2022年9月4日(日)

   「ユニコーンに乗って」 というドラマ見ている。小さな会社が倒産していく様を身をもって体験した私は、若い人達が起業して一所懸命に会社を運営していくドラマなんて、見ているだけでわくわくする。配役もなかなか良くて、皆が持ち味を出していると思う。   
    永野芽郁の母親役の奥貫薫が、娘から援助の申し出をされて、グラスを細い指で握りしめる場面が印象的だった。使い古された演出と言うならそれまでだけれど、要はこの場面への流れにぐっときたのだ。この人は相変わらず上手だなぁ。こんなにじっくり見るのは「龍馬伝」以来かも知れない。
    ドラマを見てこなかった訳では無いけれど、こうちゃん程ではなく、影響を受けて私も時間を割くようになった。一昨年、Prime Videoで今更ながら「仁」を見て、あまりの素晴らしさに感嘆した。
    それにしても、ドラマをネットで袋叩きにする風潮は辛い。居酒屋やリビングで話す軽口をどうしてネットにさらすのだろう。顔を隠すと人間は怖い。箴言なら部外者の私にだって区別がつく。大体、欠点とか天才とか、社会の強靭な指針で判断するものはアホにでも分かる。「それ駄目!」というYouTubeのサムネは見る気を萎えさせる。「今の音は少しだけ低い」なんて誰にでも言える。「その高さで合ってる」と言うのは勇気がいる。

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