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●完全版:11/14(月)◆ウェットティッシュを過信してはいけません。除菌効果どころか耐性菌を生み、アレルギー症状まで

難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。

★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
  に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
  今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
  しくお願いします。

◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆
ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

2022年11月14日(月)号

No.4475

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)

創刊日:2004/10/5

【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、当方とは無関係です。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆

『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。



本日の「完全版」は、100%掲載です。
山田のすべてを、受け取って下さい。

本日の「短縮版」は、省略しています。



やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。

空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。



▼本日の目次▼

【1】

本日は、出来たてホヤホヤの「新作原稿」で
す。

後日、電子書籍「社会の裏側!」として公開
するつもりですが、いつになるかは未定です。
ただ、読者限定で、この欄で先行して提供し
ています(「短縮版」は、前半だけです)。

(隔週月曜日に、この欄で発表しています)



==================
【1】今回のタイトル

「ウェットティッシュ」を過信してはいけ
ない。除菌効果どころか、耐性菌を増やし、
アレルギー症状になり、皮膚を壊します!

~CMで言うように、サッと一拭き「99.9%
の除菌効果」だなんてトンデモナイ。大口病
院での異物混入中毒死事件の「異物」は、こ
れでした。このリスクは何とも大きい~

==================

(隔週月曜日に、この欄で発表しています)






【目次】

★(第1章)

神奈川県横浜市の「大口病院」で、入院中の
患者が点滴に異物を混入されました。そして、
48名もの患者が、相次いで中毒死したのです
が、その「異物」とは、じつは、多くの「ウ
ェットティッシュ」に含まれているものだっ
たのですね……

★(第2章)

たとえば、「エリエール Puana(ピュアナ)
除菌99.99% アルコールタイプ」(大王製
紙)という商品の内容を、ちょっと見てみ
ましょうか。この成分の一つのある物質は、
かなり毒性が高いものです。つまり……

★(第3章)

あえて、こんな「ウェットティッシュ」な
どを使ってアレルギーになることもないわ
なあと、ぼくは思っております。「ウェッ
トティッシュ」でサッとひと拭きをして、
99・9%除菌するなんてことは、絶対に不
可能なんですね……







★(第1章)

神奈川県横浜市の「大口病院」で、入院中の
患者が点滴に異物を混入されました。そして、
48名もの患者が、相次いで中毒死したのです
が、その「異物」とは、じつは、多くの「ウ
ェットティッシュ」に含まれているものだっ
たのですね……





右を向いても除菌。
左を向いても除菌。

3と4が無くて、5に除菌……(笑)。

いまでは、小さな子どもでさえ、「除菌」
だなんていう言葉を頻繁(ひんぱん)に
口にする始末です。

きっと、親たちから、日常の暮らしの中
で、いつも聞いているからでしょうね。

ついこの間までは、大人でさえ、こんなマ
イナーな言葉など、あまり発しませんでし
た。

その除菌のため、「ウェットティッシュ」の
売り上げが、このところ増えているのだと
か。

まあ、今回のコロナの流行などが無くても、
昔から、日本人は、身の回りをいつも清潔
にし、異常なぐらいの「潔癖症気味」では
ありました。

そのため、メーカーたちは、「それ、いま
こそウェットティッシュで儲けるときだ」
……とでも言うのでしょうか。

★★★

日本を訪れた外国人たちは、道にゴミもな
く、公衆トイレの清潔さなどに驚くのでし
ょうが、ただ、今回のコロナ禍になって、
企業たちの巧(たく)みな宣伝により、そ
の潔癖症が、かなり助長されているような
感じもいたします。

