味がわからない。下手すぎるだろ…

という感じで全く勝てなかった。運もあるだろうが、やはり俺の圧倒的実力不足、準備不足だ。こんなことではおそらく一生勝てない。もうやめようか…そんな考えがふと頭をよぎった時だった。

温泉旅行券が当たった。3%の低確率で当たる貴重な物らしいので、普通に嬉しかった。

この時も有馬には勝てなかった。URAは余裕で優勝し、
無事温泉に行くことができた。

最近頑張っているウララに、ご褒美として福引で当てた
温泉へ行くことを提案する俺。

…どうやら彼女は忘れてしまったらしい。
まだ幼いのにこの記憶力はちょっと心配になってしまう。
まぁそれだけ忙しい毎日を送っているということか…
そして、友達か誰かを誘っておいで、と言ったのだが

!?

そしてあれよあれよという間に…

あぁ〜^^
※一緒に入っている訳ではありません!!!!!

そして温泉から出た後、ウララは自分の部屋に遊びに行くと言った。肩もみをしてあげるとのこと。嬉しいね。

…『いつもがんばっててえらい』だって?
何を、何を言っている。いつも頑張ってるのは君じゃないか。今日だって、君のごほうびとしてこの旅行に来たんだよ?どうしてそんなことを言うんだ?

気がついたら泣いていた。全て見透かされたみたいだったからだ。君を勝たせようと思って何度も何度も有馬記念に挑んで、でも、勝てなくて、何度も泣かせてしまったのに。

それでも『いつもがんばっててえらい』と君が言ってくれたのが、いっぱい笑って欲しいと言ってくれたのが、諦めかけていた俺の心を立ち直らせてくれた。

諦めちゃダメだ。俺は勝って、笑うんだ。君と一緒に。

そうして再決起したが、しばらく忙しかったりcmの育成をしたりファン数稼いだりでなかなかウララを育成出来ない日々が続いた。が、その時間は俺を確実に成長させてくれた。

再スタート

俺は反省した。ただ脳死で因子発動を祈るのはダメだ。
しっかりプランを練って、それから育成すべきだった。

まずはサポカ編成。俺の編み出した結論はこれだ。

この5人+キタちゃんの、スピード6枚編成である。
一見頭がおかしいようにも見えるがちゃんと考えているので安心してください。

まず、なぜこんなにスピサポを入れる必要があるのか。
理由は単純。スピードとパワーを上げまくるためである。

そもそもの話をしよう。距離適性はスピード、馬場適正はパワーに補正がかかり、適正が合わないとマイナス補正がかかってしまう。ウララは長距離も芝も適正がG、因子を盛っても両方Dからのスタート。ここから因子発動をお祈りしなければいけないというところが、ウララ有馬チャレンジの一番キツいところなのだ。最低でも長距離はB、芝はCまで適正を上げたいがそう上手くはいかないものだ。
が、俺は考えた。
『多少適正は合わなくても、ステータスを盛りまくれば勝てるんじゃないか』と。
先にも述べたマイナス補正のかかるスピードとパワー、それらを全力で上げまくり何とかする。まぁ要するにゴリ押しだ。スタミナは因子と固有スキルの回復で何とかして、賢さは切って捨てる。そしてスピパワに心血を注ぐ…といった感じだ。

もちろんステータスを完凸させるだけでない。緑スキルによる補強もする。伏兵、おひとり様、一匹狼、冬ウマ娘、良馬場など…
そうすればきっと適正のマイナス分を考慮してもなんとか
戦えるのではないか、そう考えた。

しかもこの編成にはパワボ持ちが3人いる。上手くいけばスピード練習をしているだけでパワーも高くなる。これで勝つる!!!

