新しい世界と新しいお友達

昨日の夕方は区民農園でお隣の畑の
畑友さんと大分おしゃべりが進んだ。

畑友さんは池袋に住んでらしたそうだ。
自分の人生にとって池袋とは、
新宿と並ぶ思い出の深い街。
華やかな楽しさの後に
闇の深さを思い知った町である。

20代の初め、某通信会社に派遣で働いていて
そこで出会った明治大学の学生さんも
池袋に住んでらした。
お洋服が好きでとてもお洒落。
背が高いからデザイナーズブランドのスーツを
かっこよく着こなしてらした。

今でも忘れられないのは
薄いピンク、しかも絶妙に上品なピンクのスーツ!
そのパンツの両裾に
抑えた色味のゴールドのバンドをしていて
上質な布の裾がやんわりとすぼまるようになっていた。
その下に艶のあるよく磨がれた靴が控えている、
すぼまった裾は歩くたびに
パンツに陰影を作り、
ゴールドのバンドがチラリと見える。
ピンクと濃淡と抑えたゴールドが
朝焼けの空みたいだ。

うわーーーーーーーーーーーっ!!!
カッコイイ!!!!
私が知らないオシャレの世界の領域!!
のけぞって感動したのを今でも覚えている。

その方は気さくで優しくて、
お話もとても楽しかった。
池袋の日当たりの良くない3畳?の部屋に住み、
好きなお洋服にバイト代をつぎ込んでいて
「ほんと俺バカだよなーっ」と
狭いお部屋で笑っていたのを覚えている。

長くなってしまったが、
その池袋の学生さんと
今のお隣の畑友さん、
優しく気さくで
物知りなところや
雰囲気もなんとなく似ている。

3ウン年ぶりの不思議な符号。

そういえば、この通信会社で働いた時は
学習院や外語大、
武蔵野美術大
国立音大、
一橋大学、
果ては中国大使館員のご子息、
IBMを退職したばかりのゲイの男性と
(とても仲良しになった)
一緒に働いてた。
皆さん、一様に品がいい。

その中でも文化服装学院卒の台湾人の方と
とても仲良しなった。
都会の人間がもう忘れてしまったような
愛に溢れた台湾人の彼女。

話が長くなりそうなので(笑)
彼女のことはまた別の機会に
書いてみよう。

とにかく下町っ子の私の周りには
いないタイプの方ばかり。

まさに見える世界が変わった、
世界がぐーんと広がったのが
この通信会社のお仕事での出会いだった。

さて、この区民農園でも思いがけずに
老若男女あらゆる人と出会えた。
園芸という共通の話題から
情報交換しあったり
野菜を分け合ったり。
もう小さな村のようである。

しかも何がすごいって
みんなが家のご近所さんだ(笑)
この東京の暮らしにおいて
こんなにご近所さんと知り合い、
付き合えるなんて、なんだかすごい。
すごくないでしょうか?(笑)
小中学生以来である。

つい半年前に
もう友人はいらない。
仕事と仕事仲間がいれば
それだけで充分と思っていたのに。(笑)

結果的に仕事は見事なくなり(笑)
だが、お友達や知り合いが増えて、
また世界が広がっていく。

東京では煩わしいだけ、
面倒なだけと思われる
ご近所づきあいという
まさに近くて遠い世界の入り口に
今、立っている。

なんかすごい。(笑)






























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