見出し画像

●完全版:1/23(月)◆合成鎮痛薬である「フェンタニル」が、人類を殺(あや)めています。中国が輸出する第二のアヘン戦争

(上記の写真は、アメリカ麻薬取締局のウェブサイトです。
「レインボーフェンタニル」は、ハロウィンでよく配られる
キャンディに似ていますが、小さくてカラフルな錠剤。
子どもたちにアピールするために、キャンディに見えるように
していると言います。アメリカの麻薬捜査当局が、2022年9月、
マンハッタンでこの錠剤を、なんと「1万5千個」押収しました)



難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。

★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
  に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
  今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
  しくお願いします。



◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆
ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

2023年1月23日(月)号

No.4529

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)

創刊日:2004/10/5

【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、当方とは無関係です。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆



『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。



本日の「完全版」は、100%掲載です。
山田のすべてを、受け取って下さい。

本日の「短縮版」は、省略しています。



やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。

空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。



▼本日の目次▼

【1】

本日は、出来たてホヤホヤの「新作原稿」で
す。

後日、電子書籍「社会の裏側!」として公開
するつもりですが、いつになるかは未定です。
ただ、読者限定で、この欄で先行して提供し
ています(「短縮版」は、前半だけ)。

(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を
発表しています)



==================
【1】今回のタイトル

合成鎮痛薬である「フェンタニル」が、いま、
人類を、確実に殺(あや)めています!

~中国が輸出するこの麻薬は、まさに「第二
のアヘン戦争」。アメリカでは、貧困白人層
たちの間で蔓延し、働くこともできない状況
です。日本での状況はどうなのでしょうか~

==================


(隔週月曜日、この欄で発表しています)





【目次(概略でもあります)】

★(第1章)

中国がこの合成鎮痛薬「フェンタニル」を
どんどん外国に輸出しているのですが、こ
れを「犯罪」と言わずして何が犯罪なので
しょうか。未来の世代が、いま次々に倒れ
ています……

★(第2章)

ところが、アメリカでは、トランプ大統領
の時代に、すでにこれは「戦争の一種だ」…
…と、叫ばれていました。かなり、彼は先
見の目がありました。そして、そのときの
専門家たちは、中国からの「危険な合成薬
物」はアメリカ社会を崩壊させていると分
析しております……

★(第3章)

いずれにしても、冒頭で述べたように、日
本の若者たちが、正当に働くことができ、
正当な賃金を得て、正当な暮らしができる
ようになれば、誰も、このような副作用溢
れる合成鎮痛薬「フェンタニル」を、体に
取り込むことなど、しませんよね……







★(第1章)

中国がこの合成鎮痛薬「フェンタニル」を
どんどん外国に輸出しているのですが、こ
れを「犯罪」と言わずして何が犯罪なので
しょうか。未来の世代が、いま次々に倒れ
ています……



つい先日のこと。

東京・狛江(こまえ)市の住宅で、90歳の
女性が白昼、骨折するほどの凄(すご)い
暴力を受け、手首を縛られた状態で殺され
るという、「稀(まれ)に見る悲惨な事件」
が起こりました。

以前、ぼくはこのすぐ近くの世田谷に住ん
でいたことがあります。

そのためもあり、このあたりはよく行って
いましたし、少しは知っています。

とても他人ごととは思えません。

目を閉じますと、狛江の街の情景がパッと
目に浮かぶほど。

戦後の困難の時期を、90歳まで苦労を重ね
て生きられてきたのに、人生の最期(さい
ご)をこんな状況で終えるとは、本人の悔
しさを思うだけで、ぼくはとても我慢がな
りません。