最初に結論を述べますと、この「ウェット
ティッシュ」には、除菌効果が期待するほ
ど高くはありません(笑)。

CMで言うように、サッと一拭き「99.9%
の除菌効果」だなんてトンデモナイ。

いや、むしろ、それ以上に、「危険なこと」
のほうが多いんですね。

この「ウェットティッシュ」の多くは、
皆さんが想像するように、ただ単に水で
濡らしたものではないんです。

そう、いわば「薬剤」の塊(かたまり)。

そこで、以下、「ウェットティッシュ」の
何が問題なのか。

そして、もしこれを使うとすれば、どのよ
うな点に留意すべきなのか。

そのあたりを、述べてみたいと思います。

そうそう、それを述べる前に、世間を騒が
せたある「大事件」を、ちょっと思い出し
てみて下さいな。

★★★

ただ。この「大事件」は、●●たちによっ
て、詳しい報道は、一切されませんでし
た(●●は、下記の設問をご覧下さい)。

つまり、本当の「犯人」である薬剤名など
は、みなぼかされて報道されたわけですね。

何とも、この隠蔽(いんぺい)は見事なも
のでした(笑)。

なぜなら、スポンサー企業への忖度(そん
たく)があったからなんです。

国民にとっては、本当に悲しいことです。

いまの日本には、確かに「言論の自由」
はあります。

そう、表向きはね……。

日本の近隣の「独裁国家」たちに比べます
と、誰でも一応は自由にモノがしゃべれま
す。

まさか、政権や企業の思惑と異なることを
しゃべれば、即逮捕……とはなりません
(じつは、そのような国が、いまの世界に
はまだまだ多いんですぞ)。

★★★

いまのように、自由にモノを言える社会は、
すべてぼくたちの先祖サンたちが血と涙で
作りあげてくれた努力の賜(たまもの)な
んですね。

あるときは、体を張って、侵略者と闘って
くれた。

あるときは、日本の文化を世界に広げ、諸
外国との親善を深めてくれた。

そうした先祖サンたちの鋭敏な行動が無か
ったら、きっといまごろは、この日本は東
海の海に浮かぶ、小さな島国として外国の
「植民地」になっていたはずです。

周囲の国々を見れば、それは間違いありま
せん。

そうなると、もちろん植民地ですから、言
論の自由などは無くなりますよね。

支配者の言うとおりにしなければ、即、投
獄です。

先述したように、近隣国と同じ状態になっ
ていたわけですね。

★★★

ただ、日本では、「表向きは」言論の自由は
保障されてはいるのですが、マスコミたち
の「自主規制」……という行為が、ガンと
して存在しています。

そう、「自主規制」……。

それは、スポンサー企業にとって利益にな
らない報道は、前もって、しないようにし
ようということ。

これを「自主規制」……と言います。

そして、当たり障(さわ)りのない報道だ
けを「自由に」続けるということなんです
ね。

こうなると、国民から見れば真実を知るこ
ともできず、まるで植民地と同様の情報し
か……手に入れることができなくなります。

そうですよね。

★★★

たとえば、企業の名前、商品の名前……な
どを、100%ぼかす。

こうなると、国民たちは、いったいどうす
ればいいのか、どうなっているのか、具体
的な中身が分かりませんから、即、動く
ことができない。

つまり、対処ができない。

たとえ「大事件」が起こっていたとしても、
まるで気象予報を聞くようなものなんです
ね。

いい天気ですなあ。
そうですなあ。
でも、明日あたり、雨かもしれませんなあ(笑)。

まあ、どうでもいいような報道が、周囲に
溢(あふ)れるはずです。

このような時代が、この日本では、戦後の70
数年間、ずっと続いてきました(いまもそう
です)。

★★★

今回の、この世間を騒がせたある「大事件」
も、完全にそうでした。

しかも、この「大事件」は、今回の「ウェッ
トティッシュ」の問題と、大いに関連してい
ます。

いやむしろ、この「大殺人事件」が起こる
ほどの薬剤が、この「ウェットティッシュ」
に平気で使われていること。

この事実を知ったかたは、恐らく衝撃を受
けることでしょう。

だから、この「ウェットティッシュ」の問題
は、皮膚が壊れるとか、アレルギーを起こす
とか、そんなも「ヤワなものでは」ないの
です。

ぜひ、そのあたりをお知り下さい。

この「大事件」とは、いったい何だったのか。

2016年9月。

神奈川県横浜市の「大口病院」で、入院中の
患者が点滴に異物を混入されたのです。

そして、多くの患者が、相次いで中毒死しま
した。

その数、なんと48人。

★★★

同年の7月1日から事件発覚の9月20日まで、
同じフロアで48人もの死者が出たのですね。

ところがこの報道のとき、マスコミたちは、
その「異物」が、界面活性剤(かいめんかっ
せいざい)だと報じたのみでした。

これは、石鹸などに含まれているものです。

え?
界面活性剤で、人が亡くなるわけ?
本当に?

