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●完全版:1/11(月)◆東電よ、君たちは恥ずかしくないのか!涙も乾かない飯舘村に、放射性物質を撒くバイオマス発電とは

【注】文中、リンクが開かないものがある
ようですので、その場合はコピーして検索窓
に貼り付けて下さい。

また、長文のため、下記の文章は、前半のみ
です。
もし100%掲載の「完全版」をご希望の
かたは、最後部からご覧下さい。

前半だけでもお役に立つと思いますが、後半
部分に、山田の熱い思いが綴られています。


 

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ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

(本誌は、100%掲載の「完全版」です)


2021年01月11日(月)号
No.3923

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)

創刊日は2004/10/5。

【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、無関係ですのでご留意下さい。


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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著者
で、食生態学者、そして日本危機管理学会
員でもある山田博士(ひろし)が配信。
食べものだけでなく、人としての生きかた
を考えます。なんともユーモラスな文体が
人気のようで……。




★お知らせ★

~noteに、「外食の裏側!」全11指南を
載せました。ご覧下さい~

↓ 下記が今回のタイトル

「外食の裏側!」 第1指南~第11指南

~それでも外食が止められないあなたに
贈る「メニュの食べかた」~

note→ https://note.com/222334/n/n39803db06423





やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙
をストップさせたい。

空をのんびりと旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度
変え、家族を変え、文明を変え、歴史を
変えてきた重い事実を、知ってほしい。



◆下記は、「フェイスブック」です。
内容に即した写真も掲載しています。

どうぞ、ご覧下さい。

あなたの小さな行動が、人類を大きく
救います。いま足元にある大地は、世界
中につながっております。
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▼本日の目次▼


【1】

山田の電子本「社会の裏側!」の本邦
初原稿です:
(毎週月曜日に、掲載します)


東電よ、君たちは恥ずかしくないのか!
原発大事件でまだ涙も乾かない飯舘村に、
さらに放射性物質を撒き散らす「バイオ
マス発電計画」とは。即、お止めなさい!





__________________

【1】

▼山田の電子本「社会の裏側!」本邦
初原稿

(毎週「月曜日の早朝5時」を楽しみに
していて下さい)

後日、概略などを付けて、電子本として
公開する予定です。ただ、読者のかただけ
には、いち早く、こうして案内しています。

__________________






    【今回のタイトル】
       ↓ ↓ ↓

==================

東電よ、君たちは恥ずかしくないのか!
原発大事件でまだ涙も乾かない飯舘村に、
さらに放射性物質を撒き散らす「バイオ
マス発電計画」とは。即、お止めなさい!


~この計画で、消費者が払う電気料金がさ
らに高くなる理由。しかも環境を壊します。
この「発電所」の真の目的は何なのか。そ
して、ぼくたちは、本当に、子孫たちに青
い空を遺(のこ)せるのでしょうか~

==================
★毎回、ただタイトルの内容だけじゃなく、
山田の思いを述べています。その部分も含
めてお役に立つことを……。




【目次】


★(第1章)


なんと、その村長自身が、放射能濃度の高
いバーク(樹皮)を福島県中から集め、
「バイオマス発電」で燃やして、周囲に拡
散させようというのですから、コトは穏
やかではありません。この「バイオマス発
電」の予定地は、あの「福島第一原発」か
らわずか30キロ離れた場所なんですね……

★(第2章)

結局のところ、「木質バイオマス」での
発電は、森林の汚染を残しつつ、汚染を他
へ持ち出すことにほかならないわけです。
それなのに、いったい何のために、そして
誰のために、こうした「バイオマス発電計
画」を、フクシマで進めるのでしょう……

★(第3章)

原発もダメ、石炭火力発電もダメ、「メガ
ソーラー」もだめ、「バイオマス発電」も
ダメ……となれば、どうすればいいのか。
じつは、日本にはたっぷりと、「あるエネ
ルギー」が存在します。近日中に「社会の
裏側!」136巻として公開する予定です…






★(第1章)

なんと、その村長自身が、放射能濃度の高
いバーク(樹皮)を福島県中から集め、
「バイオマス発電」で燃やして、周囲に拡
散させようというのですから、コトは穏
やかではありません。この「バイオマス発
電」の予定地は、あの「福島第一原発」か
らわずか30キロ離れた場所なんですね……