涙が流れます。

しかも、弱者たる、ご高齢の女性。

男の行動として、これほど卑怯(ひきょう)
なことが、ありますか。

男であれば、たとえ自分にとって不利な場
合であっても、正々堂々と立ち向かうべき
です。

今回の事件の犯人は、どう見ても、まだ若
い。
20歳前後の男どものようです。

これはいったいどうしたものか。

★★★

なぜ、日本は、こういう卑怯な社会に成り
下がってしまったのか。

しかも、だらしない男たち。

こういう状況では、とても外国のことなど、
とやかく言えなくなってしまいます。

もちろん、今回は、ひょっとして外国の人
間が関与していたこともありますので、い
まの段階ではナンとも言えません。

でも、もし全員が日本人であったとすれば、
とても悲しい。

考えてみるに、こういう事件が次々と起こ
るのは、日本の若者層に「悲しい貧困」が
ジワリと増えているからでしょう。

違いますか。

もし、普通に働いて、普通に暮らして行く
ことができれば、誰も、犯罪などに手を染
めたりはしません。

しかも、彼らの親たちが、しっかりと子ど
もを愛して、十分に教育する環境を持って
いたとすれば、こうした大人が育つはずも
ありません。

★★★

今回、この欄で取り上げる問題は、じつは
そのような若者に蔓延する「●●という背
景」をこそ、同時に考えてほしい(●●は、
下記の設問をご覧下さい)。

そう願いました。

ただ単に、「合成薬物がどうの」……とい
う視野だけで見ていれば、いつまで経って
も他人ごとで終わってしまいます。

そうじゃない。

どういう犯罪でも、みな、何かの原因があ
ります。

犯罪だけが宙に浮いているわけじゃないん
ですね。

もちろん犯行は悪いのですが、なぜ彼らが
そのような行動に走ったのか。

いつも、それを考えたいものです。

とくに今回のような……中国発の合成鎮痛
(ちんつう)薬「フェンタニル」の世界的
な蔓延(まんえん)は、その目的が、きわ
めて深刻で、あくどいものです。

そのあたりもいっしょに、どうぞ、お考え
下さい。

★★★

そうそう、ついでですから、少し述べてお
きますと、カナダのバンクーバーにある大
学で、「日本の若者の貧困」について取り
上げられたそうです。

それによれば、日本では「全体の6人に1
人が貧しい生活」をしていて、その貧困者
のほとんどが若者だと言うんですね。

しかも問題なのは、こうした日本のの貧困
者は、犯罪者でも犯罪者の家族でもない。

もちろん、薬物中毒者でもない。
そして移民でもない。

よその国と比べても、教育水準が低くもな
く怠惰でもないし、むしろ勤勉でスキルも
高く、労働時間も長いというんですね。

それなのに、とくに日本の若者の貧困化が
進んでいる。

このような原因は、この大学での発表によ
れば、日本政府の「政策の完全なミス」だ
と言います。

う~むむむ。

日本政府の「政策の完全なミス」ねえ。

★★★

それなのに、現在の50代以上の人たちは、
若者たちも頑張れば、クルマも持てるし家
も持てる……と、固く信じているのが怖い
とも言います。

自分の過去の体験だけで、いまの若い人た
ちを見てはいけないことを、もっと多くの
かたが知るべきでしょうね。

日本の企業たちが、日本の若者たちを無視
して、中国や近隣国へ工場をどんどん移し、
日本国内を空洞化させた責任は、どのよう
にとるのでしょうか。

そして、安易に外国人労働者を国内に入れ
ている。

しかし働き場所が無くなった外国人たちは、
犯罪に手を染め、治安が悪くなり、日本全
体の賃金が下がり、しかも、将来の展望も
ない。

長年、賃金も上がらず、労働環境も良くな
らず、物価だけが上昇しているいまの日本。

若者たちを中心に、今後、いったいどこへ
流れて行くというのでしょうか。

このような貧しい現状が、今後もずっと続
けば、いまアメリカで広がっているような
きわめて「悲惨な光景」が、日本でも同様
に起こることは、間違いありません。

★★★

いま、いったいアメリカの若者たちの間で、
何が起こっているのでしょうか。

じつは、中国発の合成鎮痛薬「フェンタニ
ル」が、アメリカを中心にした世界の若者
を、確実に倒し始めています。

アメリカの「疾病(しっぺい)予防管理セ
ンター(CDC)」は、2018年15日、薬物
による米国人の死者数が、史上最多を記録
したとの中間報告書を発表しました。

この報告書によりますと、薬物、とくに、
今回ここで述べています合成鎮痛薬「フェ
ンタニル」は、現在、HIV(ヒト免疫不全
ウイルス)の感染症や自動車事故、それに
銃による死亡者よりも多くの死者を出して
いるというんですね。

これには、驚きますよね。

この「フェンタニル」などの合成鎮痛薬は、
ヘロインの30倍から50倍も強力であり、
過剰摂取や死の高いリスクもあって、極め
て危険なものなんです。

アメリカ麻薬取締局(DEA)によりますと、
なんと、食卓塩の数粒ほどでしかない2ミ
リグラムの「フェンタニル」が、ほとんど
の人にとって致死量となります。

触れるだけでも、いのちに関わる反応を
引き起こす可能性があるというんですね。

★★★

この「フェンタニル」は、麻酔薬や鎮痛
剤としての認可を受けているのですが、
密売人にとっては、かなり利益率が高い
ものなんです。

そのために、アメリカ国内では、とくに
白人貧困層の間に広がりました。

先のCDCは、この「フェンタニル」など
の合成鎮痛剤を過剰に摂取したことによっ
て、アメリカ国内での死者数が、2015年
から2016年の1年間で、ざっと2倍にも
なったと報告しています。

