バケモンの花唄

みなさんはカラオケ、行ったことあるだろうか。

私はカラオケをよく利用する。友人と結構な頻度で行くし、偶に一人でも行く。というか、私は歌を歌うこと自体が好きである。

家事全般を行うときはお気に入りの歌を歌いながら作業をするし、なんなら夜にチャリ漕いで移動している時は、すれ違う通行人にバレない程度に歌っていたりする。(もちろん声量はかなり抑えめ、口パク的な感じでだ。コロナのおかげでマスクは必須なため意外とバレない。)

ちなみに筆者の歌の腕前はというと、特筆するほど下手でもなく、かといって特別上手いわけでもない。
定量的に示すならば、DAMの精密採点DXでの平均はおおよそ85点程度であり、90点が超えればかなり良く頑張った方、といえば伝わるだろうか。
(余談だがJOY SOUNDの方が曲目が多くて好きだ。あと採点も甘めに出るので気分が良い。忖度最高。)


このように、歌の技量が凡庸であり、かつ大した魅力がない自分が友人とカラオケに行く際に
「こいつとカラオケ行くと楽しい・面白い」と思ってもらえる」
ように心掛けている。
(というか、カラオケに限らず、基本的に人間関係においてはそのようなマインドは大事なわけだが。自分の居場所は自分で作るべし。)


して、その具体的な振る舞いを話そうと思う。

カラオケの最中は以下のように大別できる。

(1) 他の人が歌うとき
(2) 自分が歌うとき

(1)については、極力スマホは触らず、知らない曲でもとりあえず体を揺らしたりしてノっておくようにしている。
スマホに関しては、次の曲何いれようとプレイリストを検索するくらいの最低限の使用にとどめるのがマナーであろう。
また、知っている曲ならなおのこと、知らない曲でも適当にノっておくと意外と楽しかったりする。

次に、この記事の本懐である(2)についてを話す。

筆者がよくやるのは、とにかく、
マイクに情熱パッション感情エモーションソウルをありったけブチ込んで、クソでか声量ボリュームとシャウトを出力する
ことだ。

こうすればうまいもクソもない、ただ全力でカラオケを楽しむ人間が出来上がる。

これをやり出した初期は、すぐ声は枯れるわ体力がもたないわで少し辛かったが、何回もやっていればオールをギリ耐え乗り越えるくらいには喉も体力も鍛えられるようになる。

この体力、割とさまざまな場面で活躍(連日の遊ぶ予定があり、その翌日大事な予定があっても案外こなせちゃったり)するので、若いうちには体力に任せたパワープレイというのは意外と大事なのかもしれない。

実際、周りの人間からの反応はわりかし良好で、研究室の仲の良いメンバーと鳥貴族で飲み放題後、ドンキで買った酒をカラオケで飲み直して、またその後に別の場所でカラオケオールをすることになったのだが、以下のような反応であった。

「パワー系」
「これ、そういう歌い方の曲じゃないよね?」
「壁が機能してない」
「トイレにいても声が聞こえたんだが?」
「ここ通った人、店員、二度見してたよ」
「夜3時の声量じゃない」
「楽しそうで何より。。。w」
「ポテンシャルを感じる」
「君の異常性を再確認した」
「バケモン」

言葉にしてみると散々な言われようだな。

しかし、普段は滅多にゲラをしない先輩に腹を抱えて笑わせたのでこっちの勝ちである。
声量は技巧を凌駕する。声のデカさが取り柄の君もやってみてはいかがだろうか。コツは腹から声を出すことである。
ちなみにその翌日は腹筋が痛かった。

また、こういったやり方ができない方も安心めされたい。
こんな感じのおばかさんをドン引きせず見守り、なんなら楽しんで受け入れてくれる度量があれば貴重な存在であると言えよう。

ともあれ、全力で楽しむ人間は周りから好印象を持たれやすいというのが私の結論だ。私自身も楽しみながら何かをする人間が好きだ。
予備校時代の地理のN先生、マリオカートの配信者のわみちゃんDX、アーティストならtofubeatsなどなど。

ただし、同じやり方一辺倒だといつかは飽きられてしまうため、何かこう別の新しい観点からの面白い立ち回りを募集中である。


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