「あの日」。

そう、2011年の3月11日に起きた、
悲しい「あの日」から現在まで、いったい
どれほどの時間が流れたというのでしょ
うか。

目を閉じますと、冗談じゃなく、本当に、
つい先日のようにも思えます。

東日本大震災が起こったまさに「その日
の、その時刻14時46分」に、ぼくは
まだ、珍しく自宅にいました。

ちょうど出掛ける寸前だったのです。

洗面所で口をゆすいでいたとき、体全体
が、いままで体験したこともないような
大きな衝撃で揺れ、引っ繰り返りそうに
なりました。

慌てて、台所にあるテーブルの下に、妻
といっしょに潜(もぐ)り込んだもの
でした。

食器棚の扉が勝手に開いて、そこから次々
に、ガラスや陶器の食器が飛び出して
きます。

それらが、頭の上にあるテーブルの上で、
大きな悲鳴音とともに粉々に割れ、周囲
に飛び散るわけですね。

まるで夢の中のようでした。

それらのガラス片などがテーブルの横に
降り注ぐその時間は、まったく生きた
心地がしなかったものです。

でも、東北地方では、それどころじゃない
もっともっと悲しい事態が、その瞬間に
起こっていたのですね。

この東北地方を中心に、12都道県で、
なんと2万2000人余もの死者や行方
(ゆくえ)不明者が出た……。

そして、東京電力(東電)の「福島第一
原子力発電所」のメルトダウンの発生
が、その後、地球規模で大きな被害を与え
続けたわけですね。

その結果は、皆さん、もうご存じのとおり。

いままで苦労して有機農産物を作るため、
一所懸命に土地を育ててきた農民たちの
悲しみ。
そして、怒り。

それらの苦労がみな、台無しになって
しまいました。

農業は、大地が「第一」です(笑)。

しかも、今日現在、いまだに汚染水をどう
するかなど、原発の収束は、まったくなさ
れていない。

地元の人だけじゃなく、全国の、いや
世界の人たちが苦しんだ、「原発大事件」
が、これだったわけですね。

「●●が、あの場所に原発さえ作らなけ
れば、もっともっと多くの人を救うことが
できたのに……」と、多くのかたが悔
(く)やみました(●●は、下記の設問を
ご覧下さい)。

なにしろ、放射性物質のために、外国から
の救援隊さえも、現地に行けなかったの
です。

ぼくも駆けつけたかったのですが、それも
できない。

無念に亡くなって言った多くの人を、もっと
もっと救いたかった……。

この大事件のあと、人々は、「この原発じゃ
なく」、これからのエネルギーを何に依存
すればいいのか。

真剣に考えることになったわけですね。

その中で、「メガソーラー」や「バイオ
マス発電」などが、心地よい言葉とともに、
マスコミなどで叫ばれてきたわけです。

「メガソーラー」の危険性については、
つい先日も、「社会の裏側!」で公開した
ばかりですが、もう一つの「バイオマス
発電計画」を、あろうことか、フクシマ
で、この東電が進めていることが分かり
ました。

あの東電!

この企業の辞書には、「恥ずかしい」と
いう言葉が載っていないのでしょうか。

あれほど、日本の、いや世界の人たちを
苦しめておきながら、性懲(しょうこ)り
も無く、またまた放射性物質を環境にばら
まこうと企(たくら)んでいる。

ぼくは、先ほどから、開(あ)いた口が
ふさがらなくて、自分の両手を使って、
無理に上下から閉じております(いやあ、
大変。笑)。

ところで、飯舘村(いいたてむら)の名前
は、きっともう皆さん、耳タコでしょう。

この村は福島県の北部にあり、浜通りに
位置した村なんですが、先述した東日本
大震災で、甚大(じんだい)な影響を受
けたのでした。

なんと、「震度6弱」を記録しております。

この村の全域が、放射線量が年間積算20
ミリシーベルトに達するおそれがあると
する「計画的避難区域」に指定されました。

そのため、この村に住んでいる人たちは、
全員がこの放射性物質については、その
危険性をご存じのはず。

ぼくはそう思っていたのです。

でも、どうも、そうではなかった。

なんと、その村長自身が、放射能濃度の
高いバーク(樹皮)を福島県中から集め、
「バイオマス発電」で燃やして、周囲に
拡散させようというのですから、コトは
穏(おだ)やかではありません。

この「バイオマス発電」の予定地は、この
村の南東部の蕨平(わらびだいら)地区
です。

あの「福島第一原発」から、北西にわずか
30キロ離れた山間部なんですね。

発電予定量は5000キロワット以上だ
とか。

これを、再生可能エネルギーの「固定
価格買い取り制度」を利用して売電しよう
というわけですね。

2024年の発電開始を見込んでいる
ようです。

「冬は、山からの西風が強くてね。風上が
発電所のほうで、うちは風下(かざしも)。

あっちは水源地にもなっている。
灰で迷惑するのはやっぱり困る。
いま以上に放射能汚染で悩まされたく
ない。

造るのを考え直してほしい……」

これは、ある新聞記者が住民にインタビュ
ーしたときの報道記事です(出所:「東京
新聞」2020年7月25日)。

そりゃあ、誰だってそうでしょうね。

あの「原発大事件」で、あれだけ苦しんだ
のに、行政や企業たちは、もうそのような
悲しい過去を忘れ、さらに放射性物質を
周囲に撒き散らそうとしているわけですか
ら。

