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●完全版:5/29(月)◆「子どもロコモ」ってご存じ? まるで高齢者のような現象が、日本中で起こっています!



難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。

★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
  に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
  今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
  しくお願いします。



◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆
ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

2023年5月29日(月)号

No.4637

毎朝、早朝5:00、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)

毎夕17:00には、【夕方発・エシカル号外】
も配信中。

創刊日:2004/10/5

【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、当方とは無関係です。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆

『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。




本日の「完全版」は、100%掲載です。
山田のすべてを、受け取って下さい。

本日の「短縮版」は、後半のかなりの
部分を省略しています。




やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。

空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。




▼本日の目次▼

【1】

本日は、出来たてホヤホヤの「新作原稿」で
す。

後日、電子書籍「社会の裏側!」として公開
するつもりですが、いつになるかは未定です。
ただ、読者限定で、この欄で先行して提供し
ています(「短縮版」は、前半だけ)。

(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を
発表しています)





==================

【1】今回のタイトル

「子どもロコモ」ってご存じ? まるで高齢
者のような現象が、日本中で起こっています!

~しゃがめない、バンザイができない、まっ
すぐに走れない子どもたち。「スマホ」の深
刻な影響も含め、未来ニッポンへの対策とは~

==================


(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を
発表しています)





【目次(概略でもあります)】

★(第1章)

事実、2016年度から、「学校の健康診断」に、
「しゃがみ込むことができない」「体を前屈、
後屈できない」「両腕とも完全に上まで上げ
られない」……というような高齢者用の確認
項目が、運動器に追加されております……

★(第2章)

この6つのことが指摘されれば、それは「子
どもロコモ」だと言えるでしょうね。とにか
く、さまざまな要因がこうした子どもを苦し
めていることは事実でしょう……

★(第3章)

なんと、1日2時間の「スマホ」使用で、
1700万個も精子が減っているんですね。
これじゃ少子化が進むのも理解できます……








★(第1章)

事実、2016年度から、「学校の健康診断」に、
「しゃがみ込むことができない」「体を前屈、
後屈できない」「両腕とも完全に上まで上げ
られない」……というような高齢者用の確認
項目が、運動器に追加されております……



ゴ~~ン。

草木も眠る丑(うし)三つ時。

昨日も深夜、ぼくは、生ゴミを抱えて、近
所のゴミ集積所に、いそいそと持って行き
ました。

そしてその帰り、すぐそのそばで、思いっ
きり四股(しこ)を踏んできたのです。

いつも、そうしております。

皆さん、ちょっと想像してみて下さい。

街灯が一つ点(つ)いているだけの真っ暗
な場所で、午前2時ぐらいの深夜、得たい
のしれないどこかのオッサンが一人、道端
で「ンショ、ンショ……」なんて言いなが
ら、片足を挙げて四股を踏んでいる。

皆さんなら、避(さ)けますか(笑)。

でしょうね。

そんな時刻でということもありますし、な
にしろ、ふだん、そんな四股を踏んでいる
ような人なんて、見たこともありません。

そうですよね。

★★★

でも、ぼくは、このストレッチを、もうかなり
若いころから、続けているんです。

だって、人間の筋肉の7割は下半身にあります
ので、ここさえふだんから鍛えておけば、たと
え災害が起ころうとも、コロナ禍になろうとも、
またまたウクライナのような悲惨な戦争が起こ
ろうとも、一人で行動することができる。