多くのかたは、この「大事件」のニュースを
聞いて、首を傾(かし)げたでしょうね。

だって、当時のテレビの「ワイドショー」な
どでは、この界面活性剤の説明として「石
鹸やハンドソープ、台所用洗剤などに使用
されているものです」……とだけ、言って
いました。

これでは、まるで石鹸のせいで、多くのかた
が殺されたかのようですよね。

でも、この界面活性剤には、自然由来のもの
と合成された合成界面活性剤の2種類がある
んです。

石鹸は、ぼくたちの先祖サンたちが長く使い
続けてきて、安全性が保証されているもので
すが、石油から精製された「合成されたも
の」は、まったく別もの。

性質が180度異なっているんですね。

★★★

これを、意図的に「石鹸と同じようなものだ」
と、マスコミたちは報道したわけです。

そうでないと、合成洗剤を販売しているス
ポンサーからクレームがくるだろうと、「自
主規制」をしたわけですね。

まあ、呆(あき)れます(笑)。

この「界面活性剤」については、いままで
に、何度か述べてきていますので、ここで
改めて詳しくは述べません。

ただ一つ。

水と油を混ぜることを「乳化」と言います。

そして、この界面活性剤は、乳化を容易に
して安定させる作用があるわけですね。

ふだんなら絶対にいっしょにならない「水
と油」を、たちまちいっしょにします。

凄(すご)いものですね。

でも、今回のこの「大事件」では、ただ単
に、この界面活性剤が存在したからあれ
だけの多くのかたが亡くなったわけじゃ
ありません。

★★★

「細胞毒の強い合成界面活性剤」だからこ
そ、こうした「大事件」が起こったわけ
です。

そして、その強毒性のために、今回述べて
いるような「ウェットティッシュ」などの
殺菌剤や除菌石鹸などに使われているわけ
なんですね。

そのあたりを、先に、ぜひ頭に入れておい
て下さい。

ところが、この「大事件」で使用された
界面活性剤とは、「細胞毒が強いことで有
名」な、陽イオン系合成界面活性剤であ
る「塩化ベンザルコニウム」「だったの
です。

この「塩化ベンザルコニウム」。

マスコミは、どこも、この名前を言わず、
ただただ「消毒剤」だとか「界面活性剤」
だとか叫んでいましたが、普通の量であ
れば、石鹸などで人が死ぬわけありません。

じつは、こうした合成界面活性剤である
「塩化ベンザルコニウム」が、この「大事
件」の犯人だったわけですね。

★★★

この名前、ぜひ覚えておいて下さい。

そして、皆さんが、ふだん手軽に手を拭い
ている「ウェットティッシュ」の多くに
も、じつは……。

また、なぜマスコミたちが、この名前を
報道しなかったのか。

それほども、企業にとっては致命的な「大
事件」だったわけですね。

だって、多くの国民にこうした事実を知ら
れることになれば、たちまちこうした商品
は売れなくなりますからね。

さて、この「ウェットティッシュ」です
が……。



★(第2章)

たとえば、「エリエール Puana(ピュアナ)
除菌99.99% アルコールタイプ」(大王製
紙)という商品の内容を、ちょっと見てみ
ましょうか。この成分の一つのある物質は、
かなり毒性が高いものです。つまり……





まず、「ウェットティッシュ」には主に、
3つの分類があること。

一応、頭に入れておいて下さい。

一つは、「純水99%……などと謳(うた)
ったタイプ」。

この成分の大半は、「純粋な水」なようで
す。

ただ、残りの1%は、何を使っているの
でしょうね。
こうした成分は、ほんの少しであっても、
アレルギーやさまざまの症状を起こします。

そのあたりを知らなければ、逆効果になる
のは間違いありません。

また、当然ですが、除菌効果はそう高くあ
りません。

もう一つは、「ノンアルコール除菌タイプ」。

名前のとおり、アルコールは使用していな
くて、除菌成分だけを配合したもの。

ふだん、アルコールに敏感なかた向けの
「ウェットティッシュ」と言えるのでしょ
うか。

そして、「アルコール除菌タイプ」。

除菌効果の高いアルコールを使用していま
す。

もちろん、手や指はともかく、顔や目など
への使用は推奨されていません。

まあ、当然ですよね。

そのため、手の除菌のほかに、テーブルや
机などを除菌する場合に使用されている
ようですね。

★★★

上記で述べた種類のうち、最後に含まれ
る、たとえば、「エリエール Puana(ピ
ュアナ)除菌99.99% アルコールタイ
プ」(大王製紙)という商品を、ちょっと
見てみましょうか。

この商品には、「エリエール独自の無添加
処方」と記載されています。

ただ、「すべての方にアレルギーが起きな
いわけではありません」……との記載も(笑)。

正直ですよね。

無添加処方と言いますが、この商品の成分
は、下記のとおりです。

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