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コーヒーツーリング

背景

これまで複数人でも一人でも、ツーリング先で何をするかはまったく考えずに走ってきた
自分の場合は走ること自体が目的なので別にそれでなんの問題もないのだが、それでもバイクの免許を取って半年も経つと、簡単でも良いからなにかプラスアルファがほしくなるもの

そんなときモトブロガーの動画で、コーヒーツーリングなるアクティビティがあることを知る
本格的なアウトドアはハードルが高いけど、外でコーヒーを淹れてみる程度なら身の丈にあっている気がして興味をもった
ハンドドリップならちょうど自宅での趣味なので、道具や経験も流用できる部分があるわけで、やってみようと決意

それにしても風呂に入れないとか虫のいるところで寝るとかいったことに強い抵抗をおぼえる性格で本当によかった
そうでなければ確実にキャンプやらにハマって、ずいぶんな金額を費やしていたことは容易に想像がつく
ただでさえ大した収入でもないのにバイクで金使ってるんだから、涼しい部屋でゆるキャン観て、へーこんなんやるんだとか言ってるくらいでちょうどいい

守備範囲

いきなり凝ったことを目指しすぎると、億劫さや疲れの印象が強く残って続かなくなりそうなので、本番に臨む前にやることの上限を明確に決めておく

  • バイクで走った行き先でハンドドリップのコーヒーを淹れる

  • 持ち運び用のドリップポットはアウトドア専用にしない

    • 一回やってみて万が一コーヒーツーリングはもうやらないとなっても潰しが利くように、購入の言い訳を考えておく - 職場で使うとか

  • 水は現地調達

    • 荷物増やさない

  • 自宅用のハンドミルは持ち出さない

    • 汚れる、壊れる、荷物増えるの3つの可能性をつぶす

  • いきなりアウトドア用にミルは買い足さない

あんまりここを備えすぎるとそれはそれで嫌になってきそうなので、このへんでやめる

調達したもの

  • 百均のキッチンラック

    • ローテーブルの代わり

    • 天板が板ではなくアミなので、物の置き方は注意

  • 小さいドリップポット

    • 前から気になっていた Angers bureau で売られてたやつ

    • ステンレスだから直火okだろと思ってたらダメだった

  • 百均のスプリング式?ドリッパー

    • コイル式?とにかく小さく折り畳めるもの

    • これが百均で手に入る日本の便利さよ

  • 円錐型コーヒーフィルター

    • 上のスプリング式ドリッパーは自宅用と違って円錐型だったので

  • 百均のクッカーセット

    • 水を入れて火にかけるためのやつ

    • これが百均()ただし700円商品

  • バーナー用ガスボンベセット

    • 120g 小型缶が8本

  • 百均のアウトドアカップ

    • 取っ手部分が折り畳める200mL くらいのやつ

ここまで費用は5000円弱といったところか

そのほか肝心の火を起こすためのバーナーは、母にコーヒーツーリングやりたいという話をしていたところ、イワタニのジュニアコンパクトバーナーをプレゼントしてくれた(そんなつもりはまったくなかったけどありがとう)

それと何用かはわからないものの実家から失敬してきた Patatto とかいう折りたたみのシリコン製の小さなイスを持参

実践

レンタルバイクでカフェレーサーなかんじの Hawk11 でコーヒーツーリングのデビュー

豆はあらかじめ自宅で挽いたものを持っていこうとしたものの、できるだけ新鮮に保つため出発の朝ギリギリにやろうと思っていたら見事に忘れた
が、休憩で立ち寄った狭山SAにはなんとコーヒー豆が売られていた…
お茶が名産だからと近いジャンルのものを置いてるんだろうか、それとも今どきのSAってこういうもの?

なぜだかバニラとかメープルとか謎に甘い香りがつけられたものばかり
今回はヘーゼルナッツのやつを購入
今思えば高速降りてからコンビニでもスーパーでも行けばよかったのではという気もするが、まあよし

コンビニコーヒーみたいなセルフサービスの案内と同じ棚に陳列されていたので、
初見ではイマイチ挽いた豆だとわからない

高速を降りてわりとすぐ目的地の柚木の川原へ

こんな狭い激坂の下にあるのか

左手が辛くて絶対に Hawk11 には向かない坂を下って、これまた Hawk11 には向かなさそうな砂利の川原に侵入
この文章を書いていて思うけど、借り物の車体で FRP 製のロケットカウルに小石でも当たって傷入る可能性を考えなかった自分が怖い

ちょうど他の車の影で風が遮られるし樹の下でいい感じに日陰

友人にさっきバイクでくだってきた坂の上にあるセブンで水を買ってきてもらう間、こちらは隣のおじさんと世間話しつつローテーブル(笑)やらバーナーやら用意

スケールはもってきていないので、豆と水の量も時間もすべて勘

天板がなくてスカスカでも意外となんとかなるけど危険ではあるよね

水が沸騰する温度が大きくかわるほどの標高でもないし、適当に水の様子をみて火から下ろしたら、ドリップポットへ
230mL 以上入れるとこぼれると説明書にあったけど、明らかにそれ以上入れた状態でも使えなくはない

カップに半分移して友人に渡し、サーバーから直飲み

やはりなにもかも適当に淹れただけあって雑味が出ている気もするが、初めてのコーヒーツーリングでいい天気のもと、きれいな川原で飲んだコーヒーは悪くなかった

でも次回こそはきちんと自分の好みの豆を持ってくる(さらにハマれば持ち運び用のミルを買う)
あと寒い季節にはカップ麺とかも良さそう、というかドリップコーヒーより絶対にそっちのがハードル低かったな

余談

住所上はれっきとした東京都の青梅市にある柚木の川原
今年は梅雨入りが遅いのか、すでに夏みたいな日和の6月頭

いやーきれい
撮影者の背後では陽のひとたちがテントでBBQしている

澄んだ水の川で、入口にはひとつとはいえきれいに管理されたトイレまであるが、駐車料金さえ発生しないサイト
こういうところってどうやって維持管理しているのやら?

漁協が魚を守るために鳥を追い払う目的で設置しているというカカシ
美容専門学校の周辺ではこの頭を脇に抱えて歩く学生を多く見る

狭山SAで買った豆、よく見たら神奈川の会社が作っているものだった

100gで600円
え、横浜市の中に「神奈川区」があるの?

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