そうすれば、他人に迷惑をかけずに、ナンとか
なる。

自分の体が動けば、即、対処できますからね。

だけど、人間、そのような非常時のときに限っ
て、体が動かない(笑)。

腰痛(ようつう)になったり、足がつったり。

自分がイヤになります。

そこでオカネを1銭もかけず、いつでも、どこ
でも、場所も取らす、自分一人で可能な、いか
にも欲張りのストレッチ法。

それが、この「山田流四股踏み」なのでした。

★★★

考えてもみて下さい。

緊急時に、どれだけたくさんの救助の人たちが
助けに来てくれたとしても、被災者自身の体が
動かなければ、皆さんのご苦労は大変なもので
すよね。

もちろん、当初から障害のあるかたや病人は別
です。

でも、健康で生まれてきたはずなのに、自分の
●●の間違いで、他人の手を煩(わずら)わせ
ることは避けたい(●●は、下記の設問をご覧
下さい)。

そうですよね。

自分の暮らしのせいで足腰が動かず、他人の背
中にオンブされるなんてことだけは、したくあ
りません。

しかも、その場所が、もし水浸しやぬかるみ
状態であれば、そのオンブする人にも危険が
及びます。

つまり、自分の体が動かなければ、ただ単に
自分だけの問題じゃなくなる。

ハハハ……、自分の体なんだからさあ、たと
え動かなくても、自分で責任を取ればいいん
だしい。

……とは、行きませんって(笑)。

周囲の人たちに迷惑をかけるのがイヤですか
ら、ぼくは、こうして四股を踏むことにした
のです。

★★★

ところが、この日本では、子どもの体が動か
ない。

もう、驚きです。
ショックです……。

いまや、「学校の健康診断」に、なんと「両
腕が痛みもなく、完全に上に上がりますか、
どうですか」……なんていう項目が追加され
るようになりました。

なんじゃ、これは。

これじゃ、まるで「高齢者の健康診断」じゃ
ないですか(笑)。

よくリハビリ施設では、こういうことをやっ
ています。
でも、その相手の顔が、普通の小中学生だっ
たとしたら……。

いや、現実問題として、こうした「基本的
な動作」ができない子どもが、急増してい
ます。

事実、2016年度から、「学校の健康診断」に、
「しゃがみ込むことができない」「体を前屈、
後屈できない」「片足立ちを5秒保てない」
「関節に痛みがある」「両腕とも痛みなくし
て、完全に上まで上げられない」……などの
運動器に、確認項目が追加されています。

★★★

あなたのお子さん、大丈夫?(笑)。

文科省(文部科学省)が、1964年から実施
している「体力・運動能力調査」では、
1985年ごろから低下傾向が続くと言います。

まあ、ぼくが子どものころのように、道で
遊んだり、原っぱなどで思いっきり駆けっ
こしたりできない現代では、子どもたちが
そのような状態だということは、誰しも想
像できます。

なにしろ、道路はクルマで溢れ、歩道など
形ばかりのものですし、どこを見ても、
すべてがクルマ中心の世界ですからね。

なにしろ、児童公園で遊んでいる子ども
の声でさえ、うるさい……とかナンとか
言われますし……。

仕方なく、子どもたちは家でゲーム遊び
に熱中する。

いまなど、ファミレスを、ちょっとのぞ
いてみて下さいな。

親子の間に会話はなく、親も子どもも、
スマホなるものをみつめて指を激しく動
かしておりまする(笑)。

★★★

ぼくはいつも不思議なんですが、どうし
て親たちはそんなものをわが子に与える
のかしらん。

ぼくだったら、そのような「親子の会話
を遮断」させるような器具は、絶対に子
どもに与えません。

ところがいまは、わが子に与えないどこ
ろか、親自身が無言で、スマホでゲーム
をやっています。

ちょっと、あんたたちねえ。

ぼくは、つい声を挟(はさ)みたくなる
んです。

そのような行為を続けていたら、子ども
の将来がどうなるかぐらいは、誰でも分
かりそうなものですが、不思議に、多く
の家庭では、そうしているんですね。

きっと、近い将来、子どもから親に向け
た凶暴な事件が相次ぐと思いますよ。

そのときに気付いても、もう遅い。

そのような未来が来ることなど、子どもで
も分かりそうなのですがね。

★★★

まあいずれにしても、いま、子どもの運動
機能が、かなり低下しています。

先ほども述べましたが、ぼくなど、もうこう
した現実を知るだけで、ショックです。

子どもが大好きなぼくは、とくに……。

ベビーカーに乗せられた子どもと、いつも
すれ違いざま、ぼくは目で挨拶を交わしてい
ます。

両手をデンと広げて、まるで王子さまかお姫
さまのような顔をしている彼らに、ぼくは、
すれ違いざま、ちょっとした合図を送るんで
すね。

ぼくはいつも、ゴロゴロと音を出して4輪キ
ャスターを押しているせいか、彼らはいつも、
すれ違うぼくのほうを注視してくれます。

母親のほうは……えっと……たいていスマホ
のほうを注視して(笑)。

そのような可愛い子どもたちが、いまここで
述べているような心や体になってしまうなん
て、想像さえしたくありません。

★★★

ところで、高齢者や障害者たちに対してよく
使われる言葉に、「ロコモティブシンドローム」
……というのがあります。

これは、「運動器症候群」のこと。

この「ロコモティブシンドローム」とは、移動
することを表す「ロコモーション(locomotion)」、
そして、移動するための能力があることを表す
「ロコモティブ(locomotive)」……から作られ
た言葉なんですね。

つまり、自分が移動するための能力が不足し
ていたり、衰えたりした状態を指すものなん
です。

何度も言いますが、これは高齢者や体に障害
のあるかたへの言葉なんですね。

ところがいまや、この言葉を「子どもたちに」
使わなくてはならなくなった(笑)。

つまり、「子どもロコモ」。

いやあ、世も末ですなあ(笑)。

★★★

これって、普通は、加齢や体の機能の障害な
どによって、体を動かすための運動器(骨や
関節、筋肉)や神経の機能が低下して、「要
介護」や「寝たきり」などの危険が高くなっ
た状態を、「ロコモティブシンドローム(運
動器症候群)」と言うわけなんですね。

