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初のバイク帰省

初めて一人で数十kmの道のりを走る

赤レンガ倉庫をバックにゴツいライディングジャケット・リュックサックという素敵ないでたち

初心者には観音崎灯台は遠いからと、前日になってからゴネ始めて行き先を横浜赤レンガに短縮してもらった初ツーリング…の、翌日に家族に黙ってバイクで帰省

相変わらず Google Maps 君は最短バカのようで、大きな国道のあとは畑の中を走らせたりしてきたものの、なんとか無事に帰宅
父も一時帰国での日本滞在中だったので、このタイミングで二輪免許取得とバイク購入が知れた

実家滞在中にも何度かバイクの練習に走り回り、元旦の朝には近場の大きな水辺に初日の出を見に行った
今年は暖冬だとはいうものの、風を受けると冷えるのか頻繁にトイレに行きたくなったのが辛かった
ただそれ以外にはさほど問題はなく、小さいながらもカウルが仕事をしているようで、実勢80km/h 程度の走行中でも風圧による疲れは感じなかった

帰路

タンデムステップの荷掛けフックとウィンカーのバーに引っ掛けて固定したつもり

滞在中にホームセンターで購入した積載用ネットで、ドイツ土産等を入れたJJ の樹脂製エコバッグをリアシートに積んだ
念のため落ちないことを確認するため、近所を少し走ってみたが問題なかった
だが70km/h で走行するのとせいぜい40km/h で住宅街を回るのとでは振動や発進停止時の慣性も全く違うことが頭から抜け落ちていた
NRSN市の高速道路に上りと下り各2車線が分かれた国道を通過中、陸橋の登り坂に差し掛かるあたりで「ゴシャッ」と大きな音がした
それまでも心配しながら走っていた最悪の事態が頭に浮かび、少し先へ進んで停車できるところに停まると…
お土産を詰めたエコバッグだけがなくなっていた
泣きそうになりながら大回りして、落下したと思われる地点に戻ると、路上には無惨にも轢き潰されたチョコレートやワイングラス、バスソルトの残骸が転がっていた
本2冊だけは奇跡的に原型を留めていたので、迷惑だとは思いつつも通過する車両の合間を縫って拾って出発
その先のコンビニで停車し母に電話で報告すると、怪我や事故でなかったならよかったと励まされ、再度帰路につく
沈んだ気分で事故など起こさないよう、先日のツーリングに付き合ってくれた友人がくれたヘルメットスピーカーで明るい曲を聞きながら帰宅

ファスナー部分とブランドロゴ部分が自然光で蓄光し暗闇でぼわんとシルエットが浮かび上がる

風呂と夕食を済ませたタイミングで、注文していた SEAL Night Ride モデルが届き、少し上向いた気分で終了

悲劇の直前の良かったこと

さんざんな印象の帰路になったが、良いこともあった
荷物を落下させた区間に入る前の右折で、本来の右折地点より一つ手前の交差点で右折車線に入ってしまって焦っていた
そうしたら本線の軽トラのイカつい兄ちゃんが手振りで「こっちか?」と聞いてくれて、こちらも手振りで一つ奥で右折したかった旨を返したところ、信号が青になってから入れてくれた
何度も頭を下げ、最後に手を挙げてお礼の意を示して右折した
職業ドライバーは冷たい人が多いと思っていたことや、相手の風貌から受けるイメージと実際の行動とのギャップで余計にありがたかった
今後もこういう気持ちを忘れず、路上で困っている相手にはおおらかに接しようと思えた

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