なぜ、これだけも広がったのかと言います
と、アメリカでは、たとえ病気になっても、
誰でも気軽に医療機関にかかれないわけ
ですね

保険がないわけですから。

そのため、「医者に頼らずに自己治療」を
する人々がとくに若者の間で蔓延し、こう
した「フェンタニル」の中毒者になって
いる……ということです。

★★★

合成鎮痛薬「フェンタニル」が、いとも簡
単に手に入るわけですから、これを使おう
……となるのでしょうね。

そして倒れる。

とくに、 鮮(あざ)やかに着色された合
成鎮痛薬「フェンタニル」は、若者や子ど
もたちを中毒にさせるわけですね。

中国がこの合成鎮痛薬「フェンタニル」を
どんどん外国に輸出しているのですが、こ
れを「犯罪」と言わずして何が犯罪なので
しょうか。

未来の世代が、いま次々に倒れています。




★(第2章)

ところが、アメリカでは、トランプ大統領
の時代に、すでにこれは「戦争の一種だ」…
…と、叫ばれていました。かなり、彼は先
見の目がありました。そして、そのときの
専門家たちは、中国からの「危険な合成薬
物」はアメリカ社会を崩壊させていると分
析しております……



ところで、この合成鎮痛薬「フェンタニル」
とは、いったい、どういうクスリなのでし
ょう。

そして、いまアメリカ国内ではどうなって
いるのか。

それらを知れば、日本の近い未来を予想す
ることができます。
そして食いとめることができる。

あまり、一般のかたたちは、いままで聞い
たことがないのかもしれません。

ところが、アメリカでは、トランプ大統領
の時代に、すでにこれは「戦争の一種だ」…
…と、叫ばれていました。

2018年の8月。

トランプ大統領は閣僚会議で、こうした依
存性の高い鎮痛剤の合成薬物の被害につい
て語っているんですね。

かなり、彼は先見の目がありました。

そして、そのときの専門家たちは、中国か
らの「危険な合成薬物」はアメリカ社会を
崩壊させていると分析しています。

★★★

ただ単に一つのクスリじゃなく、国家を転
覆させるほどの影響があると言います。

そして、それらを、先述しましたように、
とくに貧しい若者たちが利用し、そして倒
れてしまっているわけですね。

これじゃ、トランプ氏じゃなくても、問題に
せざるを得ません。

ただ、現在のアメリカの政権が、本当に真剣
に対処しているのかどうかは分かりません。

でも、たとえ政権が変わっても、この問題に
ついては、確実に対処してほしいものです。

アメリカがこの合成鎮痛薬「フェンタニル」
によって壊れてしまえば、ほかの国々も、き
っと同様の結果になることでしょう。

とくに経済状況の悪化が続く日本では、今
後、若者たちに、大いに影響が行きます。

その意味でも、現在のアメリカの状況が、
ぼくは気になって仕方ありません。

★★★

アメリカが、いま述べている中国からの合
成鎮痛薬「フェンタニル」の輸入を、「こ
れは戦争だ」……とみなしたのは、先述し
たトランプ氏のときだけゃないんです。

もっと以前。

そう、2014年の「米軍国防白書」には、す
でに、中国からは、「薬物戦」や「文化戦」
など、いままでの攻撃方法ではない戦略が
ある……と記(しる)されています。

そのような動きを知っていたからこそ、ト
ランプ氏は、大々的に動こうとしたのでし
ょうね。

そして、彼の目論見は、当たっていました。

この合成鎮痛薬「フェンタニル」だけじゃ
なく、その後の、「新型コロナウイルス」な
どを見ていますと、まさしく、中国の戦略
どおりだった……と言えますよね。

この「新型コロナウイルス」は、いまもま
だ収束する兆しを見せておりません(2023/
01現在)。

なぜ、中国は、このような外国が嫌がるこ
とを、「わざわざ好んでする」のか。

どうして、「互いがウインウインの関係」を
築こうとしないのか。

ぼくには、さっぱり分かりません。

★★★

先述したCDCによりますと、2017年に7万
人以上が薬物の過剰摂取(オーバードーズ)
で死亡しています(出所:ロイター、2018
年8月23日)。

ここから先は

5,244字

¥ 680

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?