分かりますよね。

もちろん、人生で一番元気が溢れている「子
ども」を対象にしたものではありません。

現在日本では、「介護」や「支援」が必要とさ
れる人の数は年々増え続けていて、その5人
に1人は、この「運動器の障害」が原因となっ
ています。

えっと……まさか、子どもにそれが現れると
は誰も……(笑)。

「子どもロコモ」について、下記で、もう少
し見てみましょうか。

そのあと、「スマホとの関連」について、後
半部分で述べてみることにします。

これだけでも、「子どもロコモ」は、劇的に
改善しますからね。

さてっと……。




★(第2章)

この6つのことが指摘されれば、それは「子
どもロコモ」だと言えるでしょうね。とにか
く、さまざまな要因がこうした子どもを苦し
めていることは事実でしょう……




下記のような子ども、あなたの周囲にいま
すか。

そう、「子どもロコモ」です。

え?
私の子どもが、まさにそうだって?

まままま……(笑)。

1.姿勢が悪く、疲れやすい
2.肩コリや腰痛(ようつう)がある
3.転んだときに手が出ず顔をぶつけてしまう
4.床(ゆか)を雑巾(ぞうきん)がけすると
きに手で体を支えられず、転(ころ)んでしま

5.しゃがむのが苦手で和式トイレが使えない
6.骨折しやすい

ある調査によりますと、小学生を対象とした調
査では、8割近くが「疲れを感じる」、約4割
が「肩がこる」……と回答しているんですね
(出所:林承弘 ほか : 日整会誌 2017)。

これ、高齢者の調査じゃありません。

小学生のお話……(笑)。

彼らの8割がいつも疲れを感じている。

★★★

そんなこと、信じられますか。

人生で一番元気のいい世代です。

ただ歩いているだけでも、自然とスキップ
を踏んでしまいたくなるような子どもたち。

その彼らが「疲れている」。

しかも同時に、子どもたちの「骨折」までも
が増えているわけですね。

子どもの骨折発生率は、1970年からの40年
間を見ても、2倍以上に増えております(幼稚
園から高校までの合計)。

こうした骨折や疲れなどの原因は、いろいろ
な観点から見ることができますが、やはり一
つは、姿勢でしょうね。

キチンとした姿勢は、見ていても美しいし、
清々(すがすが)しい。

★★★

でも、それだけじゃなく、実際にこうした
ことを改善するだけで、骨折の予防にもつ
ながるとなれば、今日から実施しないわけ
にはいきません。

そうですよね(笑)。

いまの子どもの「3大不良姿勢」と呼ばれ
るのが、「猫背」「あご出し」「骨盤後傾」
なんですね(出所:「子どもロコモ読本」
2020年10月)。

上記によれば、「猫背だと、必然的に肩甲
骨と連動している骨盤が後傾し、股関節
が十分に動かせない。
そしてまっすぐ走れない、走ってもすぐ
転ぶなどは、こういったことが原因だ」
……と言います。

まあ、確かに、こうした姿勢をよくする
ことで、かなり快方されるでしょうね。

姿勢がよくなれば、肺が圧迫されなくな
りますし……。

★★★

さまざまなところで、子どもの骨折につい
ての考察がなされています。

たとえば、先述したように、子ども時代か
ら「ロコモ」が起きている可能性が懸念さ
れること。

そのため、身体活動の減少によって筋肉・
骨・関節等や、危険を回避する力が弱く
なって、骨折などに発展すること。

一方では、中学生以上の部活動中の骨折が
多いことからの推察もあります。

これは、特定の部位のみを使いすぎている
という「オーバーユース」の可能性も挙げ
られているようですね。

これは、近年、子どもの体の成長が早まっ
たことに伴って、早くからより高度な技術
を使うことも、こうした骨折増加の要因とな
っているのでは……という指摘です。

★★★

とにかく、さまざまな要因がこうした子ど
もを苦しめていることは事実でしょう。

ただ、ぼくは、こうした姿勢の悪さの一番
大きな要因は、「スマホ」の使いすぎにあ
るのじゃないかなと、思っているんですね。

それは、ただ単に視力を悪くするだけじゃ
なく、姿勢を歪(ゆが)めて、内臓などへ
大きな影響を与えているのじゃないか。

しかも「スマホ」の利用時間が長すぎる。

「5G」などの影響が子どもに与える問題
点など、電磁波や心的影響などを、いまこ
そ、国民的視点から考え直さなければいけ
ないなと、痛感しております。

次章で、そのあたりを少し述べてみること
にしましょうか。

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