はじめての日本映画制作① 移動編
2016年春。
と、その前に。実は2015年の2月までアメリカ留学をしていて、お世話になっていたCM制作会社でビザサポートを受けることができ、ビザがとれるまで日本に帰る、といって帰国しました。(結局ビザはとれず、それが永久帰国となってしまうのだけれど)日本でやっていくしかないな、と思いながらスチルの撮影などを手伝わせてもらっていたのですが、
「やっぱり映画の仕事がしたい!」
という子供っぽいロマンを膨らませていたところに一緒にお仕事したことある方から一通のメールが届きました。
「日本の映画でフィリピンで撮るらしいんだけど、通訳で入らない?」
いちもにもなく、これは手を出したほうがいいとYesと返事をし、ラインプロデューサーとの面談を経て、フィリピンの撮影に帯同することになりました。
それからはメールで台本が送られてきたり、パスポートのコピーを担当者に送ったり、(いまでは主任をしてらっしゃる先輩の)旅のしおりが送られてきたり、正直こどもか、って思うほどわくわくどきどきしていましたね。台本、めっちゃ読んだ気がする。
まず海外で撮影する上で大変だったのは荷物運び。機材も各々の個人的なお荷物も全部一緒に飛行機に載せてきたんだぜ!(ちなみにこの経験がのちのラオス撮影でめちゃくちゃ助かる)
新宿で集合したのですが、その際個人のスーツケースを入れるトラックが用意されていました。その後、なぜかスタントチームと同じバスで移動。アウェイ、ひたすらアウェイ。2時間知らない人たちと移動。
成田空港到着。ここからは人海戦術。みんながカートを持ってきて、トラックから全部の荷物+機材や撮影で必要なものを団体チェックインカウンターまで運びます。そこで荷物を並べる。(飛行機って2個までは荷物OKだけど、しおりでは個人荷物1個って言われていたのは、そういうことか、と納得)数勘定。人数に対してx2の荷物はまあ実質タダで、あぶれた分と重量超過したものは制作の方がお支払いという流れ、、、暑かった。なんかもうすでに一仕事しました。
その後、みんな一緒に保安検査場へ。理由はカメラ用予備バッテリーを運ぶため。サイズによって一人2個までしか持ち込めない。なので、一人2つずつ持ってもらうことになりますーって言われてたんですが、結局なんか大丈夫だった。
さて、このフィリピンの撮影の際、私がぜったいやったほうがいいとおもったのは、現地でSIMカードを手に入れること。
アメリカ版iPHONEを持っていたので、SIMフリーであることを利用しました。日本のSIMを持っていてもぶっちゃけ現地では意味がない。正直、なん年前のだよ、、、っていうガラケーレベルの携帯を配布してるのをみて、2009年のアメリカはじめて留学した時の私を思い出しました。
まじでこのレベルの携帯だったな、みなさん。そして2009年の自分。
2015年ともなると、どこでもプリペイドSIMが売っているし、自分のスマホがそのまま現地で使える、+テザリングできるっていうメリットを考えると、絶対こっちのほうが楽だと思っている。それは今も変わらず、この撮影の前にアメリカのインディペンデント映画でサイパンに行った時も、ロスに帰った時も、この後ラオスに行った時もSIMフリー携帯の恩恵を受けてきました。なので、基本的にiPHONEは毎回SIMフリーにしてます。海外で働ける女だぜ!笑
結構長くなったので、一旦ここまでにして、次からは撮影のお話をしようかと。
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