次に育成の話をしよう。スピパワを上げまくるためにも、まずは施設レベルと絆ゲージを上げていく。愛嬌イベントが早めに来てくれると嬉しい。上振れを祈る。因子発動を祈る。レース展開が上手くいくことを祈る。祈る。とにかくこの3つの壁を乗り越えることだけを考えて、俺は頑張った。

しかし有馬記念にも強敵は存在する。グラスワンダー、セイウンスカイ、スペシャルウィークの3人だ。この3人には何度も負けた。特にグラスワンダーは強い。この画像を見てほしい。

一番惜しかったときだ。最後の直線、あわよくば逃げ切れるかと思ったが、飛んできたグラスワンダーに差されて結果は完敗。一番悔しかった。
逃げで行ったのも悪かった。やはりこちらも差しもしくは追込でいくのが良いと思った一戦だった。長距離では後ろの脚質の方が有利なのもあるが、単純に差されると悔しいというのもある。

作戦も決まった。いい因子も出来た。サポカも揃ってきた。あとは試行回数を増やすだけ。上振れろ。ただそれだけを願って、願って、遂に、運命の日はやってきた。

運命の日

71回目の育成だった。引けた因子は長距離一つのみで、
長距離C芝Dでの有馬挑戦となった。正直なところ、これで勝つのは難しい。が、その日はやはり「何か」が違った。

まず、脚質が追込の敵がいなかった。これでおひとり様◎が発動する。これは結構嬉しい。さらに一匹狼と伏兵◎も発動し、スピードに約150のステが加わった。これで実数値は1350程。もしかしたら…なんて、そう思わずにはいられなかった。

第3コーナーからロングスパート。じりじり順位を上げていく。そしてレースは終盤に差し掛かる。ハルウララは10番手。いつもはここから伸びあぐねて負ける。そう、いつもなら。でも今日だけは違った。

後ろからぐんぐんと、小さなピンクの影が上がってくるではないか。行ける。行けるぞ、今日は行ける!

第4コーナーを回って最後の直線、ハルウララは現在3番手、先頭集団に並びかけようとしている!

『外をまわっていったのはハルウララ!』

嘘みたいなフレーズだ。だが嘘じゃない。押し切れ!

残り200!ハルウララが先頭に立った!いけ!

あぁ…

やった…やったよ…俺…遂に…

涙が止まらなかった。勝って嬉しいのもある。でも一番は、事実上の負けイベントを覆せたのが、ハルウララでも有馬記念を勝てるんだぞって証明できたのが、本当に嬉しくて。
4ヶ月ずっと諦めなくてよかった。ありがとう、おめでとうハルウララ…

「力の限り 先へ」

おめでとう。心の底からそう言えた。ほら、もう泣かないで。俺、君の笑顔が見たかったんだ。

うん、そうだな、頑張ったな。すごいよ、本当に。本当に…

商店街の人達も観客もボロ泣き。俺もこんな感じでした。

…あぁ、そうか。もう泣かなくていいのは、俺だったのか…
そうだよな。勝ちたい気持ちもあっただろうけど、一番はみんなに喜んで欲しかったんだもんな。こっちも泣かないで、笑顔で祝福しないとな。おめでとう

これはウララの勝利に泣くウンス。エモいな

強くなったね。本当によく勝ってくれたよ。立派だった。

現役生活で1度も1着を取れなかった彼女に、ゲームの中ではあるけど最高の1着をプレゼント出来て、それでこんなことを言って貰えるんだから、本当にやってよかった、勝ててよかったなって思います。

エンディング

これを見てから見るグッドエンドは最高でした。

うん、3年間、いやそれ以上に、ずっと見てきたよ。
君が頑張ってるところ、走って勝つところ、他にも…色んな思い出ができたよ。
公園からおぶって帰ったり、温泉に行ったり、クレーンゲームしたり、補習を受けたり、ピクルスが嫌いだったり、
取材を受けたり、まぁいろいろあったよね。本当、いろいろあったよ…

うん、これからも、一緒に…

なかなか勝てないウマ娘がいる。

そのウマ娘のいいところは、
とにかくひたむきに走ること。

いつも、いつも
あと一歩のところまで
追い込んでくる。

最後まであきらめないから
また好きになる

「結果がすべてだ」

人はそう言うけれど、

あきらめないことは、
勝つことよりも難しいことを
私は知っている。

今日も、そのウマ娘が走る。

がんばれ、と声が出る。

まるで、自分に言ってるみたいだ。

今日も
私の好きなウマ娘が
走っています。


冬の舞台で桜が満開になったことを、私は生涯忘れることは無いでしょう。ありがとうハルウララ。ありがとうウマ娘。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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