マーラーからの突然2通のラブレター
ザルツカンマングートのキャンプ場はほぼ予約で埋めつくされていて最後に電話連絡したところが、なんとマーラーの作曲小屋のあるホテルのキャンプ場。
もともとヴェルタ湖のマーラー小屋に行く予定が悪天候で取り止めしたのをマーラーはそれを知っての導き?
さほど期待せずに到着。
目を釘付けにする美しい場所に到着しました。
ひと泳ぎのあとの夕景
マーラー小屋
夕景
朝のマーラー小屋
更にもう一通のマーラーからの誘いが。
ウィーンコンサートハウスで9月30日 ウィーンシンフォニカ マーラー三番のコンサートが。
まさしくこの小屋で作曲されたマーラーの代表曲。
行ってきました。
まさにこの小屋での夏休みと自然を音で表現したものでした。
ご存知の方も多いと思いますが、ザルツカンマングートは天気がいつも悪い。夏休みが毎日雨で潰れるなんてざらなのです。しかし、晴れたらこの世の天国。それがザルツカンマングート。
私達が到着した夜も遠くからの雷の音と光、しかし満点の星空。
これはまさしく三番の冒頭と重なりました。
マーラーは趣味の音楽家を愛していたと言います。
マーラーは私が怠け者のホビー音楽家と言うことをどこかで聞いたのでしょうか。
マーラーからの二通のラブレターでマーラー沼に足を引きずりこまれそうですが、あまりにも美しく壮大過ぎて私は沼にはまることすら出来ないなぁと思いました。(マーラーはアカデミックにこだわりが。私はアカデミックよりも世俗的)
でも丁度良いタイミングでマーラーの扉を開けることが出来たことは喜ばしいです。
余談
このコンサートの私の席を挟んで美しい親子が座っていましたが、娘さんの新しい彼氏の紹介の場だったらしく私の間をお母さんと娘の会話の照れくさそうな感じとお母さんのウィーン人らしい冗談が「あぁ!ウィーンにいるなあ」と思わせるものでした。
そして帰り道、熱心なマーラーファンが歌いながら帰っていく様もウィーンらしい夜でした。
ウィーン
アッタ湖