そしてこの飯舘村の「バイオマス発電計画」
には、4社が共同出資する「飯舘バイオパ
ートナーズ」が事業主体に選ばれています。

この4社とは、熊谷組(くまがいぐみ)や
東京電力ホールデイングスなど。

つまり、あれだけの原発大事件を引き起こ
した東電が、再び、この土地で放射性物質
を撒(ま)き散らかそうというわけなん
ですね。

そして先述したように、2024年の発電
開始を見込んでいる……。

「森林除染対策」(?)のためにと叫ばれ
て、いま脚光を浴びている、この「木質バ
イオ発電」。

はたして、この「バイオマス発電」とは、
どういう問題が存在しているものなの
でしょうか。

いま、全国各地で、自然に優しいエネルギ
ーという触れ込みで、大々的に進められ
ております。


★(第2章)

結局のところ、「木質バイオマス」での
発電は、森林の汚染を残しつつ、汚染を他
へ持ち出すことにほかならないわけです。
それなのに、いったい何のために、そして
誰のために、こうした「バイオマス発電計
画」を、フクシマで進めるのでしょう……



「バイオマス発電」。

これは、「生物由来の再生可能な物質」を
使って発電するということ。

一見、ナントモ環境に優しいイメージが
ありますよね(笑)。

そう思いませんか。

再生可能の……なんて言われると、心優
しいぼくたちは、ナヨナヨ……と、なびい
てしまいます。

そして、反論できなくなります。

でも、そこに闇(やみ)がありました(笑)。

企業や政府たちは、こうした「見えない闇」
を作るのが本当にうまい。

いつの場合だって、「民主主義」とか「自
然」とか言うような言葉を使って、ぼく
たちを誘います。

そして、奈落(ならく)の底へと……(笑)。

今回の、この「バイオマス発電」なんて
いう言葉も、まったくそうなんですね。

誰にも反論できないような「素敵な文言(も
んごん)」を聞いたときは、必ず一度「立
ち止まって」下さい。

世の中、いつだって、そのような素敵な
存在など、ありません。

良いところもあれば、悪いところもある。

それは各個人と、まったく同じなんです
ね。

そのため、そのデメリット(欠点、短所
など)と、メリット(利点、価値、良い
ところなど)を、何度も考えてほしいの
です。

そして、もしメリットがあっても、それが
誰のためのメリットなのか。

本当に多くの弱者のため、そして子孫たち
が幸せになるための「本当のメリット」
なのか。

何度も何度も……考えてほしいのです。

今回のこの「バイオマス発電」の問題点
として考えられるものは、下記のような
ものでしょうか。

ちょっと、ご覧下さい。


1.よく言われるように、二酸化炭素
(CO2)を増加させないわけではない(増
やす)。

2.バイオマスの運搬や収集にコストが
かかり過ぎる。

3.原料を育てる耕地を作るために、森林
伐採(ばっさい)が進む可能性がある。

いや、それどころか皆伐(かいばつ。樹木
をすべて伐採すること)になる場合がある。

4.耕地が減少することにより、間接的
に、一般市場に出回る野菜などの作物の
価格が高騰する可能性がある。

5.これはどの発電でもそうでしょうが、
「事故」の危険性はゼロではない。

6.そして大切なことは、バグフィルタ
ー(集じん装置のこと)は、微小粒子を
捕捉(ほそく)はできない。


……のようなものでしょうか。


「1」について。

確かに、樹木が成長過程で吸収した二酸化
炭素を、再び燃焼させて大気中に放出する
ことになります。

だから、いかにもニュートラル(どちらに
も偏[かたよ]っていないこと)のように、
見えますよね。

でも、発電施設の建設から運転、廃止まで
の全体のライフサイクルで考えれば、木質
チップの直接燃焼は、結局のところ大気中
の二酸化炭素を増やす結果となります。

しかも、植物を育てる段階で石油などの燃
料を使います。

当初は、残り木やゴミなどでまかなえる
かもしれませんが、必ずそれ以上の原材料
が必要になるはずです。

そうすると、結局は、排出される二酸化炭
素が上回ってしまうのじゃないでしょうか。

だから、この点について、けっしてメリッ
トがあるとは言えないように思いますよね。


「2」について。

「バイオマス発電」の致命的な欠点として、
これを燃焼させるためのエネルギー量が
圧倒的に少ない……ということが挙げられ
ますよね。

これ、どういうことかと言いますと、たと
えば、重油であるなら、1キロあたり1万
キロカロリーの発熱量があります。

でも、「バイオマス」(木質ペレットの場合)
では、その半分以下。

つまり、わずか4,000キロカロリーの発熱
しかない。

だから、もし重油であれば、1キロで済む
のに、同じ熱量を得るためには「バイオマ
ス」が2.5キロ必要になる……。

もし今後、改良が重ねられたとしても、
いまからこんなことでは、採算が取れる
のはほど遠いのじゃないでしょうか。

そのため、この「バイオマス発電」が広が
って行き、主流になると、消費者が払う
「電気代」はより高騰することになると
思いますよ。

電力を大規模に使う企業たちも、いくら
優先されたとしても、日本国内の電気料金
が高くなれば、海外へ移転する動きも加速
することになるかもしれません。

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